Hyuga City Career Education Support Center
2026.06.23
先週、平岩小中学校9年生のよのなか教室へ向かいました。先週の事前学習からつながる本番のよのなか先生によるよのなか教室になります。といっても、5校時は「エピソードシート」を活用し、私が授業を行いました。エピソードシートは日向で働く人の生き様を約1枚のプリントに収めた学習資料になります。過去に日向で働く様々な人々のエピソードシートが当センターで確保されており、学校はセンターに連絡しさえすれば自由にダウンロードすることができます。ですから、どの学校でもこのシートを活用した担任による事前学習や事後学習を実施することができます。キャリア教育の一連の流れが市内各校に普及し理解された暁には、当センターの出番は終了となります。そこを目指しての活動を頑張り続けます。平岩小中学校の9年生では、漁業の髙田一人さんのエピソードから働く上での大切な力を読み取ることができました。
さて続く6校時になりました。この時間は、日向市都市政策課大保(だいぼ)剛様に講話をしていただきました。市街地整備課で区画整理を担当されているとのことで、その分野のお話になります。個人的には財光寺に住むものとしてとても興味があるお話になりそうです。

大保さんは、小さいころからサッカーをされていて、将来は本気でプロを目指していたほどの腕前だったようです。県選抜にも選ばれるくらいですから相当な実力をお持ちだったことが分かります。それでも高校卒業時には実力の壁にぶつかり、プロサッカーの道を断念されました。

その後、土地などを活用する関係の仕事をしていて気付くと、逆に土地を提供・整備する側の仕事に就いてみようと行政を選択されたそうです。特に、財光寺地区の区画整理事業の中では、「換地設計」「移転補償」「工事」のこの3点をセットして地権者と交渉していく過程が大事な仕事になるとのことでした。一番目の「換地設計」は土地をやりくりして価値の高い土地として作り直すことで、初めは地権者から嫌がれられる区画整理事業ですが、終わってみて利用しやすい形に作り変えたときに地権者から「ありがとう」と言われた時にはやりがいを感じるとのことでした。
ここまでの学習を参観していて気付いたことがあります。ファシリテーター役の学級担任の先生が、ご自分で生徒の聞きたそうな質問をしたりして授業の方向性がブレないようにコントロールされている態勢が見事だと感じました。
その中での質問は後半に繋がるものがあり、「市役所で働く上で大切な力は何ですか?」との問いに大保さんは「コミュニケーション能力です。」と答えられました。地権者や地元の理解を求めなければ進まない事業なので大切にしているとのことです。また、「一番の壁は?」に対しては「あまりないです。たくさんのお叱りを受けるのですが、深刻には考えていません。受け入れて前に進むようにしています。」と度量の深さを感じました。さらに、「初めの人生グラフで福島県に行った、とありましたが、市役所の取組ですか?」の質問には、「これは災害復興の県の取組で行きました。」ということでした。ファシリテーターからは「日向市の土地に関する何か特徴はありますか?」では「日向市は比較的コンパクトシティでまとまっていてやりやすい。」ということでした。

核心の4つの力に入ります。まず、「人間関係・社会関係形成能力」については、「コミュニケーション力が大事だと思います。誰とでも話すことを心がけています。特に、地元の方と話す場合はかしこまらずに、方言で気安く話すことで打ち解けていくことを感じているので、そのようにしています。」とのことでした。「自己管理能力」については「自分をコントロールできるようにしています。背伸びしすぎると反動が大きいのでコンパクトに事を進めるようにしています。」ということです。「課題対応力」については「客観的に状況を把握できるようにしています。」と、現状分析の重要性を話されました。最後の「働く意義」については「将来の目標を持つこと。好きなことを続けていくこと。」を強調されました。
そして「今から頑張ってほしいこと」として、「たくさん今の時期を楽しむ意味で遊んでください。そして日常的に『ありがとう』『ごめんなさい』という言葉を素直に言えるようにして欲しい。」ということでした。日向に対しては「日向は豊かな海があり落ち着きます。さらに自然が豊かで食べ物がおいしい。」と、海と自然というキーワードでお話をしていただきました。
最後に中学生へのメッセージとして「将来中学生活を振り返った時に、あの頃が一番楽しかったと思えるように残りの9か月を楽しんでほしい。」と熱いエールを送られました。
サッカー少年が今は行政の道を突き進んでおられ、私たちの暮らす町を住む人の立場で再構成するというお仕事に価値を抱きながら仕事をされていることに生徒は、納得ゆく人生の在り方というものを感じ取ったのではないでしょうか。私は「大地に絵を描く」と言った岩切正太郎氏の言葉を思い出しました。

日々のお忙しいお仕事の中で、平岩小中学校9年生のために授業にお越しいただき本当にありがとうございました。
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