日向市キャリア教育支援センター ブログ

2026.03.05

よのなか”進学”教室~財光寺南小学校6年生

 昨日4日、財光寺南小学校6年生よのなか教室を実施いたしました。これまでの「働くことを理解した上で『4つの力』を習得する」よのなか教室ではなく、卒業・進学をテーマにいかに自己を成長させるかという、言わば「生き方」をテーマにした授業です。

 

 日差しは暖かかったのですが、風が少し冷たく、若干早く到着して渡り廊下で日向ぼっこをしようかと思いましたが、通り抜ける風に勝てず、そそくさと校長室にお邪魔しました。

 1校時の休み時間に入ったので北校舎3階、6年教室へ向かいました。すれ違うどの学年の児童も元気よく「おはようございます。」と挨拶をしてくれ、気持ちよいスタートになりそうです。

 

 2校時は6年1組になります。今回はまったく違う観点から作ったスライドで盛りだくさんになり不安がありました。小学校を卒業し、ワンステップ大人へ近づくということで、親の思いに触れて欲しいと私自信がよく児童生徒に話してきたことを再現した内容も盛り込みました。

 自転車事故による高額賠償事例では数千万円の判決事例が多数出ており、これは中学生になるからということではなく、責任能力は「小学校を終える程度の年齢」であるとの認識は持たなければならないという提示を行いました。そこから、社会においてはルールが色々あることへの焦点化を図りましました。人間が社会を形成していく過程でルールを作っていったのは究極的には幸せ・平和の視点が欠かせなかったという位置づけをしました。それを宇宙形成、そして人類誕生20万年に思いを馳せ、争わなくて済むようにルールがあることを、小学6年生が納得できるように紹介しました。勿論、ルールがあればそれを破る人、大人がいるのも現実であり、そんな混沌とした社会の中で自分の生きる意味を見失わない大人になるということを学習の課題設定としました。

 その後、感動ムービーを視聴し「ブレない大人」のイメージをそれぞれが持ち、最後に、中学校で挑戦すること、「4つの力」と関連付けたこれからの自分の生き方、将来の仕事の希望などを繋げて記述するという活動で締めくくることになります。なんだか予定的な歯切れの悪い文章ですが、実は、私の当初の心配通り、時間不足になりました。最後の、今後の生き方宣言の部分が不十分な形で終わり、担任の先生による事後学習に課題を送る形になりました。

 

 3校時に同じ学習内容で6年2組にも実施しました。時間配分はもうどうしようもないことで、ほんの少し急ぎはしましたが、それでも同じ課題が残りました。そんな中での学習にも、児童の皆さんは質問によく反応自分の意見を述べてくれます。そうやって、他の人がどう考えているのかを聞けるというのは、学びの共有として、ネット学習にはない対面、集団学習の大きな意味になる改めて感じます。授業しながら私は学校が学びの場であることの再認識をすることができました。

 

 課題に関しては、学年では事後学習を4時間程度計画されているので、その点では繋がる学習になったと思いますが、準備に何日もかけ削りに削ってもまだ時間不足ということは、もっと精選しなければならないということです。或いは、2時間構成で計画するなど、事前の計画を練り直す必要があります。卒業するというのは何を卒業することなのか。進学というのはどのような成長が期待できるのか。児童の皆さんが、人生の節目に当たって今まで通りの子どものままではいけない、一段成長しなければならないということを感じ取ってくれたなら嬉しいです。

 

 不安や心配の方が大きい中学生活かもしれませんが、先日会った高鍋高校生のように、財光寺南小学校の6年生は3年後きっと、いい中学生活だったと振り返ってくれると信じます。私にとっても貴重な時間となりました。ありがとうございました。

 

* 前日の平岩小中学校では「今夜は皆既月食だよ」と宣伝しましたが、財光寺南小の皆さんもかなりの数が皆既月食を楽しんだようです。(私は撮影で4時間外にいて体が冷えてしまいました。)次は202911007分から。児童生徒の皆さんは、3年後どんな気持ちで皆既月食を迎えるのでしょう。

2026.03.04

よのなか教室~平岩小中学校6・7年生

 全国初の公立小中一貫校は平成18年度に3校誕生しました。東京品川区の日野学園と奈良の田原小中学校、そして、平岩小中学校になります。昨日3日、平岩小中学校に事前学習に向かいました。柱状節理の大きな柱が二本立つ正門から駐車場に入ると、明るく暖かい日差しを受ける正面玄関が待っています。バリアフリーの玄関がウエルカムで気持ちよく入りました。

 

今回は6年生7年生(中1)への授業になります。事前学習という位置づけですが、年度終わりなので、次年度につながる「生き方学習」と言ったほうが適切かもしれません。内容は、これまで他校で実施してきたものと同じになります。とは言いましても、毎回反省があるので修正をしています。

 

 初めの1時間は6年生の学級です。総合的な学習の時間の大きなテーマを「地域の人の話から自分の生き方を考えよう」と設定し、この時間のねらいは「エピソードシートから、困難にぶつかった時に人はどのようにして解決していったのかを具体的に読み取るようにする」と設定しました。その中にキャリア教育の視点を設けて「講師(私)の話から身に付ける力を学び、実際に働く人の話から仕事上の苦労やりがい、人との関わり課題解決の方法などを学び取る」という位置づけを図りました。

 私は、生まれは都城市なのですが、父の転勤の関係で九州内をぐるぐる回り、高校の時に宮崎に来ました。それから教師として採用されたのが日向市になり、なかなかうまく学習や生活支援などができなかったのですが、職場や地域の方に支えられて成長することができました。その辺りの苦労話などを紹介していきます。そうやって私という教員生活を送った「仕事人」の話から基礎練習としてポイントを聞く学習をする訳です。児童の皆さんは「転校」という部分は深刻な問題だと、自分の身に重ねて考えてくれていることが表情から感じ取れました。

 次に、現在実際に日向市で仕事をしている方のインタビューから構成したワークシート(エピソードシート)を読み取りながら、同じように、働く際の苦労や働き甲斐(やりがい)、その仕事の社会的役割について学びます。2人の仕事人の話から今度は、自分自身の生きる信念(4つの力)、将来希望する仕事、それに向かって今から頑張ること、これらを考えを「覚悟をもって」記述する。これが事前学習でねらう「生き方宣言」になります。

*4つの力…「人と世の中にかかわる力」「自分を見つめる力」「課題を知り、やりぬく力」「働く希望を見通す力」

 

 6年生からは「○〇になりたいので」今から「○〇できるようにする」などと真剣に考え、力強く記述してくれました。6年生はよく考え、思いを書き、そして自分の考えを発言できる皆さんでした。

 

 このような形で6年生は終了し、次の時間は7年生の教室へ向かいました。学習形態は6年生と同じなのですが、私のこれまでのエピソードは中学生用に若干レベルを上げたプレゼンテーションにしました。また、日向の仕事人のエピソードシートも、中学生用に漢字と文章を増強し、「苦労」や「やりがい」と言った明確な言葉を遣わずとも読み取ってくれそうな表現に留めました。実際、7年生は鋭い読解力で読み取る生徒が多く頼もしい限りでした。

 将来希望する仕事についても「4つの力」と関連付けて理由まで記述することができました。「○〇になりたいので」今から「○〇する力をつけていきたい」と決意宣言がしっかりとできました。

*4つの力…中学生用「相手を尊重し、社会を理解する力」「自分を正しく知り、コントロールする力」「課題を見極め、解決の工夫をする力」「働く意義を知り、将来を切り拓く力」

 

 7年生は礼儀正しく、そして初対面の私を温かく迎え入れることのできる気持ちのよい中学生でした。まさに校歌に歌う「質実剛健 もろともに いばらの道を ふみ開」く剛毅朴訥の生徒集団ではないかと思います。時期的に本年度のこの2学年の学習は事前学習だけで終了しますが、次年度に繋がる学習になってくれたら嬉しいです。

 

 小中一貫平岩小中学校は、私が平成14年の平岩小学校時代から在勤していた懐かしい学校です。平成17年の校舎改築を経て、翌年、全国初の公立小中一貫校平岩小中学校開校を迎えました。小学校と中学校の全教育課程を編成し、全職員が小も中も授業をしながらスムーズな成長過程に対し全校一丸となって取り組んだ熱い時期だったと振り返ります。「あれから40年♪」ではなく、あれから20が経過し、記念行事も行われたと聞いています。校長先生のもと、現在も全職員で児童生徒の健やかな成長を、当時と変わらず地域一体(三力一心)となって取り組んでおられることに大変うれしく感じました。

 暖かな潮風が防風林の隙間から吹き寄せ背中を押され、花壇のリビングストンデージーに見送られながら平岩をあとにしました。また、新年度に会いましょう。

2026.03.03

じい散歩孫合掌~美々津おひなさん祭り

3月1日(日)美々津地区のおひなさん祭りに孫と出かけました。昨年出かけたのは時期が早かったのですが、孫はひな人形がたいそう気に入った様子だったので今年もいそいそと向かいました。

 

 あの小さな美々津地区で駐車場はどうなることかと思いましたが、岸壁に警備の方々が配置され、若干遠くなりましたがスムーズに駐車できました。そこから歩いてメイン会場に戻りました。岸壁の入口にある小さな公園がメイン会場となっています。ここでは一日を通してプログラムが組まれており、ちょうどフラダンスが始まろうとしているところでした。見るのも華やかだし、踊っている皆さんも潮風に包まれての発表でフラのリズムに会場が一体となっているようでした。この小さなメイン会場には所狭しと出店が並び、鼻の前を通過する匂いが食欲をそそります。帰りに寄ることにします。

 

 

孫の手を引き、街並みを歩きます。ひな人形が展示してある家にはピンクの幟が立っているのですぐに目に留まります。それぞれの雛人形では異なった顔やしぐさ装飾品が見られ、巡る楽しみになります。多くの観光客の一人(二人)になって順々に回ります。大変古いお雛様、新しそうと言っても昭和ではないかと思われるもの。その一つ一つに孫も見入ります。昨年から、こういう伝統的なものを目にすると「はい、トントンして。」と言ってきたので、孫はお雛壇を見るたびにパチパチと手を合わせます。何かに対して価値あるものだと認識して合掌することは悪いことではないでしょう。神社の場合ですが、「お願い」をするのではなく、私は○〇をがんばっていきますと、「宣言」をするために参詣するものだと聞いたことがあります。確かに、万来の参詣者にお願い事をされては、神様も身が持たないのは分かる気もします。いつか孫が「なぜひな人形に手を合わせると?」と聞いてきた時には、「そんなもんだ。」で済ませ椎名誠風に切り抜けようと企んでいます。

 

 

 

さて、話がそれた間に、歩行は歩行者天国の端まで進んでしまい、今度はどこかで左折して次のに入り込もうとしましたが、孫が拒みます。なぜだろうと、遠くに目をやるとがいたのです。よくまあ、薄暗い塀壁に上っている猫を見つけられるものだと、視力の良さに感心しながら、その猫もこちらを見ているので、お互い「動物の勘」のバチバチせめぎあいだったのでしょう。というより、あっさり孫の敗北でしょう。そうこうしていると、猫が勝ち名乗りをあげたのか姿を消したので、その方面に向かいました。

 

 美々津地区は伝統的建造物群保存地区に指定されているので、建物全体の色合いが黒色系で統一されています。また、昔からこのような密接した地域では防火対策として、延焼防止のため路地に空き地が設けてあります。ここでは「ツキヌケ」と言うようです。また、固定した縁側は狭い通りの邪魔になるので、折り畳み式の縁台が設置され、それは「バンコ」と言われます。さらに、往時を忍ばせる廻船問屋跡など、私には歩くだけで大変興味深く、歴史的にも意味深い街並みに興味を惹かれていると、孫の手を引いていたとハッと我に返る瞬間がありました。

 

 二番目・三番目(海から2列目・1列目)の辻にもそこここに雛飾りがあり、その都度足を止めては雛壇を鑑賞しました。雛人形の一つ一つに表情があり、それは時代を反映した顔となっているようです。場所によっては、ちりめん細工された「さげもん」や桃の花が飾ってあり、まさに桃の節句に花を添えていました。

 

 一通り街歩きをがんばった孫はメイン会場方面に戻っていき、出店が気になります。手前にも1ブロックの出店場所があり、そこに入りました。スイーツショップの優しいお兄さんから「ハイあげる」とミニたい焼きをいただき、すぐに丸ごと口に運んだ孫は、「おいしい?」の質問に口を膨らませながら頷いていました。思わず、そのお店で団子と大福を購入となりました。孫は得なのか、まんまと乗せられるのか…いずれにしても悪いことではなく、楽しませてもらったので良いことなのでしょう。

 

 メイン会場を立ち去る前に、先日美々津小よのなか教室でお世話になった金丸さんが実行委員をされていたので、ご挨拶をして会場を去りました。駐車したのは海が近い側だったので、車のすぐ後ろの階段を登ると堤防の最上段に出ました。少しがあるのですが、孫の視線からでも目の前のライムグリーンの耳川と右側に白波を輝かせる紺碧のが見え、「ミュミー」と喜んでいました。(これは「海」なのです。)潮風に吹かれながら、別に手に入れたドーナツを頬張り、暫し、冬去りゆき春の日光を浴びる「爺散歩」の午前を満喫しました。

 

 孫は男の子なのですが雛飾り巡りは、可愛いものは可愛いと思えるのは美的センスの向上にとっても、日本伝統文化の継承の意味でも良いことだと思います。改めて、日本各地のこういう季節伝統文化は引き継がれて欲しいと願います。運営の皆様楽しい一日をありがとうございました。

2026.03.02

本の話~下山の思想

 「『下山』とは諦めの行動でなく新たな山頂登る前のプロセスだ」という世界観は、高齢者という部類に属すようになった私自身に迫る言葉となりました。五木寛之氏著書『下山の思想』を以前読み、その当時にも、そろそろ自分も下り坂だなあと感じ、読みふけったことを覚えています。

 

 「…しかし、一方で、朝食は摂るな、という説もでてきた。これはこれで説得力があっておもしろい。一日二食というのは古からの日本人の食生活であった、などと聞くと、やはりそうか、と納得する。…」

「…メダボは危険だ、と一般にいわれている。しかし、血圧の標準値が年ごとに変動してきたように、万人にあてはまる健康のバロメーターなど本当にあるのか。人間は呆れるほど一様ではない。人それぞれに自分だけの数値をもっているのだ。…」

つまり、世の中に氾濫している情報には、いずれもバイアスがかかっていて、その根拠は何なのか真に明確な情報源を知る由もない訳です。であるからこそ、自ら積極的に情報を取りに行かねば、自分に適切な行動の方向性は保たれないことだと理解できます。

 

煩悩とは何か。親鸞はわかりやすくそれを説明している。煩悩とは、『身のわずらい、心のさわり』のことであるという。…四百四病は生まれながらにして人の身にそなわる、というの考え方はすこぶる現実的だ。私はそれらの煩悩を捨て去る道より、それを背おったまま浄土を信じる立場のほうに親しみを感じてしまう。」

五木さんは、深く仏教に関する研究もされているので、仏教徒でありながら八百万の神に迎合している私などは、五木さんの文章から得る世界観も多くあります。上記のように、煩悩は捨てることに力を注がず、背負い共に生きていくことで良いのだと言われると肩の荷が下りる思いもします。

 

『下山の思想』の冒頭で五木さんはこう言われます。「朝日にかしわ手を打つのが神道で、西方の空に沈む夕日に合掌するのが仏教である。…日は、いやいや沈むわけではない。堂々と西の空に沈んでゆくのだ。それは意識的に『下山』をめざす立場と似ている。」

だからこそ、「のびやかに、明るく下山していくというのが、今の私の、いつわらざる心境である。」と、高齢者が自信をもって、山を意気揚々と下っていけばよいと示唆され、エールを送られた気がします。

 

氏の別著『運命の足音』では、終戦後に北朝鮮から壮絶な帰還をする話が書かれています。長年書けなかった、そこで起こった母の死と対峙した五木さんだからこそ、今の日本社会の中では「皆ゆっくりと下山すればよい」と言われている気がします。ここで言う「ゆっくり」と「のんびり」は違う意味ですが、「分かっていることはほんの一部」だと肝に銘じ、自分で情報を掴みに行く。さらに、人の欠点こそ認め合う寛容さを持ち合わせる信念。そういうことが必要なのだと、五木さんの本から感じさせられます。

昨日、二千メートル以下の冬山でも使用できる登山靴を修理に出しました。ソールの経年劣化による修理になります。出来上がりまで2,3カ月かかりますが、この登山靴が最後の相棒となるでしょう。この靴と共に、ゆっくり意気揚々と下山に掛かることにします。

2026.02.27

高鍋西小学校ひなた場~講師は高校生

 昨日午後、高鍋町立高鍋西小学校での「ひなた場」を参観してきました。今回は、高鍋高校高鍋農業高校の生徒48名が講師となり小学生の話に耳を傾けるという珍しい取組なので楽しみに出かけました。

 事前打合せを終えた高校生は講堂(体育館)に移動し、小学生を迎えました。小学生3クラスがそれぞれの班に着いたところで自己紹介が始まり、その後、1回目の対話がスタートしました。この時、班の2名の小学生は人生紙芝居の所定の位置に移動して、そこにいる高校生の人生紙芝居を聞くことになります。小学生は、事前のひなた場の説明から当日の配置、自分の人生グラフなどすべてが個人のタブレットに予めファイル表示されていて、ICTが進んでいることを感じました。また、高校生の人生紙芝居も多くはタブレットでしたが、2割ほどの生徒はスケッチブックで面白く、小学生が飛びつき易いように描いていました。

 *ICTInformation and Communication Technology)とは「情報通信技術」の略で、情報の伝達を重視しています。一方、ITInformation Technology)は「情報技術」の略で、「情報技術そのもの」を指しています。

 このようにして、「ひなた場」が始まるのです。人生紙芝居(一人の高校生が自分のこれまでの経験で転機になった部分を紙芝居にして複数の小学生に語る)の場所と人生グラフ(一人の小学生が事前に作成した自分の人生グラフ:浮き沈みの部分、を詳しく目の前の一人の高校生に語る)に分かれ、これが3ラウンド繰り返されます。3回分をまとめて以下に一部ですがお知らせします。

人生紙芝居

・高校男子:小4までゲームばかりしていたんだよ。野球を始めて人前に出られるようになってね。6年の時は運動会で団長に立候補しなれたとよ。でも問題が沢山あって団長になってからも沢山悩んだ。それでも団長になってから級友たちから沢山のいい言葉をもらったことが自分としては成長に大きく影響したと思っているとよ。やっぱね、人から言われても、自分がやらないと力にならんから、自分のやるべきことを初めに考えていくといいよ。運動会は6年間の中で一番楽しい運動会になったよ。だから皆には、諦めないで欲しいってことを言いたい。

・高校男子:ぼくは身長は小学校卒業した頃は身長が130cmくらいしかなく、体重も軽かったです。ラグビーがしたくて西中のラグビー部に入り、ご飯をたくさん食べ、部活のあとも自主練習をしました。するとパスが上達し、身長は10cm以上、体重もかなり増えました。中3の時、県大会で優勝しました。その時、努力は必ず報われる、と感じました。中学校に入る前は「先生は厳しいだろうか」「勉強はついていけるだろうか」と心配していましたが、入ってみると10倍楽しい中学生活でした。残りの小学生活を楽しんでください。

・高校男子:(スケッチブックに自ら描いた絵や言葉を指し示しながら)お前らは唯一無二だ。わかるか?おおっ、そうかわかるか。お前レベル高いねえ。オレは小学生の頃、いろいろあって不登校になった。あるとき、出会ったものがある。なんだと思う? それは…筋トレだあ!!

  →小6:目がキラキラ。体を乗り出して聞き入る。圧倒され頷くこと多し。

 

人生グラフ

・小6女子:わたしは、体調が悪いときがありました。

 →高校男子:うんうん、不調になる時はあるからねえ


 

  

 

*人生グラフ(高校生と小学生が1対1で場を作り、小学生が自分のこれまでの人生を振り返りながら聞き役の高校生に語る) この人生グラフの部分は、あまり記録がありません。というのも、2人のすぐ隣に大人が耳をそばだてるのは良くないと思ったからです。小学生が初めて会う高校生に、自分の思いを話すのですから、第三者が介入するような雰囲気を作ってはいけないと判断しました。

 

途中休憩の時、高校生講師の中に高鍋東小学校時に唯一学級担任をした時の子の妹を見つけました。「姉は県外で管理栄養士になって」いるそうです。「昨日鍵を紛失したということで慌てていました」と、相変わらずやってるなと微笑ましい時間となりました。

 

15時を過ぎ、振り返りの時間となります。学習にはよくこういう「振り返り」という時間を入れています。この時間の活動を振り返って、自分自身にとってどの部分が有益だったのかを「記憶が熱いうちに」確認し内省化をするのです。そうしないと、忘却とともに活動がほぼ無益に近い状態になってしまうので、「反省会」と言ってしまえば味気なくマイナス気配がありますが、その時間内に見直すことは大変有効です。

 「どんな大人になりたいかキーワード」のプリントを参考にして高校生も小学生もワークシートに書き込み、班内で一人ずつ発表します。Qどんな大人になりたいか。Qどうしてそう思ったか、について書きます。

・小6女子:まわりに感謝する大人になりたいです。それは、今まで支えてくれた人への感謝をしたいからです。

・小6男子:自分でも生きていける大人になりたい。高校生の話を聞いて。

・高校女子:自分がすると決めたことをするようにしたい。それは、最近、今やっていることに意味があるか考えた時に、どうしたらよいかを考えて、時間を無駄にしてはいけないと思い、決めたことはやっていこうと思いました。

 

15時半が迫り、全体の終了となり全体で記念撮影をして、高校生が小学生を拍手で送り出しました。春雨で少し肌寒くなった講堂に、温かい空間ができあがっていることを感じ取ることができました。

この後、講師となった高校生だけの振り返りの時間が持たれ、講堂の中央に輪になって座り、感想を発表してもらいました。

・高校女子:小学生と仲良くなれたのでよかったです。

・高校男子:自分の話を真面目に聞いてくれて、小学生が、青春が一番大事と言ってくれて凄いと思いました。

・高校男子:小学生の目が輝いていました。未来の希望をもっていると感じて、こちらも話してよかったです。

 実は当日こんなこともありました。以前私が高鍋東小で担任をしていた時、隣のクラスにいた児童が高鍋農業高校の先生となって今回引率をしていたのです。懐かしい話や現在の彼の立ち位置など短時間でしたが話すことができ嬉しさが倍増しました。

 

 「文教の町高鍋」というのは他市町村にも聞こえています。私も実際に勤務していた頃があるのでが、確かにそれは感じました。物事に関する意識と言うか、「志」の高さのような雰囲気を感じていました。それは、小さな「コンパクトシティ」には珍しく、武士の時代に特有の名字が多く残されていて歴史を感じたことにもよるのかもしれません。それでも時代と共に、歴史の面影が薄くなっているという話も聞きますので、高鍋藩の立役者秋月種茂公の弟上杉鷹山が山形米沢藩を再興したように、町全体が歴史的意味の深さを活用した文武両道の精神を大いに発展できるように願っています。

わが、日向市も負けてはいられません。戦略的に重要拠点になった日向三城の一つ塩見城や、幕府直轄の天領としての位置づけ。さらに遡れば、源平の合戦から追いかけた椎葉への道、もっと遡って、神武天皇お船出の地美々津など、歴史的価値は十分にあります。ふるさと日向は世界にも自慢できる風光明媚な土地であり、歴史的価値も多く存在するので、ここをしっかりと学習、記憶、誇りにできるように位置づけられればと願います。他地域の「ひなた場」を参観するとその土地の良さと同時に、日向のよさを再認識することが多くなります。

高鍋西小学校の校長先生を初め、6年の先生方、そして、企画・準備に奔走し、当日の運営をしていただきました県キャリア教育コーディネーターの皆様、高鍋町キャリア教育コーディネーター森様、高鍋高校の先生方生徒の皆さん、高鍋農業高校の先生方生徒の皆さん、本当にありがとうございました。

2026.02.25

よのなか教室~美々津小・寺迫小

  昨日午前はダブルヘッダーで2校を訪問しました。


  1校目は美々津小学校5・6年でのよのなか教室です。今回は上記著者の金丸文武さんです。ご存知の方も多いかと思います。6000円とギターと寝袋だけ持って日本を飛び出し世界を2周し、そのうち1周は奥さんと周り、全90か国を巡ったという途方もない旅を経験された方です。現在は、美々津で飲食業などを営んでおられます。

 

 まず、自己紹介では、14歳からヒッチハイクをしていたということ。30歳からの世界旅ではロシアから入り、初日に路上演奏で800円稼げたということなど聞くことすべて子どもたちには衝撃的な話でした。金丸さんはそれ以降、ブログが話題になり4万人がフォローし有名になっていったようです。帰国してからは地元美々津で何か始めようと考え、古民家を改修し今の仕事をされているということでした。

 キャリア教育の4つの力に関するご自身の考えが、さすがに世界旅の方だけあると思いました。1つめの「人と世の中にかかわる力」として、「相手のバックボーンを理解する努力をする」ということです。カナダからアメリカに入国する際に審査が厳しく、最後には「音楽を知りたいならそこで歌え。」と言われ、「この審査官は30歳くらいだからジョンデンバーがいいのではないか」と考え歌うとすんなりと入国許可されたそうです。相手をよく見ることが大事だと子どもたちも感じたようです。2つ目の「自分を見つめる力」では、「自分が輝く場所を探す」と言われます。路上演奏をしていても、どの場所なら人が沢山集まって稼ぐことができるかを判断するようになったとのことでした。3つ目の「課題を知り、やりぬく力」では、「相手は何を望んでいるか読む」、4つ目の「働く希望を見通す力」では、「自分のやりたいことをやる」ということでした。中途半端ではなく、本当にやりたいことをやり抜いていると、非難的だった人たちも振り向くようになるというご自身の経験から、役に立たないように見えることでも全力でやり、極めると人に尊敬されるようになると丁寧に語って頂きました。

 

 最後に日向の魅力として金丸さんが挙げられたのは、世界を色々見てきたけど、こんなにリゾート感あふれる素敵な場所はないと断言されていました。日向でできることはまだまだ未知数でこれからが楽しみだということでした。

 そして最後に子どもたちへのメッセージは、「素早い行動は完璧に勝る」とマーク・ザッカーバーグ氏の言葉を示され、思ったらすぐに行動する、これはとても大切なことだと強調されて1時間の学習が終了しました。

 金丸さん、この美々津小5・6年生のために貴重な世界旅の写真まで用意していただき、そのお話は子どもたちの心に染み入ったことでしょう。本当にありがとうございました。

 

 昨日はこの後、寺迫小学校へ向かいました。私が6年生へのよのなか教室事前学習を行うためです。

 内容はこれまでの通り、私の就職までの経緯と仕事観、次にエピソードシートを活用した機械製造業の方の仕事観を学習しました。私が教師として大切にしてきた「向上心」について、どの子どもたちもしっかり捉えてくれていたのは嬉しかったです。

 寺迫小の6年生は8名ですが、明るくよく挙手し発言をしてくれます。指名しても躊躇することなく立ち上がって自分の意見を発表してくれるので、学習がとても進め易かったです。日頃の担任の先生のご指導の賜物だと思われます。

 この学習でもっとも大事な「自分の生き方」については、「途中であきらめずに最後まできちんとする」や「コミュニケーション力を高めて専門的に学ぶ」、「困っている人がいたら助ける」、「礼儀よくする」など、全員が自分の態度(生き方)について書き表すことができました。次回のよのなか先生からの学びで、今日書いた「自分の生き方」を改めて問い直し、修正しながら高めていってくれたら嬉しいです。

 この「一粒で三度おいしいよのなか教室」(三段階のよのなか教室)が今後も市内に浸透していき、キャリア教育の狙いを明確にした学習展開ができるように支援していきたいと思います。

2026.02.24

まじめ

 「大丈夫、まじめはかっこいいから!

 この叫びで締めくくった中学生のメッセージは、もっと広がってほしい主張です。

 

 先日、小中学生の意見発表会があり、13名が登壇しました。小学生の部の最優秀に輝いた作品では、ピアノに向かう姿勢を日常の練習やスランプになる心情葛藤、そしてそれを乗り越える自分について細かく分析しながら丁寧に表現していました。

 冒頭で紹介した中学生の最優秀作品は、「真面目」と言われることへの抵抗感から、なぜ真面目はいけないのかとの疑問が問いになり、学校内での各種行事の中で取り組む姿勢から到達する境地をまとめていました。

政治的な意味ではなく、本当のリベラルというのは、お互いの尊重でしょう。とかく現代は上ろうとする人がいれば足を引っ張る人が出てきます。頑張ろうとすれば、その頑張りを非難する人がいます。一昨日まで行われていたオリンピックだってそうです。メダルを取れなければ批判する。だからなのか選手の中には「すみませんでした。」の謝罪をする人がいます。一体誰に対して謝っているのでしょうか。応援してくれた人に対して申し訳ないという気持ちなのでしょうが、私には、何かしら、この批判的な現代の社会に対して、もっと言えば、「表現の自由」を傘に批判を平気で書き連ねる人たちに対して、予め謝っているようにも聞こえて寂しい感じも受けてしまいます。前回オリンピックに出場していた選手だったとしても4年間また最大の努力をしてきたことは明らかです。その尋常ではない肉体の削り方、甘い物や好物を禁じ、生活のすべてを鍛錬に捧げる4年もの月日がどれほど過酷なのか、想像を絶しても想像しなければならないと思います。その上で出た結果にはリスペクトこそすれ、批判などできるものではないと思っています。

真面目に取り組まなければ代表選手にだってなれるはずがありませんし、真面目にやってもなれない人もいるのが現実です。金メダルを取った人だけが賞賛され、その他の人は何かしらの批判を浴びなければならないのでしょうか。

真面目に取り組むことの価値について、発表会で中学生が述べたように、「真面目はダサくない」し「ガリ勉だっていい」という人それぞれの進み方を尊重できるのが真のリベラルだと思います。ですから、「今オレはギターに夢中で頑張りたい」という子がいれば「頑張って。」とエールを送れる。「体育しか興味ねえんだよ。」と言えば、「じゃあ、ほかの科目で邪魔するのはやめて、体育は頑張って。」と意見は言いながらもその子の方向性を尊重できる。そういう姿勢が個人の人格の尊重ではないかと思います。真面目をからかい否定する風潮が作り上がった集団からは、いじめが無くなることはないでしょう。そしてからかっている側もいつかその反動を受けることになります。そういう社会にしか生きられないので、疑心暗鬼をまとう生活がはびこります。

 

ここ数年、スノーボードや夏季オリンピックのスケートボードなどで、競技が終わった選手たちが国を問わずたたえ合う様子が映像に映し出され称賛されています。競技の結果に関係なく、果敢に大技に挑んだ選手をリスペクトする文化がスケーボーやスノーボードにあると聞きました。

相手がしたことが社会的に許されないことならともかく、頑張っていることは尊重し、応援できる。そんな学校、社会であれば皆が暮らしやすいのではないかと思います。

意見発表会の「真面目」は、今の日本では「拡散」してほしい一つの生き方に思えるのは「年寄り」だからなのでしょうか。こういう私自身もブログを通して発信しているので、言葉には責任を持たなければならないと姿勢を正す思いです。

2026.02.20

出張

子どもには自分らしく生きて欲しい」それはすべての親が我が子へ望むものではいかと思います。

 2月18日に宮崎市の県教育研修センターで行われたキャリア教育支援センター等の連絡協議会に参加してきました。県内各市町村のキャリア教育の取組が報告され、どの町でも、子どもたちのよりよい未来を支える熱心な取組が展開されていることを感じ、大いに刺激になりました。 

 初めに代表発表がありました。日向市(私)と小林市川南町の発表になります。私は、現在日向市で力を入れている「よのなか教室」の事前学習について主に報告しました。このブログを通して保護者の皆さんにも一定数は浸透しているのではないかと期待をしているのですが、学校に招待する「よのなか先生」の単発学習だけでは、児童生徒への学習の焦点化が不十分との認識から、より強化した「よのなか先生」前の学習としています。話に登場する大切なキーワードの聞き取り方読み取り方を学び、本番当日に日向市の仕事人である「よのなか先生」の話から、今後の自分の成長に確たる方向性を見出すために実施しております。事前学習では、私の教職への道、その中での試行錯誤も紹介します。後半では、日向で働く方のエピソードを活用してプリントから同じように仕事上の苦労やりがい、仕事の社会的役割などを読み取る学習も行います。そして次回本番の「よのなか先生」を迎える訳ですから、子どもたちは3回仕事人の生き方を学ぶことにもなるので、「一粒で三度おいしい」学習が充実できるのではないかと自負しています。事前学習を行うことで、本番の講師の方も、児童生徒が話を焦点化して捉えてくれる効果を感じていただけるのではないかと思います。

 

 さて発表に戻ります。2番手小林市の発表です。ここは大変先進的な取組をしていて講演会の企画や中1での職業調査中2の職場体験学習が充実しているようです。各校で実施する講演会の講師が層々たる面々で、なぜそのような講師を呼べるのか質問があり、答えは、市内事業所による協賛金でした。日向市でもこうした取組ができれば予算確保が重要になると思いました。

 また、キャリア教育の日という設定も面白いと思います。一日をキャリア教育の日と設定し、多くの講師により講話を授業化します。それで先生たちの授業負担を減らすというねらいも裏側には含まれていました。難しい面もありますが、市民と学校の理解、協力は不可欠だと感じました。

 

 最後に川南町の発表です。キャリア教育の現状としては、座学フィールドワークを行い、地域住民への情報発信を熱心に行っているとのことでした。後の分科会でも出されたのですが、学校というところは敷居が高く、一般の人はなかなか入ることを躊躇するようです。そこで、推進員の中の元教員が入ることで、学校からの要望が聞き出し易くなるという実態も報告されました。

 

 後半の分科会では、その他の地区の取組が報告され、特に印象に残ったのが、高鍋町延岡市で実施されている「ひなた場」です。「語り場」という、中高生たちがそれぞれ一人の講師に自分のそれまでの人生を1対1で語る、その宮崎版が「ひなた場」です。この実施には、学校とキャリア教育支援センターと市内事業所の理解と協力無しには実施することができません。先月末、延岡市旭中の「ひなた場」を参観しましたが、ブログに報告した通り、中学生が初めて出会う大人に自分のこれまでの生き方を語り、そこには深い対話が生まれ、生徒の自信や安心につながっていると感じました。今後地域が拡大していきそうで、日向市も将来取り組みたいと考えたところです。

 

 日向市のどの学校も様々な形で「子どもたちが自分らしく生きるためのキャリア教育」に取り組んでいます。今後は「三段階のよのなか教室」を一層推進するために、当センターからのアプローチは大切になると思っています。これを読んでくださっている市民の皆さんや学校関係者の方々が、事前学習から入る「『一粒で三度おいしいよのなか教室』はなかなかいいみたいよ。」と各地域、各校で話題を広めていっていただけると幸いです。その上で「日向の大人はみな子供たちの先生」がただのキャッチフレーズに終わらないためにも、市のすべての大人の皆さんが子どもたちの将来を支え続けていただきたいです。各学校の取組がさらに一歩高みへ向かうような方策をいろいろと工夫、改善しながら提供していきますので、市民の皆様の「キャリア教育って大事だよね」という声を広げてくださるようお願いいたします。それは延いては、将来の職業選択セカンドキャリアを考える際に、日向で働くことを志向する可能性にも影響すると思っています。

 

 今回の出張で、他市町村の取組にはそれぞれ特徴があり、そのどれも児童生徒の未来を強く、そして意義あるものとして捉え、周りの大人が必死になって育てようと力をいれていることが伝わってきました。日向市でも一層、「自分らしい生き方の実現」を育むキャリア教育に力を入れたいと気持ち新たに帰ってきました。今後も、「キャリア教育は大事だ」とのを広げていただき、ご協力をお願いしたいと思います。啓発のお願いばかりでなく、当センターからも事業所研修や学校での家庭教育学級での研修など、ご要望があれば出向きますので、ご活用ください。

2026.02.18

よのなか教室成果発表会~富高小学校6年生

  「相手のために自分の結果を残す」「悔いのないようにすごす」「親に恩返ししたい」

 これらの言葉は6年生の発表会で出されたものです。昨日、富高小学校の6年生による総合的な学習の時間の発表会に参観させていだたきました。参観日である各学級の会場では「夢をかなえる自分計画発表」と題して、これまでたくさんの「よのなか先生」を招いて学んだことをもとにして、自分の将来の計画を具体化する発表会でした。

【写真と発表者は一致しません】

 

 「調理師になりたいです。だから、中学校では、食材のことを学ぼうと思います。高校は延岡学園高校に進学し調理科に入ります。将来は色々な人に私の料理を食べてもらいたいです。」

 

 「ぼくはプロのバレエダンサーになりたいです。そのために、宮崎まで電車で練習に通い続けていき、大学まで進学して、知識や技術を身に付けたいです。また、指導者としての資格も取りたいと思います。それで今からコミュニケーション力をつけ、部活では体力を中心にがんばり、その後、表現力や音楽も学んでいきたいです。つま先や手の指先まできれいに見せられる使い方も学びたいです。」

 

 「私の夢は歯科衛生士になることです。歯の病気や掃除をしてきれいにすることは好きです。だから歯科衛生士を目指す専門学校に行って国家試験を受けたり、短大や大学への進学も考えています。歯科衛生士は体力も必要なので、中学から部活を頑張ったり、挨拶や礼儀も正しくしようと思います。勉強だけでなく、チームワークや集中力を大切にしようと思いました。」

「ぼくは将来プロ野球選手になりたいです。野球を通してみんなを笑顔にしたいと思います。だから小学生ではやるべきことをしっかりし、中学校では文武両道で進み、素振りも欠かさずやりたいです。高校では部活で野球部を引っ張り、チームを優勝に導きたいです。大学では基礎練習はもちろんですが、人とコミュニケーションをしっかりととれるようにしたいです。そして、英検や漢検もがんばり、プロへ向けて努力することが必要だと思います。」

「私は保育園の先生と学校の先生を目指します。今やっているピアノやダンスが役に立つと思ったから頑張っています。高校では、国内や海外を旅行したりして友達をたくさん作りたいです。大学は宮崎県から出て一人生活をしながら、二つの資格を取るようにしたいです。キャリア教育の時間にたくさんの先生方から学んだ、『努力すること』『失敗を恐れないこと』を覚えておき、これからに生かしたいと思います。」


3クラスを回りながら発表を聞いていましたので、全員の発表を聞くことはできなかったのですが、6年生の全体で言えることは、「将来の目標を明確にしていること」「そのために現状に立ち返って、今まさに卒業しようとするこの時期から身に付けたいこと、さらに中学、高校、その先まで見据えていること」「それらの目標はどの道を歩めばよいかを詳しく調べていること」「これまでのキャリア教育の『よのなか先生』から学んだ『コミュニケーション力』『協力すること』『チームワーク』『努力すること』などをしっかりと捉えていること」など、自分のキャリアを積み重ねていく上で大切な能力や態度を現時点でしっかりと学んでいると感じました。

夢はその時々の状況で変更する場合もありますが、この子たちは、展望から現状を立ち返り、どこを向けば良いのかを学び取ったのではないかと思います。その力は、今後挫折を味わった際にも有効で、「では自分はどこを向けばよいか、そこへ行くには今何をすればよいか」といった課題対応能力キャリアプランニング力が自分を救うことになると思います。6年生の先生方の綿密な指導計画のもとに、キャリア教育が組み込まれたおかげで、子どもたちの学びが深まっていると嬉しい思いをしました。

帰り際に参観に来ていた保護者から声を掛けられました。40年前の私の教え子でした。子どもさんが6年生にいるとのことでしたが、懐かしさと同時に年月の経つ早さを感じながら楽しい会話ができました。話しながら、私は目線が違っている(同じ高さである)ことも感じました。つまりあの頃、「この子」たちは、私の遥か「下方」から首を90に曲げ上を向いて私と話すことがありました。私が腰を下ろして話さないと目線が合わないのです。「あれから40(キミマロ風【笑】)」早いものです。同じ校舎でまた出会う、こんな機会がやって来るとは思いませんでした。

シャボン玉』の作詞者野口雨情が作詞した富高小学校校歌には「艱難汝玉成(かんなんなれをたまにす)」とあります。40年の年月は人を心身ともに大きく成長させるには十分な時間なのでしょう。6年生の見事な発表を聞くとともに、歴史の重みも感じる早春の午後となりました。

2026.02.17

よのなか教室事前学習~美々津小学校5・6年生

   昨日午前、美々津小学校よのなか教室の事前学習に行ってまいりました。来週、「よのなか先生」に登場していただく前の学習になります。

 まずのプロフィールを基礎学習として設定したものを前半の学習に位置付けました。幼い頃から父の転勤のために九州内を転々と転校転園した話から始まります。高校時に大学進学を目指し、勉強に励んだことと大学在学時に教職に目覚めたこと、そして、教師になってから努力したことなどをワークシートに沿って聞き取る基礎練習を行いました。

 

 「苦労」や「努力」、「やりがい」、「役割」などの言葉をキーワードにしてワークシートにメモをしていきます。話を聞くことに集中しているとメモをすることを忘れたりする児童もいましたので、基礎練習として「今。それをメモするといいよ。」とアドバイスをすると、「あっそうか」と鉛筆を走らせる素直な学習態度の5・6年生でした。

 

 次に、「練習問題」として、いつものエピソードシートを活用します。MFE HIMUKA の黒木猛さんのエピソードを自分たちで読み取っていきます。ここでもまた、「苦労」や「やりがい」、「役割」といったキーワードが出てくるので、第一段階の基礎学習がベースになり、読み取りは上達していると感じました。

 

 

 各自が読み取った「働くために必要な力」をグループで話し合い、友達はどのように受け取ったのか、ほかの人の考えを吸収する対話的な学びになります。盛り上がっているグループでは盛んに意見交換が行われていました。代表児童は「チームワーク」や「コミュニケーション力」を発表してくれました。

 

 この事前学習を経て、子どもたちは来週「よのなか先生」を迎えます。すでに、地元出身でグローバルな活躍をされてきた方を講師に頼んでいますので、きっと一気に子どもたちの世界が広がるのではないかと思います。

 単発のよのなか先生の話より、事前にこういう聞き取り、読み取りの学習を訓練することで話の聞き取り方を学べますし、私の教師としての職業観やエピソードシートに登場する機械製造の方の職業観などを、子どもたちは「一粒で三度おいしい」キャリア教育学習を受けることになります。そこから中学校、高校とさらに自分のキャリアの積み重ねを行ってくれるものと期待したいです。

 美々津小の5・6年生の皆さん、来週を楽しみにしておいてください。私も楽しみにして学校へ伺います。

お問い合わせ CONTACT

お気軽にお問い合わせください。
0982-57-3522
受付時間 8:30~17:00

  1. ホーム
  2. 日向市キャリア教育支援センター ブログ