日向市キャリア教育支援センター ブログ

2026.07.30

よのなか先生~中村眞税理士事務所:中村眞さん

  先日の熊本地震につきましては、被災者の方に心よりお見舞い申し上げます。前回10年前の大地震の時も大変な災害で私もボランティアの一人として阿蘇地方に向かったことを鮮烈に覚えています。今回また被害に遭われ、酷暑の時期の災害は本当に辛いものだと他人ごとではありません。今なお助けを求める人が一刻も早く救出されることを願います。

  

 さて、本日は7月冒頭に実施されました日向中学校でのよのなか教室に駆けつけてくださったよのなか先生を詳しく紹介します。

 本日は、中村眞税理士事務所中村眞様です。中村さんの人生グラフも変化の大きい波がありました。部活動で活躍された時期や、大学卒業後の税理士試験への数度に渡るトライなど大変ご苦労されたことが伝わりました。一つの試験に5年以上チャレンジするというのは並大抵のことではないと想像します。私も歳取ってからいくつかの検定試験を受けてみたのですが、2回で一旦休止状態に陥っています。単なる根性だけでは済まない前を向く力がそこには必要でしょう。後ほど掘り下げたいと思います。 

 

 

 そもそも中村さんが税理士を目指されたのは、インターシップがきっかけだったそうです。大学でのインターンシップで税理士事務所で体験されたのです。私も教育実習を通して教育への道が確かなものに拓かれたので、やはりインターンシップは大切だと感じます。ということは中学生版のインターンシップすなわち「よのなか挑戦」も大変意味ある体験活動であることが証明されます。もっとも中学生の場合は、そのねらいを就職へ直結させている訳ではなく、基礎的・汎用的能力を獲得してもらうことが大きな目的なので意味合いは異なりますが、それでも就職は「よのなか挑戦がきっかけでした」という方もおられるので、大切な学びであることには違いありません。

 

その苦難の、そして憧れの税理士になっても仕事がないというのはどういう状態なのか、業界の異なる私には分かりませんでした。事務所を開いても仕事がないのでは収入に直結するので大変だったことと思います。そこからどう突破されたのでしょうか。

 その後、10年の時を経てやっと仕事が軌道に乗るのですから、大変なお仕事だと思います。私の知り合いに宮崎市の税理士がいますが、複雑な税の納入に関して適切にアドバイスをしていただき無事完了することができました。大勢のスタッフと協働での突破力を見た気がします。我々の身の回りに近いが近寄って欲しくないような…そんな複雑な税に関するお仕事を中村さんも長年に渡って乗り越えて来られたことになります。

イベント参加

 

 さて、そんなご苦労をされた中村さんの考えになる「4つの力」についてお伝えします。

 まず一つ目の「相手を尊重し、社会を理解する力」については、「職場ではチーム制をとっており、新入社員教育や、仕事の進捗の管理、事務所全体の問題点の共有を図るようにしています。」とチームで仕事をすることの重要性を訴えられました。チーム毎のリーダーとマネージャー、そしてそれらを2年ごとに再編成しなおし活性化を図るということだそうです。それほどに、チームで個々が相手の立場や考え方を尊重できるように気を遣われているということが分かりました。過去の経験から学んだということでした。

 

 2つ目の「自分を正しく知り、コントロールする力」については、「職場において『こころの通信簿』と『職人手帖』と呼んでいるものを採用されているそうです。「こころの通信簿」では360度評価という自分自身の評価と周り社員からの評価を数値化して良いものと改善していくべきものを「見える化」するそうです。また、「職人手帖」では、実際の業務内容を細かく洗い出し、自分が何ができていないのかを見える化するそうです。これもまた、チームがお互いのことをよく理解するツールになるのだと思いました。

 

  

 3つ目の「課題を見極め、解決の工夫をする力」として、「仕事で困ったことがあったときは、まず原因を考え、どうすれば良くなるかを工夫する」のだそうです。仕事のやり方を見直したり、必要な情報を整理したりして、より早く正確にできるよう改善していくことを信条にされていますから、難しいお仕事も客観的な原因分析によって課題克服ができるのだと分かりました。

 

 最後に「働く意義を知り、将来を切り拓く力」としては、「その仕事を通して、お客さんから喜んでもらったり、社会の一員であるという喜びを得るというやりがいを得るという事が重要になってくる」と仰います。収入だけではないお客の喜びを共有したところに自分たちの成長があるということなのですね。また、将来を切り拓くためには、①自分の長所や課題を理解する、②将来の夢や目標を考える、③目標達成のために計画を立てる、④学ぶことの意義を理解し、自分の夢や目標に向かって主体的に行動できるという4点を挙げられ、生徒への大切なメッセージとなりました。

 

チームで仕事をする!

 

 学習全体のまとめとして中村さんが生徒に話しかけられたのは、「自分で考えて行動すること」と「人を大切にすること」だと言われます。勉強や部活動、友達との関わりの中で、うまくいくこともあれば失敗することもあるので、失敗を恐れずに挑戦し、人として大きく成長する。それだけに「やってみよう」という気持ちを大切にして欲しいということでした。また、周りの人へのあいさつや感謝の言葉。さらに、毎日少しずつ自分で決めたことを続けてみる。そういう小さな積み重ねが、将来の大きな自信につながるので、一日一日を前向きに過ごして欲しいと熱いメッセージを残されました。

 日々の業務で大変お忙しい中に、日向中学校生のために準備と当日学習を引き受けていただき本当にありがとうございました。

  

 

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