Hyuga City Career Education Support Center
2026.07.21
先週、平岩小中学校9年生のよのなか教室が実施されました。午前中はサーフショップ経営の伊久良城二様です。
自己紹介を兼ねた人生グラフから、ファシリテーターである担任の先生が「チャートから2つの山を解き出してみたいと思います。」となかなか導き方がお見事でした。伊久良さんはサッカーが好きだったそうですが、15歳のときにサーフィンと出会いのめり込んだそうです。すかさずファシリテーターが「このクラスでサッカーをしている人は?」と問いかけられ3名が挙手しました。また、「サーフィンをやっている人は?」では1名でした。人数は少なくても多彩なプレーヤーが揃う平岩小中学校です。

お店の仲間とのコンペの後に
ファシリテーターの先生とよのなか先生が教卓の前で椅子に座って進行されるので、親しみやすい雰囲気を醸し出していました。伊久良さんは、「20才までにサーフィンのプロになるから続けさせて欲しい。」と親と約束をされたそうです。目標を決めて区切ることで最大の努力をし、それが達成できなければ切り替えると判断されたそうですから、十代の頃にそういう決断ができていたのだと感服しました。また、将来に引き際がある可能性としての家業の引継ぎも考え、書道には力を入れて学ばれたとのことで、「五段」の腕前は今の仕事にも生きているとのことでした。また、あのシーガイヤ・オーシャンドームがオープンした頃、ドーム内でサーフィンをやっているのを私も知っているのですが、あれが伊久良さんだったと聞き、当時がフラッシュバックすると同時に驚きました。

よのなか先生伊久良さん
「今の仕事の悩みは?」との問いかけに「自分の好きなことを仕事にできているのであまりありません。というより、前を向くようにしています。」とのポジティブ思考を披露されました。これはその後も随所に登場します。
現在、日知屋小学校などではプールを利用したサーフィン教室を行っているとのことで、そこはぜひ生徒から「ウチもやりましょう。」と言って欲しかったなあと私の心の叫びです…。

SUNRISEサーフショップ
伊久良さんは現在、サーフショップとゲストハウスを経営されているということです。そのようなお仕事の中での「四つの力」についてお話ししてくださいました。

ゲストハウス オーシャンサイド
「相手を尊重し社会を理解する力」では「挨拶を心がける」「楽しむ」「自然を大切にする」「感謝する」の4つを挙げられました。日本の老舗サーフボードショップであるCHPの社長から「大人になったらサーフィンで恩返しをしなさい」と言われた言葉は胸に刻んでいます、という言葉は印象的でした。この「軸」がすべてに循環して今の伊久良さんの存在があるのだと合点しました。
この話の後に担任のファシリテーターから「先日バドミントン日本一の方と話す機会がありましたが、やはり『感謝することは大事だ』とおっしゃっていました。」とスーッと視点を転換する事例を挿入する辺りはお見事です。

ファシリ―テーターとの和やかなやり取り
「自分を正しく知りコントロールする力」では、「苦手な事を克服すること」「嫌なことがあってもプラス思考で考える」「体調を管理する」と伊久良さんは提示されました。
担任のファシリテーターは「体調管理というのはなかなか難しいですが、特におすすめすることはありますか?」と生徒に代わって質問され、「突っ走っていないで、一旦落ち着くことですね。」と冷静になることを話されました。この頃になると、13名全員の鉛筆が走っています。流石9年生ですね。
「課題を見極め解決の工夫をする力」では、「前に進むこと」「嫌なことから逃げない」「整理整頓」「他の人の意見を取り入れる」の4つです。「皆さん、整理整頓は大切だそうですよ。」と担任が生徒に問いかけると、生徒の中には後方のロッカーを眺める者もいました。(笑)
「働く意義を知り、将来を切り拓く力」については、「無理をしない事」「自分好きな趣味を見つける」「自分の夢を信じ諦めないこと」の3点を出されました。伊久良さん自身が、1日5ラウンドもスクールを実施し体調を壊した時期があったとのことで、体調管理に頷いている生徒がいました。スポーツの道を進もうとしている生徒だけに響いたのでしょう。

生徒はメモを走らせる
生徒から「ショップの経営とスクールの実施をされていますが、皆さんに伝える上で難しいことは何ですか?」と核心に踏み込む鋭い質問が出されました。すると伊久良さんは「初めての人への伝え方は特に気を遣います。さらに笑顔は大切だと思います。また、危険を回避させることや天候で左右されることにも気を遣います。」と返答されました。
また、「大きな壁にぶつかった時には最初に何をしますか?」の質問には、「乗り越えるために自分を信じて進みます。」とのことでした。さらに参観していた学校の先生から質問が出されました。「起業された時の大変さや喜びを教えてください。」これには、「自営は自己責任なので大変と思わないようにしています。来てくれる人が笑顔になることが自分にとっても喜びになります。」と、あくまでも人の幸せを願っての仕事であることを強調されました。ここにも「サーフィンで恩返し」が生きていると感じました。
伊久良さんは、「コロナの時は大変でした。県外からのお客さんに対してプレッシャーがかかり、自分もサーフィンを自粛したりしました。」と。また、経営に興味をもっている生徒がいると判断された担任は、「自分でお店を開きたいと思っている人は?」とタイムリーな投げかけをされ、男子生徒が「アップルやマイクロソフトのような大きな会社を経営したいです。」そしてもう一人の男子が「料理店を出したいです。」と夢を語ってくれました。
まとめとしての「今日から大切にして欲しいこと」では、「感謝の気持ちを持って行動する」「夢を見つける」「将来に向けて書き出してみる」「楽しむことを忘れない」という4点を挙げられました。さらに「将来に向けて書き出してみるというのはとても有効だと思います。宣言することはとても良いと思います。そしてそれをノートに書き出して現実化することが良いと思います」と丁寧なアドバイスを頂きました。
最後に日向市の魅力については、「日向はとてもよい街だと思います。田舎としての良さがあるから移住者が増えているのです。」と現状認識の視点を与えられました。そして「楽しいことを見つけて頑張ってもらいたいです。まだまだやり直しが利くので失敗してもまたやれる。チャレンジして欲しい。」とエールを送られました。

その昔地区の人の手で建てられた正門前で
授業は十分な時間を残したので、このあと生徒は残りのワークシートに想いを書き留めることができ、さらにQRコードのアンケートにも応えてもらう時間がありました。ファシリテーターもお見事でした。
伊久良さん、貴重な時間を割いて平岩小中学校においでくださり本当にありがとうございました。

シャカー(心をこめて、ありがとうございました)
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