日向市キャリア教育支援センター ブログ

2026.07.28

学校職員研修~日向中学校・寺迫小学校

 学校は先週から夏休みに入りました。そして先生方は研修会が始まります。ということで、先週は2校に呼んでいただきましたので、まとめて報告します。

 

 

 まず日向中学校では、「キャリア教育の基本とファシリテーション」のテーマでの研修になります。ファシリテーションとは聞きなれない方もおられるかもしれません。「会議や話し合いなどの活動がスムーズに進むよう、中立な立場で参加者の意見を引き出し、整理し、合意へと導くサポート手法のこと」になります。以前からまとめ役、ここでは教師ということにしましょう、この役目ではサポートに徹することが学習が運ぶと言われていました。とは言うものの、私自身は強引に舵取りを行い、引っ張っていったことも多々あります。実はそれでうまくいったと勘違いしていたのだと、今思えば反省しきりです。

 

 

 さて、そのファシリテーションですが、基本的な立場は「社会と生徒を繋ぐ『翻訳者』になる」とうまくいきます。大人や社会の業界用語というのは、とかく難しい場合が多いものです。中学生とはいえ、分かっているようで理解していない場合もありますから、簡単に言い換えて「つまり、学校生活で言うと○○のことだね。」と落とし込むことで、その内容を自分事として捉えてくれるます。学校のように対象となる生徒が多い場合は、意見が出た場合に、すぐに1対1の対応をせずに、その意見をほかの生徒に振ってみることが重要です。「今の〇〇さんの意見を君はどう思ったかな?」などのように広げたり、ペアワークさせてみることで生徒の学びが広がっていきます。また急に指名されてもなかなか答えられそうにないという場合は、ちょっと時間を取って「30秒間隣の人と話し合ってごらん。」と言い「それをメモしておいて。」と指示することで発表しやすくなります。あくまでもファシリテーターは「黒子」に徹することが大切です。

 

 このような理論的なお話をさせていただきました。その上で、当センターの職員で実演をしました。いつも「よのなか教室」の冒頭で示している「人生グラフ」の部分と、その後の「4つの力」の1つの場面について実施しました。

 それを受けて、先生2名に代表で出ていただき、演習を行いました。プレゼンテーション画面にセリフが簡単に書いてあるとはいえ、流石に先生です。その内容を膨らませて見事に「よのなか先生役」と担任の「ファシリテーション役」を演じていただきました。ファシリテーションは、引っ張り出すのではなく、引き出すというところがポイントです。私も笑福亭鶴瓶さん阿川佐和子さんから勉強したいと思います。また、これは学校現場でのみ有効なのではなく、どの会社、事業所でも、延いては家庭でも大変有効なので、試してみてはいかがでしょうか。

日向中学校の先生方、ご熱心に研修に取り組んでいただき本当にありがとうございました。

 

 続いて、翌日の寺迫小学校では、先日の細島小学校同様に「エピソードシートを活用したキャリア教育」というテーマで研修を実施しました。内容は細島小学校とほぼ同じですが、エピソードシートを活用しても「よのなか教室」に近い学習効果を上げることができるという点を強調しました。

 

 

 まず、導入では「今日のエピソードシートに出ている人は、皆さんが知っている○○をする人だよ。」と児童の生活との共通点を提示することで、児童が学習へスムーズに入り込むことができます。そのあとの展開は、「エピソードシート」にある登場人物の「仕事のやりがい」「苦労」「仕事の社会的役割」についてじっくりと読み取ります。そこから「なぜ諦めずに挑戦したのだろう?」という問いで、グループ討論を経て仕事への思いを共有し、対話的な深い学びへ導きます。そして最後に「今日の話をヒントに、これからの自分の生活にどう活かすか。」という自分軸とつなげて将来の希望(仕事)を考えてみます。こうした自己の生き方でまとめると、自分とは遠い世界のストーリーで終わらず今日からの自分の行動指針へと繋がります。

 

 

 当日の研修では、実際に先生方にエピソードシートの読み取りを経験していただき、自分の学級でどう生かせばよいのかを考える機会になったのであれば幸いです。

最後には、私の好きなテレビ番組の一つである「世界に開け!ひみつのドアーズ」を紹介しました。番組では、世界の小さな村から日本に向けて出荷されている農産物(ゴマ)が出てきます。放送ではその後どうやって私たちの手元にやって来るのかは出ませんから、私が調べた流通過程を紹介しました。そこには、実に何十もの仕事が積み重なって私たちの手元に届き、それらの職業名を提示することで実感を伴って世界が仕事で繋がっていることが見えてきます。

 

 仕事(役割)を通して自分のキャリアを積み重ねていくのは、児童生徒だけのことではなく、大人である私たちの生き方そのものになることを、キャリア教育の視点によって見せつけられることを感じます。

 寺迫小学校の先生方はエピソードシートを大変細かいところまで読み取っていただきました。そして熱いグループワークも行っていただき本当にありがとうございました。

 

 研修を通して先生方に学んでいただいていますが、一番学んでいるのは私自身ではないかと思っています。今週も研修が続きますので、自分のためだと思い頑張りたいと思います。

コメント

コメントフォーム

不適切なコメントを防止するため、掲載前に管理者が内容を確認しています。
適切なコメントと判断した場合コメントは直ちに表示されますので、再度コメントを投稿する必要はありません。

お問い合わせ CONTACT

お気軽にお問い合わせください。
0982-57-3522
受付時間 8:30~17:00

  1. ホーム
  2. 日向市キャリア教育支援センター ブログ
  3. 学校職員研修~日向中学校・寺迫小学校