Hyuga City Career Education Support Center
2026.06.18
大王谷学園8年生へのよのなか教室を実施していただいた「よのなか先生」のラスト3人目を紹介します。日向市消防本部の都甲花音様です。
都甲さんは中学生の時に社会体験学習で消防署を訪問し、さらにその後、市の夢サポート事業で神奈川県の消防署を訪問、体験されたとのことでした。まっしぐらで自己実現というのはなかなか難しいものです。

そんな都甲さんですが、当然消防学校時代は大変な訓練を経験されたことと思います。過去の映像もありましたので掲載させていただきます。

以前紹介された番組より
ご本人から提供いただいた写真を見ると、小さい頃から消防への縁が深かったことが伺えます。

さて、都甲さんから中学生への「4つの力」としていただいた言葉は次のようになります。
1つ目「相手を尊重し、社会を理解する力」では、「他者の考え方・感じ方を理解しようとする力」「他者の考え方が自分と違うときに(一旦でも)受け入れる力:否定から入らない」そして「挨拶は笑顔で行う」 この3点を強調されました。
2つ目「自分を正しく知り、コントロールしていく力」として、「1 自分で自分をコントロールする。」「2 自分を自分でコントロールする。」ことだと言われます。具体的には、「自分を客観視し、改善できる力」であり、「“嫌い”と“苦手”を区別する力」さらに時には「ずる賢さ」も必要であるとのことでした。
3つ目「課題を見極め、解決の工夫をするために必要な力」では、「情報を整理する力」「知識を身につける努力」「探究心」この3つが大切であるとのことです。
4つ目「働く意義を知り、将来を切り拓く力」としては、「想定力」「対応力」「自分の意思を持つ」と言われます。生徒は必死にメモをとっていました。
最後に都甲さんは「今日から大切にして欲しいこと」として、「自分がどうしたいかを基に行動してほしい。行動する上で何かしらの障害となるものが現れることがあるが、それは仕方のないこと。しかし、障害となることをする人が現れる時は、何でしているのか、相手は何をしたいのかと、相手の意図を考えられるようになると、より成長できると思います、とコミュニケーションの核心になる示唆を与えてくださいました。
都甲さんにおかれましては日々の訓練や業務で大変お忙しい中、そして夜勤明けと伺い、大変な状況で大王谷学園の生徒のために時間と体力を割いて駆けつけてくだいました。人命救助という過酷な現場に女性が立ち向かっている姿に生徒たちは大きな希望を抱いたのではないかと思います。本当にありがとうございました。
2026.06.17
本日は昨日同様、大王谷学園8年生へのよのなか教室実施にあたり「よのなか先生」になっていただいた2人目を紹介します。八興運輸(株)の橋口大介様です。

就職したあとは会社一筋に努力し、学生時代の部活動での経験が粘り強く仕事をする上で役に立っているという実感があるとのことでした。

そんな橋口さんは、中学生への「4つの力」について以下のように話されました。
1つ目「相手を尊重し、社会を理解する力」として大事なことは「共感性」をもつことです。大切なことは、相手の話をしっかりと聞く、否定しない事とおもっています。

2つ目に「自分を正しく知り、コントロールしていく力」としては、「自己統制力」が必要だと思っています。周りの環境にあった自分を形成していく。自分の意見を変えないという事も大切ですが、ときには相手に合わせたり、それにあった態度で物事を進めて行く事が必要だとおもいます。
3つ目に「課題を見極め、解決の工夫をするために必要な力」として「環境づくり」が必要になります。つまり、解決する為の環境が何よりも大切となる。相談できる体制や、意見を行える場所、その問題や課題に対して一人ではなく皆の意見を取り入れれる体制づくりが必要だと考えます。

最後の4つ目に「働く意義を知り、将来を切り拓くにはどんな力」として、「自己成長と行動力」が大切だと思います。働く意義を見つける為には自分の成長と行動力が必要。自分にはできない…。やりたいけど向いていない…。こういうことではなく、まずは自分が何をやりたいのか、とりあえずやろうという行動力が大切になると思っています。
最後に橋口さんから中学生に「大切にして欲しいこと」として伝えたいメッセージは、「相手の目を見て挨拶をする」ことを大切にして欲しいと訴えられました。これまでの話で出てきた通り、成長していく上で何をするにも自分一人では限界がある。学校や周りとの関係が築けている事が自分の成長していく上で大切。関係を築く第一歩が目を見て挨拶をする事に繋がるので、ぜひ大切にして欲しいとのことでした。
橋口さんにおかれましては日々の大変お忙しい中でしたが、校区内にある事業所として大王谷学園の生徒のためにと、時間を割いて駆けつけてくだいました。生徒たちは、自分たちの校区には世界に開かれた窓があることを誇りに感じたのではないかと思われます。本当にありがとうございました。
2026.06.16
大王谷学園8年生へのよのなか教室を実施していただいた「よのなか先生」について詳細を紹介します。
本日は、(有)丸満産業の石田匡明様になります。

石田さんは、大王谷中学校が母校ということで、そのことだけで生徒も親しみを持ったのではないでしょうか。自己紹介のプレゼンテーションでは人生グラフを提示し、特に忘れられないエピソードを紹介していただきました。
17歳の時には事故で大怪我をし長い入院生活の間に考えることがその後に転換を迎えるきかっけにもなったようです。今の仕事に就かれたのは22歳の時になります。一度県外の木材関係の仕事に就いて、家業を継ぐために帰ってこられたそうです。


先進国首脳会議のサミットや中学校の卒業式などで利用される木製のコサージュは石田さんが手掛けらえれたものになります。

仕事に就いてからは一生懸命に働きながらも、地域貢献活動への積極的に関わりながら日向を盛り上げていこうと考えられました。

石田さんから中学生の皆さんに伝えたい「4つの力」は以下のようになります。
1つ目の「相手を尊重し社会を理解する力」としては、「先ずは相手のことを受け入れる」…人の話を聞く(ABC)A.当たり前のことを B.馬鹿にせず C.ちゃんとやる・ちゃんと聞く
2つ目の「自分を正しく知りコントロールする力」としては、「原点回帰する!迷ったとき、壁にぶつかった時はまず原点に立ち返り初心へ戻る。自分に言い聞かせてください、『私はできる』と。出来ないことや乗り越えられない壁はできる人にしかやってこない。先ずは逃げない。できない理由を言わない。そしてやり続ける。」
3つ目の「課題を見きわめ解決の工夫をする力」としては、「出来ない理由を口にしない。やれる方法を考える。そして思ったらまずやってみる。失敗した時こそがスタートです。成功するために失敗の仕方を勉強してると思う。」
4つ目の「働く意義を知り将来を切り拓く力」としては、「働くことに入り口は皆違ってよいと思う。私はお金を稼ぎたかった。自由に楽しみたかった。そして気づきがある。この仕事をする為に、この仕事を理解する為に、学べる時に学んでおくべきだったことに、そして今からどうなりたいか、どんな自分になりたいかビジョンを作って細分化する。」

熱く「4つの力」についてお話を聞かせてくださった石田さんが、まとめとして生徒に伝えたい「今から頑張って欲しいこと」は以下になります。「当たり前のことを当たり前にする。思ったことはすぐにやる。そしてやってやってやり続ける。あきらめなければ必ず成功する」
昨日も少し書きましたが、石田さんは「一生懸命にやれば信用されるようになる。しかし、仕事を100%任されるようになるには信頼されなければならない。」と生徒に語りかけられました。この言葉は生徒の心に深く根付いたのではないかと思った次第です。
大変お忙しい中、石田さんには準備から当日の授業まで時間を割いていただき、よのなか先生として講話をしていただきました。本当にありがとうございました。
2026.06.15
先週12日のH3ロケット発射はご覧になりましたか?成功で何よりです。詳細はまたの機会にします。
さて、その12日(金)の午後、私は平岩小中学校9年生の「よのなか教室事前学習」へ向かいました。今月18日と7月16日に9年生がよのなか教室を実施する前のトレーニング学習になります。

私自身の自分史及び教職に就いてからの苦労話や課題克服の話を、時折対話を交えながらの学習となりました。平岩小中の9年生は落ち着いた学習態度で、しかも話合いに積極的に参加する姿勢でした。実際のよのなか教室が楽しみになります。

実はこの日は、同じ時間帯に大王谷学園8年生のよのなか教室を実施していました。日程の都合上、重なってしまい私は平岩小中学校の学習が終わってから大王谷学園へ向かうと、少ない時間でしたが授業を参観することができました。

大王谷学園では、日向市消防本部の都甲花音様と(有)丸満産業の石田匡明様、八興運輸(株)の橋口大介様がよのなか先生として授業を実施してくださいました。
都甲様の内容は逞しくも、優しく語りかける話しぶりは生徒に染み入るように伝わったようですし、石田様は「信用と信頼」の違いを明確にぐいぐいと生徒に伝えられました。さらに、石田様は、事業所の仕事の社会的な役割や会社内の人間関係の良さについて丁寧にお話をしていただきました。

2時間の中で3クラスが2人しか聞くことができず1人分は勿体ないことでしたが、お二人のお話を聞けた8年生は良い機会になったと思います。

大王谷学園8年生は、前回の私の事前学習に続く本番のよのなか教室になったのですが、同じようなワークシートだったので生徒もメモしやすかったと感じました。そのメモの内容からは話を聞き逃すまいとする意欲を感じ取ることができました。

この後も、1学期中はほかの中学校にて各種講話が実施されます。中学生が高い吸収力を発揮し、よのなか先生の生き様と「4つの力」を掴み取って欲しいと思います。
さあ、「一にガクポ、二にガクポ、三にガクポ!」(これがお分かりの方は早起きして見られましたね?)突然の話題転換ですが、遂に来ましたサッカー・ワールドカップ!予選ラウンドからすればオリンピックより参加国が多い、まさに「ワールド」の名にふさわしいスポーツのお祭りが始まりました。今朝の日本対オランダ戦で日本は引き分けましたが、オランダ相手ですから、これでヨシとしましょう。寝不足が続きそうです。

同点ヘディング!小川航基選手
2026.06.11
昨日夕方は金星と木星をご覧になれたでしょうか。孫とバタバタしながらも見て撮影することができました。ちょうど知人から連絡が入ったので知らせると、「見てみます。…あれが金星と木星だったとは知りませんでした。中学生の頃、吹奏楽をやっていたので、『木星』を口ずさみながら見ることができました。ありがとうございました。」と連絡をいただき、こちらまで嬉しくなりました。2枚目の画像を拡大し確認すると、左下の木星の周辺に4つの衛星(イオ、ガニメデ、カリスト、エウロパ)を見つけ興奮しました。


さて、宇宙関連のお話の続きで興味のない方には申し訳ございません。

10日から延期になりましたH3の6号機・30(サンゼロ)形態が、明日12日(金)種子島宇宙センターから打ち上げられます。9時53分59秒という極めて細かな時刻です。天気はよさそうです。この細かな発射時刻について調べてみたのですが、細かすぎて紙面が足りないので、安定軌道の「成功確率の窓」があるらしいということに留めます。

H3ロケット6号機 JAXA
さて、打ち上げの方向ですが、日向の(株)矢野産業日向支店はお分かりでしょうか?日向ICの南西側の上空を向いてください。過去の例では、ちょうどその採掘場の稜線から白い煙がシュルシュルと上り、時間と共に煙が強く蛇行した曲線として上空へ伸びていくのが分かります。

2023年9月7日のH2Aロケット8時47分
H3ロケットは地球低軌道、静止トランスファー軌道など、さまざまな軌道に向け、多種多様な大きさ、重さの衛星を打ち上げるために、複数の機体形態を用意しています。30(サンゼロ)形態というのは、3基の液体エンジンのみで固体ロケットブースターが0なのでそう呼びます。あのスペースXと同じような形態になります。
H3の6号機30形態の何が凄いかといいますと、柔軟性(利用用途にあった価格・能力のロケットを提供)、高信頼性(H2から継承した高い打ち上げ成功率)、低価格(自動車など国内の他産業の優れた民生品を活用するようにライン生産に近づけ、ロケットブースタを装着しない軽量形態)で開発を加速、スムーズにできるのが大きな特長です。
我々庶民は、「安いといったっていくらなんだろう?」とそっちが気がかりです。約50億円と聞くと、ひぇーっと目が飛び出ますが、アメリカのスペースXが約100億円ということに比べると半額にはなる訳です。(ただし、スペースXは再利用できる)

左端が30形態
そういう意味ではスペースXと同じような形態ともいえます。6号機は、実験ロケットですから実衛星は搭載せず、代わりに「性能確認用ペイロード(観測機器)」を搭載して飛行実証します。

2023年12月13日ふたご座流星 北方町にて
(拡大するとよく分かりますが…厳しい)
アメリカ主導のアルテミス計画では、本年9月に有人月面着陸が予定されています。宇宙開発では遅れをとっている日本は昨年JAXAが、2040年代に月面で40人が滞在する本格的な基地構想というのを発表しました。ほんまかいなー(いや、まこっちゃろかい。)
私は科学好きですが、一方で伝説の「兎しか住まない」地球唯一の衛星に人が住んでいいものか、と離れてみるからこその美しさという風情にも一票投じたい気分もあります。
久しぶりの晴れ間で湿度の低い週末になりそうです。色々な人の働きがあって、そういう意味でたくさんの人の夢を乗せて宇宙へ出発するH3ロケットのLIFT OFF(発射)。
明日12日(金)午前9時53分59秒、南の空を見届けたいと思います。
2026.06.10
木星と言えば何を思い浮かべますか?ジュピターで平原綾香さんですか。では、金星と言えば、ショッキング・ブルーのヴィーナスでしょうか。それとも、相撲好きな方なら平幕力士が横綱に勝つ金星(キンボシ)でしょうか。
金星は地球に一番近い惑星で太陽と月に次いで明るく見え、明け方に見えるものを「明けの明星」、夕方に見えるものを「宵の明星」と言われています。また、宵の明星のは一番星として「見いつけた~」と歌ってきました。明るさの等級は-4.7等級なので物凄く明るい訳です。ただ、私たちが知っている星は途方もない距離にあるため、実際の星の輝きはどれくらいか分かりようもありません。

Wikipedia金星
金星は実視等級が-4.7で、「もしすべての星が地球から同じ距離にあったら」の「絶対等級」では-4.4になります。はくちょう座のデネブ(実視等級1.2で絶対等級は-7.2)までの明るさではありませんが、金星はかなり明るい星であり、我々地球から見ている通り一番星にふさわしい星だということが分かります。

同縮尺にした場合の金星(左)と地球(右)
地球から金星までは約4000万kmで、木星までは約7億kmです。公転周期上は地球から真逆の位置関係にあり、こんなに離れた2つの星が見かけ上とはいえ接近しいかにも近くにあるように見えるということにロマンを感じます。

詳しくは『アストロアーツ』で
脳科学者小泉英明氏は、「子どもを育てるために一番良い影響は自然体験と芸術鑑賞だ」と言われます。自然の中で生き、自然に教えられる生き方は、人間が本能的に身につけておくべき姿ではないでしょうか。自然から学ぶことで、これからの厳しく、そして災害の多い時代を生き抜けるのではないかと、孫には、先行く者の務めとして伝えていかねばと思いを巡らせます。
今夜は「晴れ」そうです。夜7時を過ぎて西の空に一番星(金星)を見つけたら、その左隣に輝いているのが木星です。遥か7億km離れた惑星が肉眼で見えるのですから、こういう見方で30分から1時間、夜空を眺めてみると贅沢な時間になりそうです。星座早見があればさらに他の星について知ることができ、名前が分かると楽しくなると思います。金星と木星が夕空で競い合うように輝く光景は、刻一刻と変わる空の色と併せて実に美しいと思われます。平原綾香さんの『ジュピター』、それとも、ホルストの『惑星』を聞きながらなら、なお豊かになれそうです。
2026.06.09
先週、市内の中学校と事業所の担当者が一堂に会して商工会議所で研修会を実施しました。「14歳のよのなか挑戦」(社会体験学習=職場体験学習)に関する共通理解のための研修会になります。

初めに「14歳のよのなか挑戦協力事業所の会」の会長である(株)マルイチの高木亮輔会長から、「子どもたちがキャリア教育に熱心に取り組んでいく姿は日向市の喜びとなっていきます。」とご挨拶をいただきました。続いて、三樹教育長から「今の子どもたちには学びの渇きが必要だ」と激励の言葉がありました。

さて研修会の中身に入ります。
教育委員会の久松先生から「14歳のよのなか挑戦」に関するプレゼンがあり、「生徒に社会への参画意識を高めさせ、自己のキャリア形成につながるような体験活動にすることが大切だ」と分かり易い話をいただき参加者が熱心にメモを取られていました。
次は私のプレゼンになります。中学生に対して、人間関係形成能力や自己管理能力、課題対応能力、キャリアプランニング能力の4つの力を獲得できるような社会体験学習(職場体験学習)を構成することで充実した3日間を送れるようになること。課題解決型の社会体験学習にするためには事前の「お膳立て」が必要であり、オリエンテーションで事業所と生徒が対面し事業所からミッションを提示していただくこと。それに対して体験活動までに生徒なりに解決を試みて調査活動をしておくこと。体験終了後の発表会ではミッションに対する生徒からの提案を行うことなど、新しい視点でのお話をさせていただきました。

講話後の協議の時間には、各中学校の管理職、担当の先生方が別々に事業所とのグループに分かれ、自己紹介の中でそれぞれが抱えている課題について話題提供を図り、それについての協議をしていただきました。協議中や最後の報告では次のような意見が出されました。
「事業所としては、スタッフ不足や社会情勢の影響から年々受け入れが厳しい状況になっている。」、「取組は理解しているものの生徒の対応がなかなか難しく手間をかなりとられることを憂慮している」、「校区周辺で賄えるように調整中だがなかなか難しい場合もある」、「事業所にとっても学びの機会となっている」、「保育施設になると小さな子どもに対する接し方に個人差が大きいので関心の高さは必要だ」、「考えることを嫌う生徒が増えていると感じる」など本音で語り合える貴重な機会となったという肯定的な意見が多く出されました。
「失敗や挫折は挑戦したからこそ味わえる」とアインシュタインが言っているように、ホンモノの現場でこそ中学生に大いに失敗や挫折を経験してもらい、「自分は何者なのか」「社会の中の自分の価値はこれくらいなのか」と自分が近い将来、消費者ではなく生産者として社会を構成する一員になることを自覚する絶好の機会になりますので、事業所の大きな懐をお借りしたいと思います。
ご参加いただいた協力事業所の皆様、学校関係者の方々、本日の研修会が生徒の皆さんのキャリア形成に繋がるように我々も支援して参りますので、有意義な取組として構成していただきますようお願いいたします。短い時間の中でしたが充実した研修会になりました。ありがとうございました。
明日6月10日(水)H3の6号機、30形態の打ち上げは天候不順のため延期されました。週末を期待したいと思います。
2026.06.08
先週、東郷学園若竹分校の中学生が体験学習としてSEIKADO様を訪れフルーツサンド作りを行いました。到着するや早速着替え、手洗いをして準備万端です。
SEIKADOの緒方康彦さんから作業工程の説明を受けた後にフルーツサンド作りが始まりました。初めに、パン生地の上に乗せるイチゴをカットします。生徒の皆さんは初めての体験に緊張したりブツブツつぶやいたりしながらも上手にカットすることができました。続いて、パン生地にクリームを乗せます。「敷く」と言った方が良いのか専門用語が分かりませんが、両手でクリームを絞って、スキー場の圧雪車が掛けるピステンのように(余計わからん!)縞模様が入った平らなクリームを4列くらいパン生地に絞り出していきます。その上にイチゴを乗せてさらにクリームを乗せます。この工程が一番緊張するようです。それもそのはず、生徒にとっては完成形が分からないのですからすべてが未知の体験になります。

クリームのあとには最後のパン生地をかぶせてラッピングします。本来なら一晩冷蔵庫で寝かせるそうですが、今回は生徒に試食させようと緒方さんが早めに冷蔵庫から取り出してくださいました。さあ最後のカッティングに入ります。

カット専用の大きな洋包丁を持つ生徒は職人さながらです。緒方さんのアドバイス通りにはうまくいきませんが、全員がラップの上から仕上がったフルーツサンドを4等分にカットしました。

いよいよ試食の時間です。自分で仕上げたフルーツサンドの味は「おいしい。」「うまい!」「うん、うん」と肯定的な感想が飛び出すほど生徒にとって嬉しい時間となりました。東郷学園本校の校長先生もお見えになり、生徒が手作りサンドを贈られました。試食中には、生徒から「一日の来客数は?」や「何年やってますか?」、「やりがいは何ですか?」、「売り上げはどれくらいですか?」など実に率直でユニークな質問が飛び出し、緒方さんは一つ一つに丁寧に答えてくださいました。また、スタッフの方も生徒の扱いに大変慣れておられて、気さくにテンポよく対応してくださいました。「学問なき経験は、経験なき学問に勝る」という言葉があるように、机上であれこれ聞くより、体験することが人間関係形成の上でも一番の財産になるということを私も改めて感じた時間になりました。こうして市内の事業所の皆様が東郷学園若竹分校の生徒を温かく受け入れていただくことで、生徒の皆さんの社会性が培われていくのだと実感しました。午前中の一番お忙しい時間帯に生徒の受入を快く引き受けていただいたSEIKADO様には感謝申し上げます。
夢へのトライとはいえ、直接的関係はないのですが・・・。🚀
明後日、6月10日(水)H3の6号機、30形態が種子島宇宙センターから打ち上げられます。9時59分という最新の情報です。天気予報が雨70%です。どうなるでしょうか。日向の(株)矢野産業日向支店はお分かりですか?日向ICの南西側の上空を向いてください。ちょうどその発破現場の稜線から白い煙がシュルシュルと上り、時間と共に煙が強く蛇行した曲線として上空へ伸びていくのが分かります。打ち上げを期待しましょう。
2026.06.04
世の中にはどうしても人々を分類したがる傾向が見られます。私は好まないのですが、血液型だの、星座だの、ありとあらゆる分類がまかり通っています。そのほとんどが科学的根拠のないものなので気にするだけ無駄な時間だと流しています。
そんな分類の中に「デジタル人間」「アナログ人間」というものが最近目立っているようです。これもどこかで個人を線引きできるものではないのですが、「あなたは?」と問われると困ってしまいます。どちらもあるからです。しかし、一日の中でパソコンやスマートフォン、そしてそれらを繋ぐガジェットと呼ばれる類の物を扱っている時間は確かに長いです。そうなると「デジタル人間化」しているのかもしれません。時折、「あれっ、この漢字どう書くのだったっけ?」などと、恐ろしい記憶の飛散を実感することもしばしばです。こうなると、デジタル化の影響なのか、加齢によるものなのか分からなくなりますが。

ガジェット
さて、本日はそんな日常の不安にぐさりと矢を突き刺してくれる文章を俵万智さんの投稿に見つけましたので紹介します。俵万智さんと言えば『サラダ記念日』ですが、宮崎にも長く住んでおられて、日向市で毎年行われる高校生の『牧水短歌甲子園』の審査員もされていました。最近も時折テレビで拝見し、息子さんとの短歌でのやり取りなど、親子の絆にも心安らいだばかりです。

歌人 俵万智さん
そもそも論ですが、人類が道具を必要とするのは「こんなことができたらいいな」「こんなことができなくて不便だな」が出発点だと思います。私自身は、紙の教科書で学び、紙の教科書で教え、そういった気持ちになったことは一度もありませんでした。必要にして十分な環境にいるのに、デジタルの教科書から「こんなことできますよ」「あんなことしてみませんか」と言われているわけですが、「わあ便利! こういうの欲しかった」とはならないなあというのが実感です。むしろ、弊害のほうが怖い。 (略)
今の時代、電子機器といかに距離をとらせるかに、頭を悩ませている保護者は多いと思います。「え、それなのに学校で積極的にデジタル端末に触らせてしまうの?」というのが正直なところです。私自身は、機械に弱いので的外れな言い方になっているかもしれません。電子辞書を初めて使ったとき、鳥の鳴き声(今なら動画?)が出てきて「おお」と嬉しくなった経験はあります。けれど、文字の説明と、実際の鳥に会う経験との中間に「これって、いる?」とも思いました。デジタル情報は、中途半端に会った気にさせます。端末を手にすることで気が散る、子どもには情報量が多すぎる、検索して手軽に結論を得る癖がつく、視力の低下……聞こえてくる弊害は多々あります。その解決策が示されないまま導入することは、大げさに言えば人体実験ではないでしょうか。子どもの人生は一度きりです。もっと慎重になるべきだと思います。
最後に、さらに「そもそも」なことを言いますと、教育にとって大事なのは、教科書よりも教員です。優秀な人、素敵な人が教員になれば、紙とかデジタルとか関係ありません。デジタルに使うお金があるなら、先生がたの給料を上げたほうが、よっぽどいいのではないでしょうか。
もともとこの文章は、「デジタル教科書」を問い直す~危ぶまれる子どもたちの思考力~という文字・活字文化推進機構において俵さんが投稿されたものになりますので、紙の教科書の利点を強調されています。この部分のみで判断するべきではないので、ほかの投稿者の文章も読んでみたいと思います。
それはそうと、私も現役教員時代の終盤はデジタル機器を駆使して映像による理解の早さを求めていたようにあります。また、子どもにスマホを持たせるべきではないと思いつつも、学校では徐々にタブレットが導入されようとしていました。俵さんの最後の言葉「デジタルより教員に投資」には説得力があります。私のアプローチとしては、「お金がないなら、教員の給料を3分の2にして、週を半分にして勤務させる2人体制にすればよい。」とぶっ飛んだ方策を考えます。実際にアメリカの州では実施されているところもあり、週前半の校長と後半の校長が、水曜日午後に引継ぎをして、「じゃあ、後はよろしく。」と帰宅するそうです。

東京書籍デジタル教科書
私は孫に絵本を読んで聞かせる機会があります。いろいろな絵本があるのですが、その中にデジタルを組み合わせたものがあります。俵さんの話にあった「声の出る本」です。動物の写真をタッチすると鳴き声が聞こえてくるのです。孫は鳴き声と写真からその動物を理解するようになったのですが、言われてみれば「知ったようになる」だけのことで、実際の動物園で見る動物の臭いや息遣い、迫力といったものは伝わらないと思います。
以前、いつかどこかであった事件のように、幼児が怖い動物にスーッと近づいて怪我をしたというのも、何らかの危険予知ができない状況があったのかと思い出した次第です。便利なものを活用することは人間の進化の過程では当然の成り行きですが、そこには自身の生き方のスピードにマッチした丁度良い「塩梅」を加減することが必要なのだと今後も考え続けたいと思います。
2026.06.03
台風6号では被害はなかったでしょうか。原油高騰に加え、自然災害への対応など多く打撃を受けている方もおられると思います。それでも乗り越えないといけないので厳しいものです。いっときでも忘れられればと、本日は山の話をご提供します。
私はこれまで北アルプスの冬山を中心に、夏も幾度となく訪れました。北アルプスというのは本来飛騨山脈と言われている部分になります。北は糸魚川の親不知から発する栂海(つがみ)新道を経て白馬岳(しろうまだけ)に達し、五龍、鹿島、針ノ木、水晶など名だたる後立山連峰を越えて、南部の名峰槍ヶ岳へと通じます。今「後立山連峰」と言いましたが、その名の通り「前立山連峰」もある訳です。ただ「前」は付かず「立山連峰」と呼んでいます。剱岳に始まり、最高峰の立山(雄山=おやま)を経て、絶景紅葉の五色ヶ原、薬師岳、黒部五郎岳とずらりとこちらも名峰が並んでいます。この二つの連山は三俣蓮華岳で合流し、槍ヶ岳へと繋がります。ちなみに、この二つの合流点である三俣蓮華岳から後立山連峰へ少し入り込んだところに、昭和のスター野口五郎さんの名前の由来である野口五郎岳があります。(失礼、今も現役で歌っておられますね。)

立山は日本三霊山(富士山、白山、立山)の一つであり昔から信仰の山なので、歴史の古い立山が「表」になるということでしょう。西暦701年佐伯有頼が立山を開山し立山信仰が盛んになり、槍ヶ岳は播隆上人が1828年に開山したということからも立山の歴史の古さが伺えます。(立山町周辺には佐伯姓がとても多いです。現在も剱岳周辺の山小屋の御主人は佐伯さんが数人おられます。)
私が初めて登った北アルプスは槍ヶ岳で、その山頂直下には播隆窟という岩屋があり、播隆上人が、この岩窟に48日間も籠って念仏を唱える修行をしたとの歴史を知った時に、この山の持つ歴史と威容を感じ取ったことを今でも覚えています。ただ、当時は初めてのアルプスということで空回りした体力が限界を迎え、この播隆窟を通るころにはヘロヘロになっていたのも事実です。

一方の立山連峰にある剱岳に登ったのはそれから数年後のことでした。そんな北アルプス通いを30数年に渡って続けて来た山屋にとって、北アルプス南部に聳える名峰槍ヶ岳は、難所の北鎌尾根を初め、東鎌尾根、西鎌尾根、そして槍穂高縦走の大キレットへつづく東西南北の中心点、そして記憶の真ん中に位置づいています。

♪「アルプス一万尺、小槍の上で、アルペン踊りをさあ踊りましょ。」と歌われた「小槍」というのは、槍ヶ岳の隣になる岩峰のことを指します。一万尺は約3000mになり、3080mの槍ヶ岳の直下だから一万尺と表していることになります。ここはロッククライミングの要素でしか登れないので限定的な山(岩)と言えましょう。ところがこの小槍の山頂は畳一畳ほどしかないので、アルペン踊りは難しそうです。それでも過去には山頂でダンスをしている(ような)グループもあったので、世の中には物好きがいるということです。♪「アルプス一万二尺、槍の山頂で、アルペン踊りをさあ踊りましょ。」なら、8畳ほどの広い山頂で踊れたのにと、無駄な想像をしました。
下の画像の左側にある大きな岩峰が小槍になります。真ん中にちょこんと突き出している円錐形の岩は孫槍と言われ、画像には見えませんがその上にさらに小さな槍岩があり、それは曾孫槍と言われています。(下の画像は槍ヶ岳山荘側から見たところです。)

さて最近、槍ヶ岳山荘で働いているニノさんという方のブログを見つけました。私も昔山荘でアルバイトをする夢がありましたが実現しませんでした。今思えば、考えすぎなんですよね。「試すことに失敗はない」ので行ってみればよかっただけのことです。だめなら帰ってくることだけだったのに、当時すでに色々考えすぎたのでしょう。私のことはいいですが、そのニノさんが、人からの学び、自分との向き合い方について印象的なことを書かれていましたので引用させていただきます。タイトルは「山の暮らしで感じている事」です。
「スタッフ同士は生活も共にするので、仕事だけではないその人の一面がより色濃く見えるところも、私にとっては興味深く、そこから自分がどう在りたいかなど内省する機会をもらっています。お互いの得意を引き出し合いながら、不得意を補いあいながら共同して暮らす良さがここにはあります。街では生活と仕事は別になりつつありますが、現代社会で失われてきた人間の何か動物的な部分での「補い合う」生活が山小屋にはある気がしています。山にいると自分はちっぽけだなあと感じますし、あがいても自分は自分でしかいられないんだなあとなんだか安心ともあきらめにも似た感情にもなります。と同時に人間のあがいたり、迷ったり、もがく美しさや強さをより鮮烈に感じます。なんていうか、、、そこがいいです。」
先日のブログで書いた「醤油貸して」ではありませんが、「足りない部分を補い合う」気持ちでゆっくりと人生を進めていける。そんな支え合いの生き方が人間らしいというか、穏やかな暮らしに繋がっていくのでしょう。自然の中に身を置くと、人間は素に帰れることが上の文章からも分かります。大自然の中ではちっぽけな人間なんて本当に無力だということを感じます。町場の雑然とした空気の中にいる時に解放されない自分に気付くと、自然の中では余計に人間らしい部分を取り戻せるのかもしれません。
お付き合いありがとうございました。
お気軽にお問い合わせください。
0982-57-3522
受付時間 8:30~17:00