Hyuga City Career Education Support Center
2026.07.01
今日から7月。一年の半分が過ぎました。早いものです。
本日は「よのなか先生シリーズ」で美々津小学校を訪問していただいた金丸文武さんを紹介します。以前紹介しましたが、金丸さんは「世界2周したツワモノ」です。『世界の路上で生まれた奇跡6,000円とギターと寝袋を持って世界一周』という本も出されています。私は金丸さんの当時のブログを読んだのですが、それはもうハチャメチャで読者にとってはとても楽しい旅物語でした。
そんな金丸さんが子どもたちに紹介された人生グラフは、私や他の講師の方と違って、中学生以降「谷」がないのです。ずっと「評価10」で来ているのです。それほど納得いく人生を送っておられるのだと思ったところでした。

現在は美々津で居酒屋「ひなた屋」を経営されています。立ち上げの際にはこれまでの世界旅が役に立ったとのことで、人生は何があるか分からない、それを面白いと思うことが大切だと、話を聞いて受け取ったことを今でも覚えています。

よのなか教室のメインテーマである「4つの力」に関しては次のように話されました。一つ目の人間関係形成・社会形成能力に関しては、「相手のバックボーンを理解する努力をする」です。アメリカの国境の話やトルコでの路上での話をされました。確かに初めて訪れる町であり初めての国民であるため、どんな人が自分の路上ライブに集まっているのか分かりません。しかも言語もなかなか分かりません。ですから、相手が何を求めているのかを感覚的に捉えるという動物的な感覚も必要になるのだろうと思います。

二つ目の自己理解・自己管理能力については、「自分が輝く場所を探すこと」を路上での演出や場所選びを例に話されました。そして「そのためにはひたすら失敗を繰り返すこと」だそうです。確かに、どこでライブをすれば人がより多く集まるのかということが分からないと、一日の稼ぎすなわち、食事や宿泊に影響するのですからこれは一大事になります。人間の感覚は研ぎ澄まされてくるものだと納得しました。そのことを「忍耐。1ミリの一歩を刻む。」と表現されました。「三苫の1mm」ではありませんが、ほんのわずかな前進でたどり着ける場所があることを示していただいたのだと思います。

三つめの自己管理能力については、「相手が何を望んでいるかを読む」だそうです。それぞれの国でリクエストしてくる曲やバンドがあるため、鋭く、相手の言わんとすることを読み取る力が必要になるとのことでした。一つ目の「相手のバックボーン」とも共通することになるかもしれませんが、相手を知る事というのは重要なことになります。しかし、こだわりは大事だと言われ、「なりふり構わず稼げればいいっていうのはあまりいい結果はまねかない。」と、体験から滲み出た極意なのかもしれません。

最後にキャリアプランニング能力として、「自分のやりたいことをやる」と、ど・ストレートを投げて来られました。金丸さんならではの将来設計ではないかと思います。冒頭の人生グラフでもお伝えした通り、世界旅では数々の困難があったと予想されますが、それはすべて自分で踏み出したことであり、それを楽しみに変えて来られたからこそ人生を豊かなものに変換しながら過ごしてこられたのではないかと思います。正に私が通ってきたかったことを金丸さんは実行されているなあと羨ましくも感じましたが、私は「試すことに失敗はない」と子どもたちに話し回っている自分を思い出し、まだやれる、と密かに狙いを定めようと力をもらいました。

最後に、金丸さんから子どもたちに頂いたメッセージは、「価値は人が決めるものではなくて、自分で決めるもの」 これまでの話が理解できていると、すーっと入ってくる言葉です。そして「今は何も考えないでやりたいことをとことんやってください。」と、目標を決めることを促すキャリア教育の裏街道的な助言で一瞬ひやっとしましたが、「好きなことをやる、そして、やっていることをすきになる。」と同じだと思い返しました。「Do what you like,Like what you do.」

私はこの写真がとても印象的でした。雪の降るとある町に夜到着して。今から宿探しをしなければならない状況です。言葉も伝わらない異国の小さな町で夜にトボトボと荷物を引いて歩きながら、どこに宿があるかも分からず、ただ勘を頼りに街中心部らしい方面へ向かってみる。もしかしたら宿はないかもしれない。でもあるかもしれない。ない時、その時はその時。そういう気分だったのでしょうか。それにしても雪が降っているので、絶対、凍死できないですよ。そんな状況でよく撮影できたと思う一枚です。

こうして、改めてよのなか先生の生き様を振り返ることができるのは有難いことだとつくづく思います。自分が人生の終盤に差し掛かろうとしている中で、年齢に関係なく実に色々な人たちの人生に触れられるというのは、自己のキャリア形成に再び火を灯してもらっている気分になります。役得だと思っています。
金丸さん、これからも刺激的な発信をお願いします。
2026.06.30
本日は、よのなか教室の事前学習のため日向中学校2年生を訪問しました。日向中学校は本日一日で3時間一気に3クラスを回りました。
前回の日向中学校では「よのなか挑戦」(社会体験学習)の事前学習を行いましたが、本日は7月3日(金)に行われる「よのなか教室」の事前学習になります。生徒は「また同じ人か」と思ったかもしれませんが、前回とは内容が違うと説明すると納得したようでした。

挑戦することと、時には息抜きしながら自分をコントロールしていくこと。そういう人生の渡り方というか、自分の柱(軸)とする話で構成しました。初めに、前回の事前学習ではあまり触れなかったオーストラリアの中心部レッドセンターと呼ばれる一帯の話で少し気分を入れ替えての導入学習から始めました。
次に、私が経験してきた転校や学校の思い出話に移ると、だんだん今の生徒の時代に重なってきて、「中学や高校で転校することの重さ」は実感として受け止めてくれたのではないかと思います。私にとっては、やはり武雄市という場所は故郷のように感じられる居心地の良い街でした。ですから状況によっては「武雄出身です」と答えることもあります。(出生地ではない出身地は、自分が育ち影響を受けた場所と言われることもあるという理由からです。)

いよいよ仕事の話に入ります。以前紹介したこともあるので詳しくは書きませんが、教師としての苦労や遣り甲斐、仕事の社会的な役割について説明すると、生徒はワークシートに熱心に書き込んでくれました。話はその後、「4つの力」で核心に迫ります。今の「よのなか教室」はすべての講師に、この「4つの力」で話をまとめてもらうようにしているので、本日のトレーニングが生かされることを願います。人間関係形成・社会形成能力や自己理解・自己管理能力、課題対応能力、キャリアプランニング能力の4つについて、教師という仕事のフィルターを通して私が思う力を話しました。プレゼンテーションで分かり易く提示したので、生徒はポイントを掴んで鉛筆を走らせていました。書いていないんじゃないか(失礼)と思うような生徒もきちんと書いているので、いつ書いたのだろうと思うくらい、素早くメモする力があるのだと感心させられました。
過去の事前学習からの反省で、最後に見せていたムービーについては学習中に何とか組めないかと挿入することにしました。これにはいい話があるのです。「営業のプロ」が不屈の精神で道を切り拓いていく過程や、「建築担当者」が余命宣言を受けた施主のマイホーム建築について事情に深く同感し、関係者の総力を挙げて短期間で完成させる話が盛り込まれています。生徒は全員熱心にスクリーンに見入っていましたので、はやり映像(動画)の力は大きいのだと感じました。

最後は、前回と同じ帰着点になりますが、「自分の将来(仕事)」や「そのための自分の軸(柱とする生き方)」について記述してもらう展開になります。数名に発表してもらいました。「美容師になることを目指し、そのために相手の立場で考えられるようにする」や、「医療関係の仕事に就きたいので、人に優しくしていきたい」など、自分と向き合っていることが伝わってきました。
最後に、「人生は長いようで短い。自分らしい道を見つけ、すぐに試す生き方をしないと、あっという間におわります。」というメッセージと共に「どんな環境であっても成長するためには、自分がどうにかするしかない。」というサッカーワールドカップ上田綺世選手の言葉を添えました。結構ボーッとしていられる時間と言うのはないんだと後から気づくものです。話の前半で示した「世の中は、君の目標が達成されるまでじーっと待っていたりしない。試すことは簡単だが変えることは難しい。」の言葉の通りであることを生徒は今、体感することはできませんが胸に刻んでくれたら嬉しいです。

何もしない、時間を無駄に過ごすのもこの年頃の特権かもしれませんが、残念ながら世の中は待ってくれません。私も50年前の中学時代をありありと覚えていますが、あっという間に希望が少ない歳になってしまいました。同級生と飲み会をすると「俺、もっと勉強しちょけば良かった-って思うとよね。」との言葉も聞かれたという話も生徒にしました。
時代は確実に過ぎ去り変わっていきます。そしてこの中学生たちが「責任世代」と呼ばれる時代がすぐに来ます。ふるさと日向のことを思い起こしながら、次の時代を確実に作っていく大人になって欲しい思っています。
中学生という年頃の「怖いものなどない」と思っているような生徒の姿が、ある意味羨ましくも感じました。大人になっていくに従って、他人の顔色を窺ったり、すぐに反応しては傷つけるかもしれないと発言を拒んだりするようにもなります。それは一つの社会人としての成長の姿かもしれませんが、失っているものも多くあるのではないかと思います。生徒が一人でも自らの脱却を図り「試す」ことに挑んで態度を変えてくる子がいましたら、誉め言葉で返してあげていただきたいと思います。金曜日のよのなか先生から一つでも多くの収穫ができることを期待したいです。
最後に生徒が書いてくれたアンケートの一部を紹介します。「自分は挑戦を恐れることが多いから、挑戦をしないと結果が出ないという言葉がすごく頭に残りました。恐れないで、挑戦をたくさんして経験を積んでいこうと思いました。また、失敗や落ち込むことがあっても前向きに頑張っていこうと思いました。」「試してみることは簡単だけど、変えることは難しいという言葉を聞いてそうかもしれないけど頑張っていこうと思いました。」「『自分らしく生きるための4つの力』のお話が、自分をみつめなおすきっかけになりました。大人になるのはあっというまという言葉を忘れず、今を大切にしようと思います。」
2026.06.29
先週、富島中学校1年生の2クラスによのなか教室の事前学習として訪問しました。その様子についてお知らせします。事前に学年主任の先生が私の都合を考慮してくださり、2週に渡って実施することになったので後2クラスが残っています。

まず、学校玄関から入りました。ちょうど清掃活動が始まったところで、廊下中央に生徒がずらりと並んでいます。そして黙想後清掃が始まります。以前、財光寺中学校から広まった(こんな名称ではないのですが)「一心不乱清掃」を久しぶりに見ました。訪問客と言えど私語は慎むべきところでしたが少し話してしまいました。
その後、1年生の教室棟へ向かいます。富島中学校の管理棟へは何回か訪問したことはありましたが、教室棟へは記憶にないくらい久しぶりで、とても敷地が広いことを実感しました。そして、通過するたびに色々な学年の生徒とすれ違うのですが、どの生徒も実に気持ちの良い挨拶をしてくれます。その流れは、1年生の教室でも感じ取ることができました。授業開始前の黙想と号令後の挨拶は学級委員長を中心としたクラスのまとまりを表していることが受け取れました。
さて、肝心の私の事前学習ですが、これは、いつもお伝えしているスタイルなので詳しくは書きません。しかし私も授業を実施するからには、昔の感覚と意地が表れ、同じものではなく毎回修正をかけて持参しています。その学習の進行に合わせて生徒は一生懸命にメモし発言してくれます。

私が特に印象に残ったのは、「私は医療関係と白バイ隊を目指しているのですが、今の部活動の試合でも緊張することが多いので、それを直していきたいと思います。」という内容で、実際はもっと詳しく長く丁寧に話してくれる女子生徒の話し方が印象的でした。以前学校で授業をしていた時、私は「丁寧にきちんと思いを全部話して欲しい。」とよく話していました。というのも、子どもたちの発言はとても短いのです。国語の登場人物の心情について問うと「悲しいと思います。」「怒っていると思います。」それだけで終わる子が多いのです。「兵十はお母さんが病気になって何とかして治してあげたいと思っていたので、そんな時にゴンが大事な食べ物を盗んでしまったことに腹を立てながらも、とても辛く悲しい気持ちになったのではないかと思います。私ならこんなことをされると絶対に許せないという気持ちと悲しい気持ちと同時にあるような気もします。」などと語って欲しい、そんな子どもを育てたいと思っていました。それは理想が高すぎるよ、と聞こえてきそうですが、私が昔出張で参加した関西や関東の学校では何人もできていたのです。絶対に日向の子もできると信じてそう言い続けてきました。いくらかはできるようになりましたが、なかなか難しかったです。(対策の糸口は、大人が子どもに対等に話しかけ常に「どう思う?」と問うこと、時事に明るい子どもにするためにニュースに多く触れさせること、本をよく読むことではないかと思っています。逸れました。)
例えが長くなりましたが、その富島中学校の女子生徒がまさに「語る」発言ができていたので感動しました。また、ほかの男子生徒は「僕は、相手の言うことをまず聞いてから自分のことを話すようにしています。」と、すでに人間関係形成能力が備わっているという驚きを経験しました。こういう頼もしい生徒が各学級に存在している富島中学校はこの先とても楽しみになりそうです。

よのなか教室では最後に「日向市の魅力」を話す場面があります。これは、将来の日向市を形は違っても支えていくのはこの子たちですから、印象強く記憶に残すためにも改めて日向の良さを感じ取って欲しいと、学習の最後に設定しています。富島中学校区にある美しい風景を提示しながら話しますと、すぐにその画像の場所を言い当てる生徒がいて、地元愛が高いと感じました。

この画像でグリーンパークと当てる生徒がいました

こちらもすぐにクルスと分かったようです
残りの2クラスは今週になります。楽しみにしています。
2026.06.26
これまでに、日向のよのなか先生が学校でどのようなキャリア教育の社会人講話を実施されたのか。特に「4つの力」では何を提示されたのかを中心にお知らせしています。過去に遡って、私が着任してからのよのなか先生につきましてシリーズでお伝えしたいと思います。
本日は、2月27日に寺迫小学校でよのなか先生として講話をいただきました(株)東九 とうきゅう農園の石田あや様を紹介します。
まず自己紹介では、12歳で不登校を7日間したこともある石田さんでしたが、その後は弓道の部活動などを経て就職され、精神保健福祉士や社会福祉士の資格なども取得されました。お父さんからの代の(株)東九農園を障がい者雇用とうまくマッチングさせるために(株)とうきゅうを立ち上げられました。マークにあるハートは農業を指し、星が障がい者、そしてそれを取り巻く支援者の輪を表現されているそうです。

仕事は障がい者就労支援を行っておられ、この時期はピーマンの栽培と収穫が主な作業になり、安定して安心できるピーマンを提供することが働きがいにつながるとのことでした。その上で、一人一人の障がいの理解と自立のための支援のお手伝いをすることが大切な役割になります。農業に関しては働く人が少ないことと、障がい者に関して働ける場所が少ないということをマッチングしているとのことで、これは障がい者雇用での深刻な課題の改善策として大きな役割を果たすと感じました。
石田さんの分かりやすい例え話が児童にも印象的だったようです。「1000円で何個かのリンゴを買いました。すると、自分から1000円は減りますが、りんごは手元に増えます。この減価と増価を経理として考えることで、どのように生産性を上げるかなどを考えることはやりがいを感じる」と言われます。

WORK at HYUGA(株)東九 とうきゅう農園
YouTubeで紹介されている動画では、社員の言葉として「有休がとりやすく子どもの参観日に行ける」や「毎月勉強会での研修を受けて知識を深めている」という感想もありました。また、「早く帰る時にはみんながフォローしてくれる」と働きやすさが整っている職場という印象も持ちました。

石田さんから寺迫小6年児童の皆さんへの「4つの力」は、まず「かかわる力」として「コミュニケーション力」が大切であることを話されました。「自分の課題はどうすれば克服できるか、と今から考え続けることが大切である」とのことです。仕事はこれができると稼げる、ときっぱりと話されました。二つ目に「見つめる力」として「振り返る力、感じる力、立て直す力」を強調されました。「忘れ物をした場合、次はどうすれば忘れないようになるのかを考え自分を変えること」と今の子どもたちのレベルで話されたので児童は分かり易かったと思います。三つ目には「やりぬく力」として「分析する力、判断する力、改善する力」を挙げられ、「中学校では英語を本格的に学習するので、長文が出てもどうなっているのかを考えることは大事です」とおっしゃいます。難しいかなと思いましたが、子どもたちは熱心にメモをしていました。最後に四つ目の力「見通す力」では「自己を理解する力、目標を設定する力、計画と継続力」を挙げられました。これらは今から特に必要となる自己調整力につながるものだと受け取りました。

最後に石田さんから寺迫小6年児童の皆さんに頑張って欲しいこととして「まずやってみること。挑戦すると視野が広がる」とエールを送られました。そしてこのふるさと日向の風景、特に、国道10号線がずっと海が見えている景色が良くて、特に寺迫から見る海は素晴らしいと絶賛されました。

児童の皆さんは過去に生活科でもお世話になったことのある農園でしたが、こうして校区内にある職業としてのこの農園事業を学ぶことには新しい気付きがあったのではないかと思います。今頃は美々津中学生として少しずつ学校生活にも慣れてきていると思います。今後美々津・寺迫地区は学校の再編により大きく変わることが予想されますが、美々津の歴史や文化、そしてそこに働く人々の想いはこれからも継承されていくことでしょう。それを担うのがこのよのなか教室で学んだ児童生徒の皆さんですから、これからふるさと日向、美々津、寺迫をどのようにして支えていってくれるのか楽しみにしたいと思います。
2026.06.23
先週、平岩小中学校9年生のよのなか教室へ向かいました。先週の事前学習からつながる本番のよのなか先生によるよのなか教室になります。といっても、5校時は「エピソードシート」を活用し、私が授業を行いました。エピソードシートは日向で働く人の生き様を約1枚のプリントに収めた学習資料になります。過去に日向で働く様々な人々のエピソードシートが当センターで確保されており、学校はセンターに連絡しさえすれば自由にダウンロードすることができます。ですから、どの学校でもこのシートを活用した担任による事前学習や事後学習を実施することができます。キャリア教育の一連の流れが市内各校に普及し理解された暁には、当センターの出番は終了となります。そこを目指しての活動を頑張り続けます。平岩小中学校の9年生では、漁業の髙田一人さんのエピソードから働く上での大切な力を読み取ることができました。
さて続く6校時になりました。この時間は、日向市都市政策課大保(だいぼ)剛様に講話をしていただきました。市街地整備課で区画整理を担当されているとのことで、その分野のお話になります。個人的には財光寺に住むものとしてとても興味があるお話になりそうです。

大保さんは、小さいころからサッカーをされていて、将来は本気でプロを目指していたほどの腕前だったようです。県選抜にも選ばれるくらいですから相当な実力をお持ちだったことが分かります。それでも高校卒業時には実力の壁にぶつかり、プロサッカーの道を断念されました。

その後、土地などを活用する関係の仕事をしていて気付くと、逆に土地を提供・整備する側の仕事に就いてみようと行政を選択されたそうです。特に、財光寺地区の区画整理事業の中では、「換地設計」「移転補償」「工事」のこの3点をセットして地権者と交渉していく過程が大事な仕事になるとのことでした。一番目の「換地設計」は土地をやりくりして価値の高い土地として作り直すことで、初めは地権者から嫌がれられる区画整理事業ですが、終わってみて利用しやすい形に作り変えたときに地権者から「ありがとう」と言われた時にはやりがいを感じるとのことでした。
ここまでの学習を参観していて気付いたことがあります。ファシリテーター役の学級担任の先生が、ご自分で生徒の聞きたそうな質問をしたりして授業の方向性がブレないようにコントロールされている態勢が見事だと感じました。
その中での質問は後半に繋がるものがあり、「市役所で働く上で大切な力は何ですか?」との問いに大保さんは「コミュニケーション能力です。」と答えられました。地権者や地元の理解を求めなければ進まない事業なので大切にしているとのことです。また、「一番の壁は?」に対しては「あまりないです。たくさんのお叱りを受けるのですが、深刻には考えていません。受け入れて前に進むようにしています。」と度量の深さを感じました。さらに、「初めの人生グラフで福島県に行った、とありましたが、市役所の取組ですか?」の質問には、「これは災害復興の県の取組で行きました。」ということでした。ファシリテーターからは「日向市の土地に関する何か特徴はありますか?」では「日向市は比較的コンパクトシティでまとまっていてやりやすい。」ということでした。

核心の4つの力に入ります。まず、「人間関係・社会関係形成能力」については、「コミュニケーション力が大事だと思います。誰とでも話すことを心がけています。特に、地元の方と話す場合はかしこまらずに、方言で気安く話すことで打ち解けていくことを感じているので、そのようにしています。」とのことでした。「自己管理能力」については「自分をコントロールできるようにしています。背伸びしすぎると反動が大きいのでコンパクトに事を進めるようにしています。」ということです。「課題対応力」については「客観的に状況を把握できるようにしています。」と、現状分析の重要性を話されました。最後の「働く意義」については「将来の目標を持つこと。好きなことを続けていくこと。」を強調されました。
そして「今から頑張ってほしいこと」として、「たくさん今の時期を楽しむ意味で遊んでください。そして日常的に『ありがとう』『ごめんなさい』という言葉を素直に言えるようにして欲しい。」ということでした。日向に対しては「日向は豊かな海があり落ち着きます。さらに自然が豊かで食べ物がおいしい。」と、海と自然というキーワードでお話をしていただきました。
最後に中学生へのメッセージとして「将来中学生活を振り返った時に、あの頃が一番楽しかったと思えるように残りの9か月を楽しんでほしい。」と熱いエールを送られました。
サッカー少年が今は行政の道を突き進んでおられ、私たちの暮らす町を住む人の立場で再構成するというお仕事に価値を抱きながら仕事をされていることに生徒は、納得ゆく人生の在り方というものを感じ取ったのではないでしょうか。私は「大地に絵を描く」と言った岩切正太郎氏の言葉を思い出しました。

日々のお忙しいお仕事の中で、平岩小中学校9年生のために授業にお越しいただき本当にありがとうございました。
2026.06.18
大王谷学園8年生へのよのなか教室を実施していただいた「よのなか先生」のラスト3人目を紹介します。日向市消防本部の都甲花音様です。
都甲さんは中学生の時に社会体験学習で消防署を訪問し、さらにその後、市の夢サポート事業で神奈川県の消防署を訪問、体験されたとのことでした。まっしぐらで自己実現というのはなかなか難しいものです。

そんな都甲さんですが、当然消防学校時代は大変な訓練を経験されたことと思います。過去の映像もありましたので掲載させていただきます。

以前紹介された番組より
ご本人から提供いただいた写真を見ると、小さい頃から消防への縁が深かったことが伺えます。

さて、都甲さんから中学生への「4つの力」としていただいた言葉は次のようになります。
1つ目「相手を尊重し、社会を理解する力」では、「他者の考え方・感じ方を理解しようとする力」「他者の考え方が自分と違うときに(一旦でも)受け入れる力:否定から入らない」そして「挨拶は笑顔で行う」 この3点を強調されました。
2つ目「自分を正しく知り、コントロールしていく力」として、「1 自分で自分をコントロールする。」「2 自分を自分でコントロールする。」ことだと言われます。具体的には、「自分を客観視し、改善できる力」であり、「“嫌い”と“苦手”を区別する力」さらに時には「ずる賢さ」も必要であるとのことでした。
3つ目「課題を見極め、解決の工夫をするために必要な力」では、「情報を整理する力」「知識を身につける努力」「探究心」この3つが大切であるとのことです。
4つ目「働く意義を知り、将来を切り拓く力」としては、「想定力」「対応力」「自分の意思を持つ」と言われます。生徒は必死にメモをとっていました。
最後に都甲さんは「今日から大切にして欲しいこと」として、「自分がどうしたいかを基に行動してほしい。行動する上で何かしらの障害となるものが現れることがあるが、それは仕方のないこと。しかし、障害となることをする人が現れる時は、何でしているのか、相手は何をしたいのかと、相手の意図を考えられるようになると、より成長できると思います、とコミュニケーションの核心になる示唆を与えてくださいました。
都甲さんにおかれましては日々の訓練や業務で大変お忙しい中、そして夜勤明けと伺い、大変な状況で大王谷学園の生徒のために時間と体力を割いて駆けつけてくだいました。人命救助という過酷な現場に女性が立ち向かっている姿に生徒たちは大きな希望を抱いたのではないかと思います。本当にありがとうございました。
2026.06.17
本日は昨日同様、大王谷学園8年生へのよのなか教室実施にあたり「よのなか先生」になっていただいた2人目を紹介します。八興運輸(株)の橋口大介様です。

就職したあとは会社一筋に努力し、学生時代の部活動での経験が粘り強く仕事をする上で役に立っているという実感があるとのことでした。

そんな橋口さんは、中学生への「4つの力」について以下のように話されました。
1つ目「相手を尊重し、社会を理解する力」として大事なことは「共感性」をもつことです。大切なことは、相手の話をしっかりと聞く、否定しない事とおもっています。

2つ目に「自分を正しく知り、コントロールしていく力」としては、「自己統制力」が必要だと思っています。周りの環境にあった自分を形成していく。自分の意見を変えないという事も大切ですが、ときには相手に合わせたり、それにあった態度で物事を進めて行く事が必要だとおもいます。
3つ目に「課題を見極め、解決の工夫をするために必要な力」として「環境づくり」が必要になります。つまり、解決する為の環境が何よりも大切となる。相談できる体制や、意見を行える場所、その問題や課題に対して一人ではなく皆の意見を取り入れれる体制づくりが必要だと考えます。

最後の4つ目に「働く意義を知り、将来を切り拓くにはどんな力」として、「自己成長と行動力」が大切だと思います。働く意義を見つける為には自分の成長と行動力が必要。自分にはできない…。やりたいけど向いていない…。こういうことではなく、まずは自分が何をやりたいのか、とりあえずやろうという行動力が大切になると思っています。
最後に橋口さんから中学生に「大切にして欲しいこと」として伝えたいメッセージは、「相手の目を見て挨拶をする」ことを大切にして欲しいと訴えられました。これまでの話で出てきた通り、成長していく上で何をするにも自分一人では限界がある。学校や周りとの関係が築けている事が自分の成長していく上で大切。関係を築く第一歩が目を見て挨拶をする事に繋がるので、ぜひ大切にして欲しいとのことでした。
橋口さんにおかれましては日々の大変お忙しい中でしたが、校区内にある事業所として大王谷学園の生徒のためにと、時間を割いて駆けつけてくだいました。生徒たちは、自分たちの校区には世界に開かれた窓があることを誇りに感じたのではないかと思われます。本当にありがとうございました。
2026.06.16
大王谷学園8年生へのよのなか教室を実施していただいた「よのなか先生」について詳細を紹介します。
本日は、(有)丸満産業の石田匡明様になります。

石田さんは、大王谷中学校が母校ということで、そのことだけで生徒も親しみを持ったのではないでしょうか。自己紹介のプレゼンテーションでは人生グラフを提示し、特に忘れられないエピソードを紹介していただきました。
17歳の時には事故で大怪我をし長い入院生活の間に考えることがその後に転換を迎えるきかっけにもなったようです。今の仕事に就かれたのは22歳の時になります。一度県外の木材関係の仕事に就いて、家業を継ぐために帰ってこられたそうです。


先進国首脳会議のサミットや中学校の卒業式などで利用される木製のコサージュは石田さんが手掛けらえれたものになります。

仕事に就いてからは一生懸命に働きながらも、地域貢献活動への積極的に関わりながら日向を盛り上げていこうと考えられました。

石田さんから中学生の皆さんに伝えたい「4つの力」は以下のようになります。
1つ目の「相手を尊重し社会を理解する力」としては、「先ずは相手のことを受け入れる」…人の話を聞く(ABC)A.当たり前のことを B.馬鹿にせず C.ちゃんとやる・ちゃんと聞く
2つ目の「自分を正しく知りコントロールする力」としては、「原点回帰する!迷ったとき、壁にぶつかった時はまず原点に立ち返り初心へ戻る。自分に言い聞かせてください、『私はできる』と。出来ないことや乗り越えられない壁はできる人にしかやってこない。先ずは逃げない。できない理由を言わない。そしてやり続ける。」
3つ目の「課題を見きわめ解決の工夫をする力」としては、「出来ない理由を口にしない。やれる方法を考える。そして思ったらまずやってみる。失敗した時こそがスタートです。成功するために失敗の仕方を勉強してると思う。」
4つ目の「働く意義を知り将来を切り拓く力」としては、「働くことに入り口は皆違ってよいと思う。私はお金を稼ぎたかった。自由に楽しみたかった。そして気づきがある。この仕事をする為に、この仕事を理解する為に、学べる時に学んでおくべきだったことに、そして今からどうなりたいか、どんな自分になりたいかビジョンを作って細分化する。」

熱く「4つの力」についてお話を聞かせてくださった石田さんが、まとめとして生徒に伝えたい「今から頑張って欲しいこと」は以下になります。「当たり前のことを当たり前にする。思ったことはすぐにやる。そしてやってやってやり続ける。あきらめなければ必ず成功する」
昨日も少し書きましたが、石田さんは「一生懸命にやれば信用されるようになる。しかし、仕事を100%任されるようになるには信頼されなければならない。」と生徒に語りかけられました。この言葉は生徒の心に深く根付いたのではないかと思った次第です。
大変お忙しい中、石田さんには準備から当日の授業まで時間を割いていただき、よのなか先生として講話をしていただきました。本当にありがとうございました。
2026.06.15
先週12日のH3ロケット発射はご覧になりましたか?成功で何よりです。詳細はまたの機会にします。
さて、その12日(金)の午後、私は平岩小中学校9年生の「よのなか教室事前学習」へ向かいました。今月18日と7月16日に9年生がよのなか教室を実施する前のトレーニング学習になります。

私自身の自分史及び教職に就いてからの苦労話や課題克服の話を、時折対話を交えながらの学習となりました。平岩小中の9年生は落ち着いた学習態度で、しかも話合いに積極的に参加する姿勢でした。実際のよのなか教室が楽しみになります。

実はこの日は、同じ時間帯に大王谷学園8年生のよのなか教室を実施していました。日程の都合上、重なってしまい私は平岩小中学校の学習が終わってから大王谷学園へ向かうと、少ない時間でしたが授業を参観することができました。

大王谷学園では、日向市消防本部の都甲花音様と(有)丸満産業の石田匡明様、八興運輸(株)の橋口大介様がよのなか先生として授業を実施してくださいました。
都甲様の内容は逞しくも、優しく語りかける話しぶりは生徒に染み入るように伝わったようですし、石田様は「信用と信頼」の違いを明確にぐいぐいと生徒に伝えられました。さらに、石田様は、事業所の仕事の社会的な役割や会社内の人間関係の良さについて丁寧にお話をしていただきました。

2時間の中で3クラスが2人しか聞くことができず1人分は勿体ないことでしたが、お二人のお話を聞けた8年生は良い機会になったと思います。

大王谷学園8年生は、前回の私の事前学習に続く本番のよのなか教室になったのですが、同じようなワークシートだったので生徒もメモしやすかったと感じました。そのメモの内容からは話を聞き逃すまいとする意欲を感じ取ることができました。

この後も、1学期中はほかの中学校にて各種講話が実施されます。中学生が高い吸収力を発揮し、よのなか先生の生き様と「4つの力」を掴み取って欲しいと思います。
さあ、「一にガクポ、二にガクポ、三にガクポ!」(これがお分かりの方は早起きして見られましたね?)突然の話題転換ですが、遂に来ましたサッカー・ワールドカップ!予選ラウンドからすればオリンピックより参加国が多い、まさに「ワールド」の名にふさわしいスポーツのお祭りが始まりました。今朝の日本対オランダ戦で日本は引き分けましたが、オランダ相手ですから、これでヨシとしましょう。寝不足が続きそうです。

同点ヘディング!小川航基選手
2026.06.08
先週、東郷学園若竹分校の中学生が体験学習としてSEIKADO様を訪れフルーツサンド作りを行いました。到着するや早速着替え、手洗いをして準備万端です。
SEIKADOの緒方康彦さんから作業工程の説明を受けた後にフルーツサンド作りが始まりました。初めに、パン生地の上に乗せるイチゴをカットします。生徒の皆さんは初めての体験に緊張したりブツブツつぶやいたりしながらも上手にカットすることができました。続いて、パン生地にクリームを乗せます。「敷く」と言った方が良いのか専門用語が分かりませんが、両手でクリームを絞って、スキー場の圧雪車が掛けるピステンのように(余計わからん!)縞模様が入った平らなクリームを4列くらいパン生地に絞り出していきます。その上にイチゴを乗せてさらにクリームを乗せます。この工程が一番緊張するようです。それもそのはず、生徒にとっては完成形が分からないのですからすべてが未知の体験になります。

クリームのあとには最後のパン生地をかぶせてラッピングします。本来なら一晩冷蔵庫で寝かせるそうですが、今回は生徒に試食させようと緒方さんが早めに冷蔵庫から取り出してくださいました。さあ最後のカッティングに入ります。

カット専用の大きな洋包丁を持つ生徒は職人さながらです。緒方さんのアドバイス通りにはうまくいきませんが、全員がラップの上から仕上がったフルーツサンドを4等分にカットしました。

いよいよ試食の時間です。自分で仕上げたフルーツサンドの味は「おいしい。」「うまい!」「うん、うん」と肯定的な感想が飛び出すほど生徒にとって嬉しい時間となりました。東郷学園本校の校長先生もお見えになり、生徒が手作りサンドを贈られました。試食中には、生徒から「一日の来客数は?」や「何年やってますか?」、「やりがいは何ですか?」、「売り上げはどれくらいですか?」など実に率直でユニークな質問が飛び出し、緒方さんは一つ一つに丁寧に答えてくださいました。また、スタッフの方も生徒の扱いに大変慣れておられて、気さくにテンポよく対応してくださいました。「学問なき経験は、経験なき学問に勝る」という言葉があるように、机上であれこれ聞くより、体験することが人間関係形成の上でも一番の財産になるということを私も改めて感じた時間になりました。こうして市内の事業所の皆様が東郷学園若竹分校の生徒を温かく受け入れていただくことで、生徒の皆さんの社会性が培われていくのだと実感しました。午前中の一番お忙しい時間帯に生徒の受入を快く引き受けていただいたSEIKADO様には感謝申し上げます。
夢へのトライとはいえ、直接的関係はないのですが・・・。🚀
明後日、6月10日(水)H3の6号機、30形態が種子島宇宙センターから打ち上げられます。9時59分という最新の情報です。天気予報が雨70%です。どうなるでしょうか。日向の(株)矢野産業日向支店はお分かりですか?日向ICの南西側の上空を向いてください。ちょうどその発破現場の稜線から白い煙がシュルシュルと上り、時間と共に煙が強く蛇行した曲線として上空へ伸びていくのが分かります。打ち上げを期待しましょう。
2026.06.01
先週、大王谷学園中等部8年生のよのなか教室事前学習に行ってまいりました。改めて紹介しますと、市内の職業人を招いて小中学校である学年に「4つの力」を中心に、生き様や仕事の話をしていただくのが「よのなか教室」という社会人講話になります。
そのよのなか教室の本番のみでは、児童生徒が高い吸収力を発揮するのが難しいのではないかとの判断から、聞き取りを強化するために私が1~2週間前に、その該当学年の各クラスに1コマずつ入り授業をするものをよのなか教室事前学習と呼んでいます。
先週は、大王谷学園中等部8年生(中2)の3クラスで1コマずつ授業をしました。本番のよのなか先生同様に、私の自己紹介から入り、人生グラフ、仕事を選択したきっかけ、仕事上の苦労ややりがいなどを、画像と共に紹介しました。時折、確認の意味で生徒たち同士で話し合う場面も取り入れ、対話的な学習を目指しました。

核心の4つの力の場面では、「①相手を尊重し社会を理解する力 ②自分を正しく知りコントロールする力 ③課題を見きわめ解決の工夫をする力 ④働く意義を知り、将来を切り拓く力」という4項目について、私なりに教師と言う仕事で感じてきた必要な能力を話しました。
この4つの力は、文科省の言うキャリア教育で目指す「基礎的・汎用的能力」の4項目を、児童生徒に分かり易く我々が整理したものになります。どのよのなか先生の授業でも、またよのなか挑戦(職場体験学習)でも獲得して欲しい力になります。下の画像のようなプレゼンテーションを提示しながら、社会人として対応していく時に必要となる力を生徒に分かり易く伝えたつもりです。

私は「事前学習」という立場ですから、ワークシートを配布するものの、あまりにも生徒の皆さんが真剣な表情で前を向き話を夢中で聞いてもらっていると、「今の話はこの部分に書くといいね。」と、メモの場所を示すこともします。本番のよのなか先生と同じようなワークシートなので、きっと当日は生徒の皆さんは上手に聞き取ってくれるのではないかと思います。
また、各場面で生徒同士が聞き取った内容を話し合いそれを発表してもらう活動を取り入れ、確認しながらゆっくりと進めることができました。いわゆる主体的で対話的な学習を目指してのことです。以前のこのブログで、事前学習では「私の話」と「エピソードシート学習」を2本立てで取り入れていると書きました。確かに多くの社会人の学習はできますが、消化不良を起こしているのではないかとの反省から、今回は「私の話」一本に絞りました。
学習の最後には生徒の皆さんにアンケートを実施しました。現在は、個人のタブレットを使って私が用意したQRコードを読み取ると、生徒の皆さんが打ち始め、あっという間にアンケートが終了します。当日中に私はアンケートの中身を確認することができ、本日、学校へ分析・考察と共に結果を送りました。時代は進んでいるのですね~。その結果では、「失敗を恐れず挑戦する」ことが印象的だったことが分かります。
また、自由記述では、「今まではやってみたいことがあやふやだったけど、今日のお話で少しやってみたいことの輪郭が見えてきました。」や「将来の夢を叶えるのは難しいけど今日の話で自分にできることを今から頑張って見ようと思いました。」、「試してみることに失敗はないという言葉が印象的で、明日は今日と違う自分を目指して失敗を恐れず挑戦してみたいと思います。視野を広く、向上心を大事にし、自分の意見や心に芯を持ちたいなと思いました。」など、生徒がそれぞれ噛み砕いて自分事として話を捉えてくれていたのは嬉しい限りです。日頃の学習に対する姿勢を学年全教師で向上させていることが、学習への生徒の真摯な向き合い方から察することができました。

中学生と言う二度と帰らない青春真っただ中のこの時期を、存分に楽しんで今考える自分の夢へ向かって一歩一歩進んで欲しいと願います。
2週間後のよのなか教室本番では、私は別の中学校で事前学習を行いますので見られないのが残念です。スタッフから様子を聞きたいと思います。
2026.03.31
卒業シーズンが過ぎ、次年度への準備が加速している本日だと思います。私も現役の頃に、3月31日と4月1日の両日が平日であれば相当プレッシャーがかかり「働いて、働いて」の状態でした。切り替えが十分にできないままに新年度を迎えてしまい、そのまま軌道に乗る5月まで猪突猛進でした。

さて、昨日、3月4日に財光寺南小学校6年生で私が実施した卒業・進学の学習に対する児童の皆さんからの感想文をいただきました。授業で活用したワークシートとその後、作成していただいた感想文集になります。
ワークシートは2種類ありましたが、その中でも以下の「生き方宣言シート」が「自分らしい生き方の実現」のためには重要になります。①中学校で挑戦することから、②そのためにやり通す具体策を考え、では、③自分の信念としてどんな力を身に付けたいのか、キャリア教育の4つの力に焦点化します。そして、その力を追求することで、④将来なりたい仕事に結び付けて、では、⑤今からどう生きるのか、という将来のイメージ象を通して自己を見つめ、これから中学へ向けて自分が努力する具体策を考えるという学習を展開しました。
最終的には、学担の先生に完成をお願いしましたので、児童の皆さんがどんな受け止め方をしたのか気になっていました。こうして全員のワークシートと感想文を読むことができてほっとしました。6年生の皆さんは実に良く自己を理解し、将来の目標を決めて、それに対する現在の努力目標を設定していることが伝わりました。
一部ですが紹介します。(スマホだと読みづらいと思いますので拡大をお願いします。)




次は、感想文集からの抜粋になります。「深く考えた」「前を向く」「未来をしっかり考える」「看護師になるために頑張ります」などの強くたくましい言葉が光りました。




以前読んだ本の中で「君は、なぜここにいるのですか?」と質問された人の話がありました。半年かけて「3つの奇跡」に気付いたとのことです。それが、「この世に生まれたこと」「今まで死なずに生きて来られたこと」「目の前の人と出会うことができたこと」だそうです。この3つは確かにその通りだと深く納得しました。
本日で2025年度、令和7年度が終了します。日本独特の桜の季節での節目であり、明日からまた新しい1年が始まります。6年生の皆さんは、すぐに中学生生活が始まります。これからは3年ごとに節目が訪れ、そのブロックごとに大きく成長することでしょう。これまで12年間生きてきて、3つの奇跡が連続して今があるということを噛みしめながら中学の階段を昇って欲しいと願います。次の3年後にはどんな未来予想図を描いているのか楽しみにしておきます。
財光寺南小6年の皆さま、大変お忙しい中に先生や児童の皆さんが心を尽くしていただいたことに深く感謝申し上げます。そしてキャリア教育を前任の日知屋東小時代から強力に推進していただきました校長先生、本当にお世話になりました。
2026.03.05
昨日4日、財光寺南小学校6年生によのなか教室を実施いたしました。これまでの「働くことを理解した上で『4つの力』を習得する」よのなか教室ではなく、卒業・進学をテーマにいかに自己を成長させるかという、言わば「生き方」をテーマにした授業です。
日差しは暖かかったのですが、風が少し冷たく、若干早く到着して渡り廊下で日向ぼっこをしようかと思いましたが、通り抜ける風に勝てず、そそくさと校長室にお邪魔しました。
1校時の休み時間に入ったので北校舎3階、6年教室へ向かいました。すれ違うどの学年の児童も元気よく「おはようございます。」と挨拶をしてくれ、気持ちよいスタートになりそうです。
2校時は6年1組になります。今回はまったく違う観点から作ったスライドで盛りだくさんになり不安がありました。小学校を卒業し、ワンステップ大人へ近づくということで、親の思いに触れて欲しいと私自信がよく児童生徒に話してきたことを再現した内容も盛り込みました。

自転車事故による高額賠償事例では数千万円の判決事例が多数出ており、これは中学生になるからということではなく、責任能力は「小学校を終える程度の年齢」であるとの認識は持たなければならないという提示を行いました。そこから、社会においてはルールが色々あることへの焦点化を図りましました。人間が社会を形成していく過程でルールを作っていったのは究極的には幸せ・平和の視点が欠かせなかったという位置づけをしました。それを宇宙形成、そして人類誕生20万年に思いを馳せ、争わなくて済むようにルールがあることを、小学6年生が納得できるように紹介しました。勿論、ルールがあればそれを破る人、大人がいるのも現実であり、そんな混沌とした社会の中で自分の生きる意味を見失わない大人になるということを学習の課題設定としました。

その後、感動ムービーを視聴し「ブレない大人」のイメージをそれぞれが持ち、最後に、中学校で挑戦すること、「4つの力」と関連付けたこれからの自分の生き方、将来の仕事の希望などを繋げて記述するという活動で締めくくることになります。なんだか予定的な歯切れの悪い文章ですが、実は、私の当初の心配通り、時間不足になりました。最後の、今後の生き方宣言の部分が不十分な形で終わり、担任の先生による事後学習に課題を送る形になりました。
3校時に同じ学習内容で6年2組にも実施しました。時間配分はもうどうしようもないことで、ほんの少し急ぎはしましたが、それでも同じ課題が残りました。そんな中での学習にも、児童の皆さんは質問によく反応し自分の意見を述べてくれます。そうやって、他の人がどう考えているのかを聞けるというのは、学びの共有として、ネット学習にはない対面、集団学習の大きな意味になる改めて感じます。授業しながら私は学校が学びの場であることの再認識をすることができました。

課題に関しては、学年では事後学習を4時間程度計画されているので、その点では繋がる学習になったと思いますが、準備に何日もかけ削りに削ってもまだ時間不足ということは、もっと精選しなければならないということです。或いは、2時間構成で計画するなど、事前の計画を練り直す必要があります。卒業するというのは何を卒業することなのか。進学というのはどのような成長が期待できるのか。児童の皆さんが、人生の節目に当たって今まで通りの子どものままではいけない、一段成長しなければならないということを感じ取ってくれたなら嬉しいです。
不安や心配の方が大きい中学生活かもしれませんが、先日会った高鍋高校生のように、財光寺南小学校の6年生は3年後きっと、いい中学生活だったと振り返ってくれると信じます。私にとっても貴重な時間となりました。ありがとうございました。
* 前日の平岩小中学校では「今夜は皆既月食だよ」と宣伝しましたが、財光寺南小の皆さんもかなりの数が皆既月食を楽しんだようです。(私は撮影で4時間外にいて体が冷えてしまいました。)次は2029年1月1日0時07分から。児童生徒の皆さんは、3年後どんな気持ちで皆既月食を迎えるのでしょう。

2026.03.04
全国初の公立小中一貫校は平成18年度に3校誕生しました。東京品川区の日野学園と奈良の田原小中学校、そして、平岩小中学校になります。昨日3日、平岩小中学校に事前学習に向かいました。柱状節理の大きな柱が二本立つ正門から駐車場に入ると、明るく暖かい日差しを受ける正面玄関が待っています。バリアフリーの玄関がウエルカムで気持ちよく入りました。
今回は6年生と7年生(中1)への授業になります。事前学習という位置づけですが、年度終わりなので、次年度につながる「生き方学習」と言ったほうが適切かもしれません。内容は、これまで他校で実施してきたものと同じになります。とは言いましても、毎回反省があるので修正をしています。
初めの1時間は6年生の学級です。総合的な学習の時間の大きなテーマを「地域の人の話から自分の生き方を考えよう」と設定し、この時間のねらいは「エピソードシートから、困難にぶつかった時に人はどのようにして解決していったのかを具体的に読み取るようにする」と設定しました。その中にキャリア教育の視点を設けて「講師(私)の話から身に付ける力を学び、実際に働く人の話から仕事上の苦労ややりがい、人との関わりや課題解決の方法などを学び取る」という位置づけを図りました。
私は、生まれは都城市なのですが、父の転勤の関係で九州内をぐるぐる回り、高校の時に宮崎に来ました。それから教師として採用されたのが日向市になり、なかなかうまく学習や生活支援などができなかったのですが、職場や地域の方に支えられて成長することができました。その辺りの苦労話などを紹介していきます。そうやって私という教員生活を送った「仕事人」の話から基礎練習としてポイントを聞く学習をする訳です。児童の皆さんは「転校」という部分は深刻な問題だと、自分の身に重ねて考えてくれていることが表情から感じ取れました。

次に、現在実際に日向市で仕事をしている方のインタビューから構成したワークシート(エピソードシート)を読み取りながら、同じように、働く際の苦労や働き甲斐(やりがい)、その仕事の社会的役割について学びます。2人の仕事人の話から今度は、自分自身の生きる信念(4つの力)、将来希望する仕事、それに向かって今から頑張ること、これらを考えを「覚悟をもって」記述する。これが事前学習でねらう「生き方宣言」になります。
*4つの力…「人と世の中にかかわる力」「自分を見つめる力」「課題を知り、やりぬく力」「働く希望を見通す力」
6年生からは「○〇になりたいので」今から「○〇できるようにする」などと真剣に考え、力強く記述してくれました。6年生はよく考え、思いを書き、そして自分の考えを発言できる皆さんでした。

このような形で6年生は終了し、次の時間は7年生の教室へ向かいました。学習形態は6年生と同じなのですが、私のこれまでのエピソードは中学生用に若干レベルを上げたプレゼンテーションにしました。また、日向の仕事人のエピソードシートも、中学生用に漢字と文章を増強し、「苦労」や「やりがい」と言った明確な言葉を遣わずとも読み取ってくれそうな表現に留めました。実際、7年生は鋭い読解力で読み取る生徒が多く頼もしい限りでした。

将来希望する仕事についても「4つの力」と関連付けて理由まで記述することができました。「○〇になりたいので」今から「○〇する力をつけていきたい」と決意宣言がしっかりとできました。
*4つの力…中学生用「相手を尊重し、社会を理解する力」「自分を正しく知り、コントロールする力」「課題を見極め、解決の工夫をする力」「働く意義を知り、将来を切り拓く力」
7年生は礼儀正しく、そして初対面の私を温かく迎え入れることのできる気持ちのよい中学生でした。まさに校歌に歌う「質実剛健 もろともに いばらの道を ふみ開」く剛毅朴訥の生徒集団ではないかと思います。時期的に本年度のこの2学年の学習は事前学習だけで終了しますが、次年度に繋がる学習になってくれたら嬉しいです。

小中一貫平岩小中学校は、私が平成14年の平岩小学校時代から在勤していた懐かしい学校です。平成17年の校舎改築を経て、翌年、全国初の公立小中一貫校平岩小中学校開校を迎えました。小学校と中学校の全教育課程を編成し、全職員が小も中も授業をしながらスムーズな成長過程に対し全校一丸となって取り組んだ熱い時期だったと振り返ります。「あれから40年♪」ではなく、あれから20年が経過し、記念行事も行われたと聞いています。校長先生のもと、現在も全職員で児童生徒の健やかな成長を、当時と変わらず地域一体(三力一心)となって取り組んでおられることに大変うれしく感じました。
暖かな潮風が防風林の隙間から吹き寄せ背中を押され、花壇のリビングストンデージーに見送られながら平岩をあとにしました。また、新年度に会いましょう。
2026.02.25

まず、自己紹介では、14歳からヒッチハイクをしていたということ。30歳からの世界旅ではロシアから入り、初日に路上演奏で800円稼げたということなど聞くことすべて子どもたちには衝撃的な話でした。金丸さんはそれ以降、ブログが話題になり4万人がフォローし有名になっていったようです。帰国してからは地元美々津で何か始めようと考え、古民家を改修し今の仕事をされているということでした。
キャリア教育の4つの力に関するご自身の考えが、さすがに世界旅の方だけあると思いました。1つめの「人と世の中にかかわる力」として、「相手のバックボーンを理解する努力をする」ということです。カナダからアメリカに入国する際に審査が厳しく、最後には「音楽を知りたいならそこで歌え。」と言われ、「この審査官は30歳くらいだからジョンデンバーがいいのではないか」と考え歌うとすんなりと入国許可されたそうです。相手をよく見ることが大事だと子どもたちも感じたようです。2つ目の「自分を見つめる力」では、「自分が輝く場所を探す」と言われます。路上演奏をしていても、どの場所なら人が沢山集まって稼ぐことができるかを判断するようになったとのことでした。3つ目の「課題を知り、やりぬく力」では、「相手は何を望んでいるか読む」、4つ目の「働く希望を見通す力」では、「自分のやりたいことをやる」ということでした。中途半端ではなく、本当にやりたいことをやり抜いていると、非難的だった人たちも振り向くようになるというご自身の経験から、役に立たないように見えることでも全力でやり、極めると人に尊敬されるようになると丁寧に語って頂きました。

最後に日向の魅力として金丸さんが挙げられたのは、世界を色々見てきたけど、こんなにリゾート感あふれる素敵な場所はないと断言されていました。日向でできることはまだまだ未知数でこれからが楽しみだということでした。
そして最後に子どもたちへのメッセージは、「素早い行動は完璧に勝る」とマーク・ザッカーバーグ氏の言葉を示され、思ったらすぐに行動する、これはとても大切なことだと強調されて1時間の学習が終了しました。
金丸さん、この美々津小5・6年生のために貴重な世界旅の写真まで用意していただき、そのお話は子どもたちの心に染み入ったことでしょう。本当にありがとうございました。
昨日はこの後、寺迫小学校へ向かいました。私が6年生へのよのなか教室事前学習を行うためです。
内容はこれまでの通り、私の就職までの経緯と仕事観、次にエピソードシートを活用した機械製造業の方の仕事観を学習しました。私が教師として大切にしてきた「向上心」について、どの子どもたちもしっかり捉えてくれていたのは嬉しかったです。

寺迫小の6年生は8名ですが、明るくよく挙手し発言をしてくれます。指名しても躊躇することなく立ち上がって自分の意見を発表してくれるので、学習がとても進め易かったです。日頃の担任の先生のご指導の賜物だと思われます。

この学習でもっとも大事な「自分の生き方」については、「途中であきらめずに最後まできちんとする」や「コミュニケーション力を高めて専門的に学ぶ」、「困っている人がいたら助ける」、「礼儀よくする」など、全員が自分の態度(生き方)について書き表すことができました。次回のよのなか先生からの学びで、今日書いた「自分の生き方」を改めて問い直し、修正しながら高めていってくれたら嬉しいです。
この「一粒で三度おいしいよのなか教室」(三段階のよのなか教室)が今後も市内に浸透していき、キャリア教育の狙いを明確にした学習展開ができるように支援していきたいと思います。
2026.02.17
昨日午前、美々津小学校へよのなか教室の事前学習に行ってまいりました。来週、「よのなか先生」に登場していただく前の学習になります。
まず私のプロフィールを基礎学習として設定したものを前半の学習に位置付けました。幼い頃から父の転勤のために九州内を転々と転校、転園した話から始まります。高校時に大学進学を目指し、勉強に励んだことと大学在学時に教職に目覚めたこと、そして、教師になってから努力したことなどをワークシートに沿って聞き取る基礎練習を行いました。

「苦労」や「努力」、「やりがい」、「役割」などの言葉をキーワードにしてワークシートにメモをしていきます。話を聞くことに集中しているとメモをすることを忘れたりする児童もいましたので、基礎練習として「今。それをメモするといいよ。」とアドバイスをすると、「あっそうか」と鉛筆を走らせる素直な学習態度の5・6年生でした。

次に、「練習問題」として、いつものエピソードシートを活用します。MFE HIMUKA の黒木猛さんのエピソードを自分たちで読み取っていきます。ここでもまた、「苦労」や「やりがい」、「役割」といったキーワードが出てくるので、第一段階の基礎学習がベースになり、読み取りは上達していると感じました。

各自が読み取った「働くために必要な力」をグループで話し合い、友達はどのように受け取ったのか、ほかの人の考えを吸収する対話的な学びになります。盛り上がっているグループでは盛んに意見交換が行われていました。代表児童は「チームワーク」や「コミュニケーション力」を発表してくれました。

この事前学習を経て、子どもたちは来週「よのなか先生」を迎えます。すでに、地元出身でグローバルな活躍をされてきた方を講師に頼んでいますので、きっと一気に子どもたちの世界が広がるのではないかと思います。
単発のよのなか先生の話より、事前にこういう聞き取り、読み取りの学習を訓練することで話の聞き取り方を学べますし、私の教師としての職業観やエピソードシートに登場する機械製造の方の職業観などを、子どもたちは「一粒で三度おいしい」キャリア教育学習を受けることになります。そこから中学校、高校とさらに自分のキャリアの積み重ねを行ってくれるものと期待したいです。
美々津小の5・6年生の皆さん、来週を楽しみにしておいてください。私も楽しみにして学校へ伺います。
2026.02.10
成功者の波乱に満ちた過去。テレビプロジェクトXしかり、ビジネス本登場者しかり。若い頃に大きな苦難、振れ幅の大きな行動を経て現在がある。よのなか先生にはそういう方が多いと、この日も実感しました。
2月6日午前、富高小学校6年生を対象に、よのなか教室が開催されました。今回6年生は前回のSEIKADO緒方様に続いて2回目になり、(株)内山建設の内山雅仁様に講師としておいでいただきました。

自己紹介では、内山さんの年齢について子どもたちはかなり若い印象をもっていたことが分かり、見学していた私たちの方が児童の反応を興味深く感じました。内山さんは、受験での失敗や海外留学、旅行など数々の人生経験をされて現在に至ったことを児童に分かり易く伝えていただきました。
社名の通り建設業を中心としながらも、そのほかに土壌やヘベス生産にかかわる会社も経営されていて、それを端的に紹介する動画も見せていただいたので、児童は食いつくように見入っていました。

後半の4つの力では、特に「やりぬく力」について強調され、「小さいことをおろそかにせず、継続すること」の大切さを丁寧に説明されました。元サッカー日本代表監督の岡田武史氏も同様のことを言っていたと言われながら、「今日から大切にして欲しいこと」として再度「小さいことを大切にする」ことを熱く語っていただきました。確かにおっしゃる通りです。細かいことの積み重ね、これに限りますね。

質疑応答のコーナーでは、一番苦労したことについて、「社員を亡くしてしまったこと。だから安全には人一倍気を付けるようにしている。」と苦しかった体験談を子どもたちへのメッセージとして語ってくださいました。また、3社経営の社長業に興味がある児童なのか「ヘベスについてはいつ勉強しましたか?」と質問をする子がいました。これに対しては「会社を作る前から勉強していました。専門書を読んだり、先輩農業者の所を訪問したりしました。」と答えられ、子どもたちの勉強する意味につながる解答だったと思います。さらに、「なぜ30年も続けられたのですか?」と核心に迫る質問もあり、「この仕事が生きがいになっている。この仕事から逃げないようにしている。逃げない大人はカッコイイと思う。」と、生き方の道標ともなる解答には盛んに鉛筆を走らせる子どもたちでした。
リンゴ箱の机から始まった学習塾「昴」の会長西村道子さんの困難を極める経営にも、逃げずに目の前の課題を克服することだけを考えるようにしていることが、私が読んだ雑誌から伺えました。それと同じ「今の仕事から逃げない」という内山さんの信念は児童に共感させる十分なインパクトがあったようです。内山さんの熱い話と児童の真剣な学びで、あっという間に時間が経ち、充実した学習ができました。内山さん、大変お忙しい中、子どもたちのために準備と講話を本当にありがとうございました。
富高小学校の校長先生を初め、6年の先生方が積極的にキャリア教育を推進していこうとする気持ちが伝わる3学期のキャリア教育学習でした。6年生はその成果を今月の参観日に発表する予定だそうです。
2026.02.03
2月2日(月)富高小学校6年生対象のよのなか教室が開催されました。今回は6年生は1回目でSEIKADOの緒方康彦様に講師としてお迎えしました。

緒方さんは過去にもよのなか先生として講師を務められていただけに、子どもの目線で分かり易く話をされるところが印象的です。また、用意されたプレゼンテーションの写真も児童が興味を引くように、ポイントを絞った過去の画像でした。私は初任校が富高小学校だったので、吹奏楽クラブがあったのは知っていましたが、その歴史を遡ると、ユーフォニューム奏者の緒方さんにたどり着くことに何かしらの縁を感じました。また、緒方さんが三足のわらじで活動されていたという剣道部についても思うところがあります。それは、私が昭和59年から数年間、富高小学校の体育館ステージ下の倉庫には剣道の防具がぎっしりと眠っていることを不思議に感じていました。少年団でもあったのかと当時思っていましたが、それは緒方さんが話された剣道部(少年団)のなごりだったことに時空を超えて結びつきました。同校の卒業生である緒方さんの詳しい説明で私が長年抱いていた謎が解けました。これも縁なのですね。

学習は進行役ファシリテーターの福重先生が見事にコントロールされながら進めていただいたので、先生の緒方さんも話しやすかったのではないかと思います。また、児童の皆さんも全体の場でも数名が発言してくれました。質問コーナーでは、「初めてフルーツサンドを作った時の具は何でしたか?」と質問が出ると緒方さんからは「イチゴでした。息子が始めて、親子喧嘩ばかりしながら作っていました。その後は日向のフルーツを中心にし、フルーツ以外も面白いと考えて作っています。」と返事をいただきまたした。また、小林で修業したことから、そこを紹介していただいた方に恥をかかせてはいけない、と修業時代は無遅刻無欠席でがんばり通したので、こういう目標を持つことが大切なことを力説していただきました。

「出会い、感動、感謝」という三箇条の心得を大切にし、特に「県外に出会た人が日向に帰省したら真っ先に行きたいお店」と「知人や友達に紹介してくれるようなお店を目指す」という2つの目標を分かり易く話していただきました。4つの力については、「かかわる力」として「人を褒める時はみんなの前で、注意するときは一人呼んでするようにしている。」 「自分を見つめる力」として「目標を達成するようにし、今後のシミュレーションをするようにしている」 「やり抜く力」について「まわりをよく見る。思いやりをもって接するようにしている」 「見通す力」については「しっかりお金もうけをすることは大切で、だれかのためにするということが大事」だと話してくださいました。
最後に大切にして欲しいことを伝えられました。「得意なことを磨いて自信をつけてほしい。」日向市の魅力については「神戸や小林で過ごしてみて日向は一番よいところだと思っています。もっとよくなるためには皆さんの力が必要です。」と後輩へのメッセージとなりました。最後にあった児童の鋭い質問で分かったのですが、緒方さんご本人は今後、ヘベスを使ったスイーツで日向をもっとアピールすること、そして百歳まで現役を続ける覚悟だと夢を熱く語っていただきました。
緒方康彦様、業務用の服装を準備され、児童が話に入り込みやすいようにエピソードや画像の準備をしていただき本当にありがとうございました。子どもたちがまた新たな夢と希望を抱く一日になったことがびっしりと書かれたワークシートによく表れています。

剣道、吹奏楽、ソフトボールとオールラウンドプレイヤーだった緒方さんの当時の活躍を思い浮かべながら、少し風が緩み心地よい葉音を聞かせるユーカリの大木に見送られ、富高の丘からの帰路となりました。
2026.01.29
昨日、細島小学校の5・6年生を対象によのなか教室が行われました。5・6年生31名が3つのグループに分かれて3名の講師の先生から話を聞く学習を見学しました。
初めに、東郷メディキット(株)の関本菜々葉様の教室を見学しました。細島小出身の関本さんの仕事は、子どもたちに分かり易いように医療機器を作っていると話されました。その後、詳しく担当の説明をされ、血液検査などで使用する針先にある穴を検査する仕事だということでした。一日に3交代で9人が4万本を製造しているとのことで、関本さんはその針穴に異常がないか、欠陥がないかを検査するとの話に、子どもたちから驚きの声が上がりました。関本さんはソフトボールをしていた時にけがをして、病院で医療従事者の仕事を見て将来この道に進みたいというきっかけになったということでした。それで、子どもたちには、自分の好きなことをしていると将来の仕事につながるきっかけが見つかると思うので、好きなことを続けるようにしてもらいたいとメッセージを送られました。


2人目は、(株)江川商店の江川昌利様の教室に行きました。江川さんも細島小出身で親の代から継いだ仕事をするようになり、現在は、スーパーや学校に食材やお酒などを卸しているそうです。お客さんから「ありがとう」の声を聞くと嬉しくなり、また、お店の人にレシピにある小麦粉はこれを使うといいですよと勧め、その商品が売り上げを伸ばした時にやりがいを感じるとのことでした。細島は地域の人が地域のために行動している町だということで、人と人が繋がっていると自分自身もしっかりしなくてはと「シャキッとなる」と地元愛を語っていただきました。子どもたちへは、「スマホなどですぐに検索できる時代だけど、自分の頭で考える習慣をつけるといいですよ。」とアドバイスをしてくださり、『14歳からの哲学』という面白そうな本も紹介していただきました。


3人目は、日知屋東幼稚園教諭の髙舘隼仁様の教室を見学しました。この仕事をされるきっかけは、ご自身が保育園児の頃に男の先生がいて、その先生ならではの男の子に対する遊び方が気に入っていて、自分も将来そういう存在になりたいと子どもながらに思っていたそうですから、キャリア形成は相当早かったことが伺えました。仕事を通じて、同僚の先生たちや保護者の皆さんに話をする機会が多くなり、自分の自信にもつながっているとのことでした。また、保育士と幼稚園教諭の両方の資格をもっていることが進路選択では有効だという資格取得の効果についても話していただきました。日常の仕事の対象は小さな子どもたちなので、園内のあらゆる施設や道具については、子ども目線で細かいところまで観察しないと怪我につながるため、そういう点検は大変だというお話もありました。細島小の児童へは、自分から手を挙げ、話を聞くなど毎日続ける「継続する力」の重要性をメッセージとして送られました。


最後の全体まとめの会では、2名の児童が感想を発表し、「栄養士になりたいので、今日習った粘り強さを持ち続けたいと思います。」、「スポーツで監督におこられることがありましたが、ずっと続けていくことの大切さが分かりました。」と本日の講師の先生方の思いが伝わっている感想でした。
細島小の児童の皆さんに寄り添う3人の講師の方々のお話は、子どもたちの将来につながる深いお話だったと思います。こういう働く大人の話は何回聞いても、自分の生き方のアドバイスとなるいくつかのポイントがありますので、次の学年になっても、中学生になっても引き続き出会えると良い刺激を受けられると思います。
♬荒ぶる鳥辺の島すぎて まがつ海の魔 鎮もらせ♬
福岡県柳川市出身の北原白秋が作詞した同校校歌は、私が勤めていた頃も子どもたちは学校帰りに皆で大きな声で歌っていました。ことあるごとに校歌が歌われ、PTAの飲み会でも必ず肩を組んで大合唱となっていました。その校歌を歌っていた子どもたちも今や五十代へ突入しています。それぞれの子どもたちがそれぞれの時代を生き抜き、キャリアを重ねて今がある訳です。これからの多様性が大きく開かれた時代を自分らしく生きていくために、日向の大人の皆様が手を差し伸べていただいていることに深く感謝いたします。
3名の講師の先生方本当にありがとうございました。
2026.01.21
昨日と本日、財光寺南小学校5年生にて、よのなか教室(講話)が行われました。
20日(月)は、(株)おりなす建材の那須久司様の講話です。

自己紹介での「嘘つきクイズ」の答えは、アメリカに留学したことがあるということに子どもたちからは驚きの声が上がりました。その後、担任の先生の進行によって、ご本人の人生の浮き沈みをグラフ化した「人生グラフ」でこれまでの生き様を紹介してくださいました。20歳で留学した際には、生成言語学という難しい学問を研究されていて、英語を数式のように分解して考えるという何とも複雑な学問に、私だけでなく子どもたちも頭に?マークが現れているようでした。

現在のお仕事は大きな建物を中心に、窓枠の設計・施行など一連の工程をご自身で取り行っているとのことです。那須さんが強調されていたのは「考えることは価値あること」で、児童も頷きながら理解できていたようでした。さらに、「努力は人を裏切らない」とアインシュタインの言葉を取り上げ、熱く語って頂きました。
キャリア教育の4つ力については、「相手に興味を持つこと」「面倒くさいと思わないこと」「自分の道を信じること」「仕事は自分で考え創り出し効果を上げること」と、5年生でもしっかりと受け止めて欲しい気持ちを誠実に伝えられる様子が印象的でした。
子どもたちは熱心に、ワークシートに那須さんの言葉を書き綴っていました。仕事人によるホンモノの話は子どもたちの心に深く響いたのではないかと思います。
続く本日21日(水)は、現在市議会議員をされている黒木健二様のお話です。

自己紹介のクイズでは、子どもたちは黒木さんが過去に財南小で先生をされていたことを意外に知らなかったようです。毎回のことながら、この嘘つきクイズ(正解ではなく間違いを探すクイズ)ではかなり盛り上がります。大けがをされた経験には子どもたちは自分事として素直に深刻に受け止めているようでした。また、財南小に土俵があることを紹介されると、子どもたちは存在を知ってはいるのですが、過去に盛大に相撲大会が開かれていたことは知らなかったようです。現在の保護者の皆さんが小学生の頃に行われていたようです。

さて肝心の議員の仕事となると、意外に大人も知らなかったりするものですから、子どもたちは余計に新しく聞くことばかりでした。それでも、黒木さんが分かり易く丁寧に子どもたちのスピードで説明してくださるので、よく理解しメモを走らせることができたようです。選挙の仕組みや市民の声の拾い方、県や国に要望を出すという仕事について、公正に差しさわりがないように話していただけて有難いです。
キャリア教育の4つの力については、「一人一人の声をしっかりと受け止めること」や「日常の生活をスケジュール化すること」、「今日一日の振り返りをすること」、「働くということは生きる事(生き抜く事)につながり、自己実現にもつながること」などを分かり易く話していただきました。
黒木さんの「選挙は何歳からだと思う?」の質問に対して「18歳から。」とサッと解答が帰ってきたのには驚きました。さすが5年生にもなると政治の分野にも関心が向きつつあるということを感じました。子どもたちは、なかなか聞くことのない議員の仕事について話を聞くことができて良かったと思います。また、黒木さんも中立の立場から逸脱しないように慎重に話を進めておられたことは流石だと思いました。
今回の授業をもって財南小の5年生は、本年度のよのなか教室を終了しました。学習回を重ねるごとに、聞き取る力と書く力が向上していることを実感しています。これから年度末へ向けて、5年生なりに4つの力をどうまとめていくのか楽しみになります。
2026.01.19
先週15日(木)財光寺南小学校5年生を対象に、よのなか教室の事前学習を行いました。その前日に富高小学校で行った授業と同じ内容になります。今度は、5年生2学級に1コマずつ授業を行う形態で実施しました。
今回もMFE HIMUKAの黒木猛様の「エピソードシート」(仕事人物語)を活用しました。しかし、対象が5年生なので、シートの内容は5年生用に編集し直したものを使用しました。それでも「仕事上の苦労」や「やりがい」、そして、仕事の「社会的役割」については同様に読み取ってもらいました。5年1組、2組どちらも苦労しながらも鍵となる部分に線を引きながら熱心に読み進めていました。

日向市のキャリア教育で目指す4つの力「相手を尊重し社会を理解する力」「自分を正しく知りコントロールする力」「課題を見極め解決の工夫をする力」「働く意義を知り将来を切り拓く力」を強調し獲得して欲しいと願いながら進めると、子どもたちはその趣旨をしっかりと読み取り、仕事と自分の目指す能力を結び付けて記述することができました。
代表発表では、「看護師になるために、相手のことを尊重できる人を目指したいです。」や「野球選手になるために決めたことをブレずにやっていくようにしたい。」、「保育士になるために人を大事にする。」、「メジャーリーガーになるためにチームワークを意識しながら練習する。」などと発表してくれ、明確な自分像を胸に刻むことができているようでした。

私事ですが、一昨日、学習会があり『デンマークのすごい教育』という本を手に入れることができました。これから紹介する機会があると思いますが、この中から「会話ができるって、なんて豊かなんだろう!」という著者ニールセン北村朋子さんの言葉が印象的だったことに、私が財南小で行った学習での反省を加えてお知らせします。
デンマークではホームパーティがよくあるそうですが、どんな人が集まっても、初対面の人とでも話題に事欠かないそうです。「家族の話、最近読んだ本の話、食べたり飲んだりしたもの、政治、経済、美術、音楽…」ずっと相手と話し続けるそうです。「参加すると決めた以上、能動的に関わっていくことが、暗黙の了解で求められているのです。一期一会を楽しむためには、自分から積極的に会話に加わっていく姿勢が必要になります。」とニールセンさんは言われます。なるほど、そこに居ると決めた以上、自分から関わるのが自分の責任なんだと、改めて痛感させられました。今、学校では対話的で深い学びというものが求められています。私の財南小での授業に関しては、もっと子どもたちが対話できる時間を作り、会話によって学習が成立する喜びというものを実感させていかなければならないと反省したところです。そういう積み重ねが、初対面の人とでも会話を成立させられる大人をつくっていくのだと確信しますが、学校だけでなくご家庭でも、手を止めて子どもの話を聞くという向き合い方をよろしくお願いします。
昨年秋から財光寺南小5年生の学習風景を見てきましたが、学びに向かう姿勢が向上してきている手応えを感じています。それは、校長先生を初め、学年担当の先生方のご指導で一層成長していることの表れであると思います。今回の学習を経て来週、2名の「仕事人による講話」(よのなか教室)が実施されますので、さらに確かな4つの力を獲得してくれると期待しています。たくさんの仕事人と学習する機会を与えてもらっているこの子たちは本当に幸せです。
2026.01.15
昨日14日(水)富高小学校6年生を対象に、よのなか教室の事前学習を行いました。
日向市のキャリア教育では、文科省から示されている4つの力に沿って、それを児童生徒に分かりやすい文言に整理した「相手を尊重し社会を理解する力」「自分を正しく知りコントロールする力」「課題を見極め解決の工夫をする」「働く意義を知り将来を切り拓く力」を学習のねらいとして位置づけています。昨年までも、この4つの力で焦点化を図っておりましたが、さらに児童生徒に分かりやすく文言を整理したものになります。

今回は、MFE HIMUKAの黒木猛様の「エピソードシート」(仕事人物語)を活用して、6年児童に「仕事上の苦労」や「やりがい」、そして、その仕事の「社会的役割」について読み取ってもらうことを学習の入口としました。

次に、4人グループで読み取ったことを話し合い、お互いが、黒木さんの働く苦労や能力をどう吸収したのかを話し合う時間を設けました。友達の読み取りを聞くことによって共感したり違いを発見したりする時間となり、それもまた相手を尊重することに繋がります。

グループで読み取ったことを代表児童に発表してもらいました。面白いですね。「仕事のメリハリ」や「前向きになること」「チャレンジすること」「あきらめないこと」など、実に多くの「能力や態度」が発表され、この学年の子どもたちが、主体的に学習できる集団であることを証明してくれました。

その後は、今後自分(個人)が身に付けていこうとする力を、先ほどの観点から選択し、さらに、これからの自分の生き方を宣言する方向性をワークシートに書き出しました。発表者を募ると、5人の児童が自ら意見を述べてくれました。「友達に優しくしていきたい。」「将来は宇宙飛行士になりたい。」「自分の役割を果たしたい。」「将来は野球選手になりたい。」など、生活の明確な目標と将来の希望が見えてきた時間になったことを嬉しく思いました。
コロナ禍の中で始まった小学校生活の最後を迎えるこの6年生たちは、本当に厳しい時代に生きていると感じます。だからこそ余計に、一人一人が生き抜く力を自分の言葉として胸に収め歩き続ける人生であって欲しいと願わずにはいられません。今回の事前学習を経て、2月初めの「仕事人による講話」では、さらに確かな4つの力を獲得してくれると期待します。
校長先生、教頭先生を初め、学年担当の先生方のご指導で逞しく、爽やかに卒業・進学を迎えるだろうと想像しながら富高小学校を後にしました。保護者の皆様、2月末の発表会は必見です。
2025.12.11
昨日11日(水)、東郷学園若竹分校中学部2年生が(株)黒田工業様を訪問し、よのなか教室が実施されました。初めに、研修室にて会社の概要を映像で紹介していだたきました。宮崎県で一日に一人が排出するごみの量は約1kgすなわちパック牛乳一本分なので相当な量になると驚きました。不燃物を破砕し選別する出る再利用できるものは可燃性残さとして固形燃料に作り変え、不燃性残さのみが埋め立てられるようです。作り上げた固形燃料(RPF)はボイラーの燃料として電気を作ったり、温水風呂の施設の燃料にもなるということでした。

続いて、実際の加工作業場へ案内していただき、ここでベッドのマットレスを100%リサイクルする工程の説明を現物で確認しながら教えていただきました。マットレスのスプリングには2種類あり、スプリングが全体の金具と一体型になっているものは取り外しが楽だが、スプリングが一つ一つ独立してカバーに包んであるものが300個から400個並んでマットレスの中に収めてあるものは大変手間がかかるということが説明でよく分かりました。カバーを剥がしカッターやはさみで切り取る人、見えてきた1個のスプリングを中から取り出す人。この連動した作業の繰り返しで一つのマットレスを分解していくそうです。カバーは可燃性残さとして固形燃料になり、スプリングは再加工して鉄として生まれ変わるのだそうです。この工程では埋め立てに回るゴミは何一つなくすべて再利用されるというところが、この会社の大きな社会的意義につながるのだと感じました。
見学後の質疑応答のコーナーでは、中学生の「この仕事をなぜ選びましたか。」の問いに担当者の方は「リサイクルに興味がありました。」と答えられ、「仕事で気を付けていることは。」には「日向市民の施設だから市外からのお客さんに断るのに気を付けている。」さらに、「やり甲斐は?」に対しては「こういう見学で興味をもってもらうのが嬉しい」 と、よのなか教室のねらいに迫る学習を生徒が行ってくれていることが嬉しかったです。今回のこの見学は、生徒たちのキャリア発達に必ず蓄積されるだろうと確信しました。黒田工業様、本当ありがとうございました。
東郷学園若竹分校中学部3年生は、自衛隊宮崎地方協力日向地域事務所様を訪問しました。服装を着用させてもらったり、自衛隊の職務の概要説明、基本的な動作、救急法やロープワークなどを丁寧に説明していただいたようです。

生徒からは、「仕事のやりがいは何ですか」と質問され、「海外での任務の時に、治安や豊かさについて改めて日本の良さを感じたことや災害派遣で被災者から感謝の言葉を頂いたことです。」と答えてくださいました。また、「楽しかったことは何ですか。」の問いには、「同僚との交流(休暇や食事会)や自身の子供のスポーツの応援です。」と。さらに、「人気の食事は何ですか。」には、「カレー。」と即答され、その理由として「自衛隊では訓練や任務で日常生活から離れることが多く曜日の感覚が分からなくなるので、毎週金曜日にはカレーが支給されます。各部隊、艦船ごとに味が違う(沖縄の舞台では黒糖がはいっているなど)ので楽しみです。」と私たちの知らない味の情報までいただきました。最後に講師の先生から「感謝することの大切さ」について中学生に分かりやすく説いてくださいました。「この仕事に就くためには、元気・やる気・我慢・感謝(学校での学びや給食はあたりまえではない)が必要ですと締めくくっていただきました。
東郷学園若竹分校中学部1年生は、小春日和の穏やかな日差しの中、東郷まちづくり協議会会長の鈴野淺夫様のさつま芋畑を訪ねました。鈴野さんの「今年のさつま芋は気候のせいか実入りが良くないとよね。」という心配をよそに、生徒たちは土をかき分けかき分け、沢山のさつま芋を掘り上げて畑に並べていきます。掘ったさつま芋は畑の土がついているので冷たい水で土を洗い流します。細長い芋、曲がった芋、これぞさつま芋!という芋。1つとて同じ形のものはありません。
質問の時間には、「どんな野菜を作っていますか」「野菜作りで大変なことは何ですか」「この機械はいくらぐらいしますか」と次々に生徒が問い、それに対して一つ一つ丁寧に答えていただいた鈴野さん、奥様、お世話になりました。

若竹分校中学部の生徒が同時に3か所でよのなか教室に参加できるという貴重な機会を得ることができたのも、各事業所の皆様のご理解とご協力あってのことです。御三方にはご協力いただきまして本当にありがとうございました。
2025.12.09
12月5日(金)午前、財光寺南小学校5年生のよのなか教室に参加してきました。この日のよのなか先生はミツイシ(株)の黒木宏二様です。単元は「世界でオンリーワン日向はまぐり碁石について」です。黒木さんは財光寺南小学校が母校ということで、力も一段と入っているようでした。子どもたちも「母校」と聞かされ親しみを持った反応が返ってきました。私も教員になり立ての頃から社会科を通して日向はまぐりについては、工場見学などかなり熱心に回りましたが、今回の講話では知らないことが次々と出てきました。
囲碁では黒が先に打つと決まっていて、黒が181目(モク)に対して白は180目になり同数ではないということ。全体に広がると、白が膨張色のため大きく見えてしまうことから、黒の方が白より0.3mm直径と厚みが大きくしてあるということ。囲碁人口は、世界で3600万人いて、中国は2000万人、韓国が900万人、日本は200万人ということ。もともと囲碁は中国から入ってきたが、現在は日本の文化として世界に広まっていること。「一目おく」や「(打ってもダメな場所として)駄目」など囲碁から生まれた言葉が多いこと。そのほかにも、戦国大名が囲碁を好んでいたことやアインシュタインなど著名人も趣味としていたことなど、囲碁の世界の広さと深さを教えていただきました。

日向はまぐり碁石の歴史としては、海岸地形からお倉ヶ浜にはまぐりの貝殻が大量に存在していることに目を付けた黒木清吉さんが製造技術を学び広めたそうです。ところが今から50年ほど前には貝殻が捕れなくなってきてメキシコから輸入するようになったとのことでした。しかし、貝殻のはまぐりから碁石を製造する技術は脈々と受け継がれ、これができるのは世界でも日向市だけだそうです。しかも、実際に作れる職人は4~5名しかいないとのことで、4人は日本の伝統工芸士に認定されているそうです。120年の歴史がある日向はまぐり碁石の製造は残していきたいというのが黒木さんの願いです。
その伝統工芸士である職人が「何事も真面目に一生懸命に目の前のことに向き合う大切さを知って欲しいです。」「何十年経験しても、最高の職人になれるように頑張っています。」と言われていることを紹介してくださいました。一つの道を極める方こそ、一層の高みを目指す姿勢というものを崩さないのだと感じました。
日本人の囲碁人口が少ない状況の中、海外では人気があるようで、会社としては台湾やイギリスなどへの販路拡大を目指し、HPも海外向けのアピールをされているようです。また、会社では碁石の新しい挑戦として金箔やプラチナ箔の鮮やかなものの開発や、碁石以外の食品にも力を入れているとのことでした。
これらの熱のこもった講話から子どもたちも刺激を受けたようで、「人間性はどうやって高めましたか?」と核心に触れる質問も出ました。黒木さんは「『ごめんなさい』や『ありがとう』など当たり前のことができる人を目指しています。掃除は毎日して、ゴミは拾わないと物に対する感謝の気持ちをもつことができないようになるのできれいにしています。するとゴミに気づくようになります。そうやって、人間性は少しずつ高めてきました。」と分かりやすい例で教えてくださいました。

また、「『ミツイシ』の由来は?」との質問は私も聞きたかったことで、「〇●〇(実際は左の丸に横線が入る)が元々の碁石作りの屋号になっていて、碁石ばかりでない製品の製造に取り組むためカタカナの文字にしました。」とのことで、深い話です。さらに、「製作の時間はどれくらいかかりますか?」との質問に「削ってできた石をより白くするための漂白と乾燥に時間がかかり、特に冬場は時間がかかります。2~3カ月はかかります。」という予想を超えた工程作業の時間に子どもたちは驚いているようでした。最後には「なぜ大きなはまぐりから1個しか石を作らないのですか?」という大人も疑問に思うことを質問してくれました。黒木さんは「貝殻の中央が一番分厚くて、そこから作る厚い碁石が一番値打ちがあるから1個だけの貴重な碁石を作るようにしています。」との回答に「う~ん。」と納得したような感嘆の声が聞こえた気がしました。
メモを熱心に取る児童
財光寺南小の5年生では来年1月にもよのなか教室を開く予定です。当日のみでなく、事前学習をしっかりと行った上で当日の授業に臨むというモデルになるような学習を計画しているようで頼もしいです。当センターとしてもとても力が入ります。子どもたちが世の中で活躍する本物の職業人から直に学習を提供されることで、学校では学べないキャリア発達(自分らしい生き方の道筋)を獲得していけるだろうと期待しているところです。
今回は日向が誇る伝統工芸の日向はまぐり碁石の製作とそれにかかわる人の生き様について黒木宏二様より学習を提供していただきました。日向のはまぐり碁石は世界の宝だということを実感しました。本当にありがとうございました。
【追伸】ウチ(商工会議所)の奈須春樹名誉本因坊七段格が、先日のアマ宮崎本因坊戦で昨年に引き続き連覇を達成し、通算で6度目の王座に就きました。おめでとうございます。(宮日新聞12月8日掲載)
2025.11.25
11月21日(金)、美々津中学校のよのなか教室を参観してきました。第1時間目は、ホワイトファームの総務課長安達渉様の講話に1年生が参加しました。
ご自身の歩みを話された後に、鶏肉がどのように生産・出荷されているのかを分かりやすいDVDで紹介してくださいました。「美味しさと安心がこだわりの工場から」がキャッチフレーズで、年間約7000万羽を出荷されるそうです。「桜姫」「知床どり」「北のこしのごっこ」というブランド名で出されているようです。この食肉加工に関しては、現在ではほとんどがコンピュータ管理による自動化システムを採用しているということでした。映像には鶏肉を処理する場面もありましたが、事前に安達様が2回も注意喚起をしてご配慮していただいたおかげで、生徒からのあからさまな拒否反応は見られませんでした。

後半の「仕事を知る」場面では、人間関係づくりで「チーメイトの協力、そのためのコミュニケーションが大切」や、自己管理では「納期を守る、ニーズに応える」、課題解決方法では「原因の追究、再発防止の提案、継続及びチェック作業」、働く意義としては「自己の成長を続けられる、食づくりで社会に貢献する」などが大切だと生徒に語りかけられました。最後に安達様から「コミュニケーションを取ることと挨拶をしっかりすることが大切ですよ」とエールをいただきました。
第2時間目は、日向製錬所の総務担当主任日髙勝晴様です。初めの自己紹介で生徒たちが日向製錬所を知らないと答えた生徒が多いのはびっくりしました。確かに、場所が工業港一帯にあるため市内中心部の生徒でもその存在を知らないのかもしれないと、改めて日向の産業が多岐に渡り多く存在していることをアピールしないといけないと思ったところです。
日向製錬所では、ニューカレドニアから輸入したニッケル鉱石からフェロニッケルというステンレスのもとを作る事が大きな役割だと話されました。作業工程としては、①鉱石を乾かす、②焼く、③溶かす、④冷やすという4工程になるそうです。その作業の過程で排出されるものがグリーンサンドという細かい砂で、日向市内の学校のグランドにも敷かれているところもあると思います。

総務課の仕事としては、社員が働きやすい環境を作ることが大事で、場内の清掃活動もしているとのことでした。また、3交代は「夜0時から朝8時」、「朝8時から夕方4時」、「夕方4時から夜0時」、これを1日休みを挟みながら繰り返していくのは実に大変なことです。このことから、生徒には仕事は大変だなあという感想をもったのではないかと、生徒たちの背中を見て感じました。
後半の「仕事の意味」の時間には、「職場の良好な人間関係づくりに努めて」いて、そのためのコミュニケーションや挨拶を大切にしているとのことでした。自己管理として「趣味(マンガを読む)を継続することは心の平穏を保つということで、ひいてはそれが自己管理につながる」とのお話に生徒は共感していたようです。課題解決方法として「問題点を理解、共有する」、「対策を取り実行する」それが達成された時には自分が働く意義を感じると話されました。最後のまとめでは、日本ホワイトファームの安達様と同じく「挨拶とコミュニケーション」を強調されました。どの職場でも大切なことだと生徒は理解したのではないでしょうか。問題は理解の後に内省化し、それをしっかりと消化して体現する。それでなければ行動として表れないと思いますので、頑張ってください。
昔の教員(私)は、「皆さんいいですか?」児童生徒「…」、私「(大きな声で)イイデスカ!」児童生徒「ハイ!」という子どもの大きな返事を聞いて安心していました。これは間違いです。子どもたちは、ここではそう反応した方がよいと知っているのです。ご家庭でも身に覚えはありませんか?「イイ?」と尋ねて「ウン」を言わせて安心する。これは返事のみで、自分の中に落とし込んで(内省化)いないのです。確実に消化できているかどうかは子どもの言動に表れるので詳しく観察する必要がありますね。
2025.11.17

今朝5時半には西の空頭上に冬の大六角形であるシリウス、リゲル、アルデバラン、カペラ、ポルックス、プロキオンがくっきりと輝いていました。すると間もなく東の空が朝焼けを初め、まだ空高くペーパームーンの三日月が地球照によって影の部分をうっすらと照らしていました。それらの光景はとても美しく、早起きで三文の徳を得た気分でした。
昨日午前中、日知屋東小学校にてオープンスクールが行われました。市内のよのなか先生が講話をしていただくということで参加しました。
まず6年2組でサンシャインアカデミーの藤江顕様からJICAで働いた経験を通して働く意義や将来への目標をもつことについてお話をいただきたました。
中学受験で失敗したことやJICAに入り色々な国を訪問する中で体調を崩したことなどを児童によく伝わるように話していただきました。

アフリカというと広大なサバンナと野生動物という風景を想像しがちですが、ケニアの首都ナイロビは人口が400万人以上いて、人口としては三分の一の福岡市くらいの都会的な雰囲気をもっている高層ビル群のある街に驚きました。さらに、原野の写真には、乾燥地帯と野生動物が写っているものもありましたが、バオバブの木の周辺に、なんと青々とした稲の平原が広がっている写真があったのです。日本の技術協力のもとに稲作が広がった風景は私には大きな驚きでした。「自分以外の人生も考えてみることで豊かな人生になると思うよ」とご自身の経験から子どもたちに語りかけておられたのが印象的でした。

ワークライフバランスはとても大切でメリハリをつけて働くことが必要になると強調され、職員には休みをとってコンサートへいってらっしゃいなど、働き甲斐についての必要性を説明されました。また、「食べ物が体の栄養になるように、人から感謝されることは心の栄養になるので、心と体の健康を保つためには人の為に何かをしていくことが大事だ」と諭されました。さらに、「皆さんにはチャンスがたくさんあるので、いろんなことにチャレンジしてほしい」と今から頑張ってもらいたい方向性を示されました。
続いて、4年生は体育館で合同のよのなか教室を行っていました。
クリーン日向の鈴木睦代様が廃油でキャンドルを作る活動を進行してくださいました。各家庭から持ち寄った廃油を集め、4年生の先生方も総出で凝固剤を混ぜ各グループに小分けしてアルミカップに流し込みました。ただ流し込むだけではなく、段階を追って一段目が固まるのを見届けてからキャンドルの芯を立て、その後、2段目の廃油を流し入れるという手順が必要なことを子どもたちは学び取りました。

私が体育館に到着した時にはすでに活動が始まっていて、前半の学習内容については、子どもたちがメモしているワークシートから読み取ることができました。クリーン日向では20年ほど前からペットボトルのキャップを集めていて、貧しい国の子どもたちのワクチン接種のための資金づくりに取り組み、これまで8万人から9万人の子どもたちに提供することができたそうです。まさに「捨てればゴミ、分ければ資源」なのだと体感的に子どもたちも学んだことと思います。
昨日の日知屋東小学校でのよのなか教室は、オープンスクールという機会を捉えての活動となりましたので、たくさん来られていた保護者の皆さんへ学習を提供する場としてもとてもよかったと思います。日向市内には直接海外へ出向いて貢献する方やそういう人材を小さい頃から育成する仕事の方、廃棄物を有効活用して世界に支援をしている方など実に幅広い分野で活躍されている方々がおられ、それを身近に学習する良い機会となりました。昨日はほかの学年でも事業所の方をお呼びし学習をしている学年があったと聞いています。ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
2025.11.06
昨日11月5日午後、細島小学校にてよのなか教室の講話がありました。細島小の5・6年生が3つのグループに分かれて3名の方の講話を聞くというスタイルの学習でした。
講師は日向市役所市民課・瀧山春奈さん、日向市消防署・北住優佳さん、漁師・朝倉莉久さんの3名です。
瀧山さんは、趣味のゲームも、失敗の原因や解決策を考えるという点では今の仕事に繋がると子供たちに分かりやすい導入から始められました。今の仕事に就いたのは、お父さんが社会福祉の仕事をされていて一緒にボランティア活動に参加する中で、人の役に立ちたいと思うようになったとのことです。また、小学生の頃の転校経験では「自分の殻を破ってみよう」と意識を変えたという一歩を踏み出す勇気という視点でも話をされていました。

漁師の朝倉さんは、魚の水揚げをする父の背中を見て自分も将来漁師になりたいと思っておられたそうですが、部活として熱中していたラグビーとの二者択一の場面にぶつかった時に、地域の行事に参加して地域で働くことの良さを知ってから改めて漁師の道に進む決意をしたと話しておられました。夢を追う時、他にも希望があった時は一方を捨てるという選択をすることも出てくるだろうが、自分が支えられたことを思い出して決断するとよいと思う、そのためにも、今地域でできる挨拶などは積極的にしてほしいとエールを送られました。なかなか深い話です。

消防士の北住さんは、救急対応や消火活動、指令室担当など消防署といっても様々な仕事を経験しているそうで、日向の良さを考えるようになってから、直接市民の皆さんに駆けつけられる仕事を選んだとのことでした。大きな意識の転換点は熊本地震だったそうです。児童から「火事の時大変なことは?」と聞かれ「木造火災は燃え続けるのが大変で、やけどをする場合もあるし、ホースはとても重い。」と具体的にお話をしてくださいました。実物の消防服を触らせていただいた児童はこんな重い服を着ているのかと驚いた様子でした。

それぞれの講話が終わり、全体集合をした場所で6年生が感想を話してくれました。「この3名の方は仕事をとても頑張っておられることが分かりました。私も人を助ける仕事をして尊敬される人間になりたいです。」と述べ、この学習が新たな自分を歩みだすきっかけになったようで、細島小の子どもたちは良い学習ができたと、こちらまで嬉しくなりました。
2025.10.30
29日午前、東郷学園若竹分校の皆さんが市内各事業所で社会体験学習を行いました。
私たちがSEIKADO様に向かうと、同時に到着した生徒たちはすぐにゴム手袋を着けてオーナーの緒方さんから小麦粉を練る作業を習いました。お店の名物であるチーズ饅頭を作る作業です。ヘベス味やごま味にするために材料を混ぜていきながらさらに薄力粉を混ぜる工程、そして餡を使った包み方などを行いながら、手順や注意点を教えて頂けるのは生徒にとっても楽しい活動になっているようでした。

次に向かったのが日向警察署様です。担当の小池さんが白バイの説明をされ、固定した状態の白バイに股がらせてもらい4名の生徒はご満悦でした。隣のパトカーにも乗ることができ普段なかなか体験できない特殊車両の見学は子どもたちの興味を最大限引き出すには十分な素材でした。
本日はほかに、吉川塗装様にもご協力をいただいていました。生徒を牧水公園そばの現場にまで連れて行っていただき実際の作業を見学させていただいたとの報告を受けています。
このように各事業所の皆様が日向の子どもたちを温かく迎えてくださっている姿を見るにつけ、本当に日向の子どもたちは恵まれていると感じます。どんな仕事も必ず人の役に立っている尊い営みであることは見学させていただいた子どもたちの記憶に刻まれると思います。事業所の皆様、いつも本当にありがとうございます。
2025.10.29
まちづくりは自分の行動から
昨日午後、富島中学校にて「ふるさと講演」と題して鈴建の代表である鈴木忠亨氏による講話が全校生徒を対象に実施されました。初めに担当の先生から講師の紹介があり、「ご本人の生き様や社長として地域に還元されていることを聞いてほしい」と聞く視点を与えられたので生徒の皆さんは方向性が明確になったと思います。

まず鈴木さんは、プレゼンテーションによる画像でご本人の小中高校生時の紹介をされました。小学6年の時に算数が好きなった理由を説明し、15×15や25×25などを暗算で解く方法をクイズ形式で出されました。富島中学校の生徒は反応がよく、あちこちから挙手があり盛り上がりました。高校時代には北海道を旅し、その際、熱発し民家に宿泊させていただいたこと、その後就職し、30歳を前にして日向で出会った方からまちづくりに誘われ、そこから飛び込んでいった経緯を話されました。まちづくりの主役は住民であること、自分が主催したイベントに参加していた子どもがその後大人になってボランティアで手伝ってくれたことなど、イベントを通して新しい仲間が増えていったことなど、自分の行動で人の輪は広がることを教えてくださいました。
次に、現在力を入れていることは私的な二次避難所の設置だそうです。ご自宅の敷地(伊勢ケ浜)に100名以上が避難してきても良いようにスペースを確保し災害に備えることもまちづくりの一環として捉えていると仰っていました。
失敗してもいいから今からできることに挑戦してほしい、行動することで町が変わる。覚えておいて欲しいことは、皆さんがイベントで問題を起こしたら、問われるのは運営責任者であり、結局そのイベントはそれ以降開催されなくなるかもしれないということ。たくさんの人が関わってまちづくりは行われているので、それに少しでも関わって欲しいと熱く思いを披露されました。

最後に、県北高校PTA組織でも会長をされている鈴木さんは、市内高校3校のPR動画を紹介されました。生徒はさらに食い入るように動画を見ていたのが印象的でした。
質問のコーナーでは「一番後悔したこと」を問われ「中学時代につまらない悪さをして多くの人に迷惑をかけてしまったことを今でも後悔している」と言われました。最後に代表生徒が「私は今できることをみつけて行動したい。イベントなどを日向の発展に力を入れ、誇りに思いたい」と力のあるお礼の言葉を話してくれました。
講演会では、まさに今からどういう生き方をしていけばよいのか生徒一人一人に問いかける内容でした。おおいに刺激を受けた生徒がいたのではないでしょうか。ここから、ふるさとのまちづくりを意識する人が育つことを願います。鈴木さん本当にありがとうございました。そういう私も地域の一人として今週末は財光寺の祭りに参加したいと思います。
2025.10.28
27日(月)午前、財光寺南小学校5年生にてよのなか教室の講話がありました。1コマだけ参観しましたので1組を見学させていただきました。講師は日向市観光協会の立石一真様です。「ふるさとの日向市について知る~日向市の魅力を再発見しよう~」と題して、①日向市の地理と歴史 ②日向市の観光資源 ③日向市の魅力 という3つの観点からお話をしていただきました。
事前に子ども達にもプレゼンテーションの資料が配布され、ただ話を聞くだけでなく、用意された資料の中のワークシートには空白が設けてあり記入できるように工夫されていたので、子ども達も聞き漏らすまいと真剣に記述していました。

お話からは私も知らないことが随分あったので新鮮な驚きでした。1500万年前の火山噴火で日向の地形はできたこと、2万9000年前にはこの地に人が住んでいた(貝塚の発見)という記録が残っていることなど大変勉強になりました。 また、観光資源のお話では、細島灯台を取り上げられました。別名は「恋する灯台」だそうです。11月1日(土)にはこの灯台でイベントがあるから来てほしいとしっかりアピールもありました。さらに、細島の原田一郎という方が「クルスの海」とネーミングされ、商工会議所青年部が「願いが叶う」をプラスして、「願いが叶うクルスの海」が誕生したという秘話は感慨深かったです。

この後、クラスの代表の4人が自分たちで作ったプレゼンテーションを発表しました。大御神社、クルスの海やお倉ヶ浜について丁寧に調べたことを分かりやすく発表してくれました。立石さんもこの4人の発表はよく調べていると褒めておられました。
私は若い頃からよく北への旅をしていました。やはり南国育ちということで雪への憧れがあったのではないかと思います。それは社会人になってからも継続し、冬山にも通い続けていました。よく北アルプスへ出かけていたのですが白馬村は何度もベースにしました。山を核にした観光のまちづくりを見るにつけ、わが日向も海を中心にした観光という点ではポテンシャルが高いといつも思っていました。アウトドアに限定して日向圏域として考えれば、海、山、川、岩(北方)、雪(五ヶ瀬)を手の届くところに備えている日向はかなり魅力的な町だと確信している自分がすっかり学習者になってしまったと思える立石さんの講話でした。
日向市の観光の最前線で奮闘されている方の話は説得力がありました。子ども達は観光資源のPRという仕事で自分の社会貢献を果たされている方がいるという発見と日向の魅力の再確認に触れられて、本当によのなか教室はいいなあと気持ちよく財光寺南小を後にしました。
2025.10.09
10月6日(月)日知屋東小5年生のよのなか教室が開催されました。5年生3学級を2グループに分け、どちらのグループも林業と水産業の学習ができるように編成した授業構成でした。
<第1グループの林業学習>
1組の教室で「日向の林業」について、よのなか先生は、日向市役所林業水産課 黒木翔太様です。
1 日向市の林業についての説明
〇 森は手入れしないと、①木がうまく成長しない。災害が起きやすい ②二酸化炭素の吸収能力が下がる ③日光が届かなくなり、草木が育たず動物の住処もなくなる。
〇 出荷するまでは、①植栽:1haに2000本 ②下刈り:苗木は枯れてしまう。約7年、夏場に行う。③間伐:光が入りやすくする。災害が起こりにくい山にする ④主伐:間伐を繰り返し、最終的に伐除する。スギで35年、ヒノキで40年かかる。⑤運搬:原木市場や貯木場へ
<まとめ> 林業とは、木を切るだけではない。森を育て使い守る。みんなの暮らしと地球の未来を守る仕事であり、「山を守り、水を守り、くらしを守る」
2 質疑応答の時間
Q 木を育てるための費用はいくらですか?
A 1haに100万円以上、維持管理に100万円から1000万円。それを国、県、市で補助して支えます。
Q 木はどこに植えるか決まっているのですか?
A 再造林としての場所は決めてあります。田畑は肥沃で植えやすく、平らな場所ほど作業は楽になります。
Q バイオマス発電とは何ですか?
A 木材を細かく砕いたチップを燃やして燃料化し、それで発電するものです。
・林業は裏で僕たちの生活を支えてくれていると分かりました。
・木を育て出荷するまでに何十年もかかるとは知らなかったです。
1 日向市の漁業についての説明
〇 漁業協同組合では、販売事業(卸売市場で漁獲物を入札による適正価格で販売する) ・購買事業(燃油や漁具を購入し漁業者に安定供給する) ・その他(漁業権の申請、漁業権の行使など) を主に行っている。
〇 人手不足の対策として、外国人実習生を毎年10数人受け入れている。
〇 日向市の水揚げ量は、約4136t/年、水揚げ金額32億円になり、マグロがメインの延縄(はえなわ)漁を行い、クロマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンナガマグロを捕っている。
〇 漁法には、まぐろ延縄漁(90kmもの長さの網を数時間かかけて投入し、10時間で引き上げる。
・ナイロンテグスは日向市が全国で初めて取り入れた。
〇 岩ガキの養殖では細島いわがきがある。これは、細島生まれ、細島育ちのカキのこと。採苗器(ホタテの貝殻)をある時期に海に漬けておくと岩ガキの赤ちゃんが付き、海の植物プランクトンで育つ。「細島天照牡蠣」としてブランド化している。
2 質疑応答の時間
Q 養殖費用はいくらかかりますか?
A カキ筏に約50万円、ホタテ貝は4円/1枚×10万枚ということになります。
Q 天照の名はどこからですか?
A 日向唯一ということで「天」、日照時間が長いので「照」、そして「自然の恵み」ということから「天照」の読み方になりました。
Q カキの養殖期間はどれくらいですか?
A 赤ちゃんから出荷まで2年半かかります。
・岩ガキがどういうふうに育てられているかがよく分かりました。
岩カキはホタテの貝を利用しているのですね。まったく知りませんでした。そして海中の植物プランクトンを利用するのですから、まさに自然の力のみで育っている細島岩カキです。カヌーイストの故・野田知佑氏が北極圏ユーコン川を下る際に出会った人の言葉で「ここは世界で最も健全な場所だよ。ストレスやプレッシャーはゼロだ。」と聞かされたときのように、まさに細島岩カキは最適な場所を与えられ天然資源100%なのだと納得しました。黒木さん、谷山さん、大変勉強になりました。子どもたちの目の輝きが学習効果に表れていることを感じ取ることができました。
2025.10.08
10月2日(木)に日知屋東小学校4年生のよのなか教室に参加させていただきました。
日知屋東小の4年生は「環境学習」を実施しています。そこで今回は、企業がどのようにしてごみの減量化に取り組んでいるのかを知りたいとの課題設定から、よのなか先生を招いての学習ということになりました。

〇 食品ゴミの削減では、まずはプラスティックを減らす取組をしている。リターナブル(繰り返し)コンテナとしてイオンでは「マイバスケット」を販売している。
→ これは破損した場合、なんと、サービスセンターにて無償で交換できるのだそうです。
〇 2023年度にお客様がレジ袋を辞退した結果、約33億枚で約4609万円(1枚3円~30円)になる。
→ これだけでも結構な利益になるなあと思ったら、このレジ袋代金は県に寄贈しているそうです。
〇 イオン日向店において、お客様のエコバッグ使用率は79%で県全体としては77%になるので日向地区は県平均より高い。
→ つまり日向地区は環境への関心が高いことが伺えます。
「みなさんの家庭でリサイクルするのはまだ難しいので、ゴミをいかに出さないようにするかを考えて買い物をするようにしてほしいです。『もったいない』という言葉は日本にしかないと教えてくれた方がいました。また、「物には魂が宿る」という昔の人の教えもあります。「混ぜればゴミ、分ければ資源」です!

◇ 講話が終わった後の質疑応答の時間です。
Q イオン日向店ではゴミは1日にどのくらい出ますか?
A 日向店一店舗での総数は把握していないので調べてきます。(と宿題になりました)
Q 一番処理しにくいゴミは何ですか?
A 液体です。焼却に10時間くらいかかります。
Q イオンで回収したゴミの中で一番多い種類は何ですか?
A 産廃ゴミです。汚れたプラスティックゴミが一番多いのです。肉が入っていた袋など、わざわざ洗わないからです。
【感想】
まず、よのなか先生の宮田さんの熱量が凄いです。この講話が全ての5年生に浸透するように3クラスに別々に話をしてくださったのです。つまり授業を3回することになります。そしてその期待に応えてくれたのが日知屋東小5年生の児童でした。プレゼンテーションに食い入り、要点を逃すまいとメモしていきました。彼らの吸収力を証明するのが、上記のような質問の質です。授業の目的にある「ごみを減らすための知識や技能を身に付けるとともに、よりよい環境作りについての関心を高めることができる」ということが子ども達の中に形作られていったのではないかと確信しました。
宮田さんは、ただ紹介するだけではなく、「大分店に研修に行きました。」「分からないので調べてきます。」と、ご自分が現在も学習している、分からないことは調べる、と学ぶ姿勢も見せていただきました。
長野県白馬村に「白馬47スキー場」があります。ここのブログに以前こんなことが書かれていました。「スキースクールスタッフが生徒になり上手な先生からレッスンを受けていました。教わる気持ちと教える気持ちの両方が分かって初めて先生ですよね」と。この言葉にまだ現役の教師であった私はハッとさせられました。まさに、宮田さんはそのような先生でした。
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