日向市キャリア教育支援センター ブログ

2026年06月

2026.06.26

よのなか先生~とうきゅう農園 石田さん

 

 これまでに、日向のよのなか先生が学校でどのようなキャリア教育の社会人講話を実施されたのか。特に「4つの力」では何を提示されたのかを中心にお知らせしています。過去に遡って、私が着任してからのよのなか先生につきましてシリーズでお伝えしたいと思います。

 

本日は、2月27日に寺迫小学校でよのなか先生として講話をいただきました(株)東九 とうきゅう農園石田あや様を紹介します。

 

 まず自己紹介では、12歳で不登校を7日間したこともある石田さんでしたが、その後は弓道の部活動などを経て就職され、精神保健福祉士社会福祉士の資格なども取得されました。お父さんからの代の(株)東九農園を障がい者雇用とうまくマッチングさせるために(株)とうきゅうを立ち上げられました。マークにあるハートは農業を指し、星が障がい者、そしてそれを取り巻く支援者の輪を表現されているそうです。

 仕事は障がい者就労支援を行っておられ、この時期はピーマンの栽培と収穫が主な作業になり、安定して安心できるピーマンを提供することが働きがいにつながるとのことでした。その上で、一人一人の障がいの理解と自立のための支援のお手伝いをすることが大切な役割になります。農業に関しては働く人が少ないことと、障がい者に関して働ける場所が少ないということをマッチングしているとのことで、これは障がい者雇用での深刻な課題の改善策として大きな役割を果たすと感じました。 

石田さんの分かりやすい例え話が児童にも印象的だったようです。「1000円で何個かのリンゴを買いました。すると、自分から1000円は減りますが、りんごは手元に増えます。この減価と増価を経理として考えることで、どのように生産性を上げるかなどを考えることはやりがいを感じる」と言われます。

WORK at HYUGA(株)東九 とうきゅう農園

YouTubeで紹介されている動画では、社員の言葉として「有休がとりやすく子どもの参観日に行ける」や「毎月勉強会での研修を受けて知識を深めている」という感想もありました。また、「早く帰る時にはみんながフォローしてくれる」と働きやすさが整っている職場という印象も持ちました。

 石田さんから寺迫小6年児童の皆さんへの「4つの力」は、まず「かかわる力」として「コミュニケーション力」が大切であることを話されました。「自分の課題はどうすれば克服できるか、と今から考え続けることが大切である」とのことです。仕事はこれができると稼げる、ときっぱりと話されました。二つ目に「見つめる力」として「振り返る力、感じる力、立て直す力」を強調されました。「忘れ物をした場合、次はどうすれば忘れないようになるのかを考え自分を変えること」と今の子どもたちのレベルで話されたので児童は分かり易かったと思います。三つ目には「やりぬく力」として「分析する力、判断する力、改善する力」を挙げられ、「中学校では英語を本格的に学習するので、長文が出てもどうなっているのかを考えることは大事です」とおっしゃいます。難しいかなと思いましたが、子どもたちは熱心にメモをしていました。最後に四つ目の力「見通す力」では「自己を理解する力、目標を設定する力、計画と継続力」を挙げられました。これらは今から特に必要となる自己調整力につながるものだと受け取りました。

 最後に石田さんから寺迫小6年児童の皆さんに頑張って欲しいこととして「まずやってみること。挑戦すると視野が広がる」とエールを送られました。そしてこのふるさと日向の風景、特に、国道10号線がずっと海が見えている景色が良くて、特に寺迫から見る海は素晴らしいと絶賛されました。

 児童の皆さんは過去に生活科でもお世話になったことのある農園でしたが、こうして校区内にある職業としてのこの農園事業を学ぶことには新しい気付きがあったのではないかと思います。今頃は美々津中学生として少しずつ学校生活にも慣れてきていると思います。今後美々津・寺迫地区は学校の再編により大きく変わることが予想されますが、美々津の歴史や文化、そしてそこに働く人々の想いはこれからも継承されていくことでしょう。それを担うのがこのよのなか教室で学んだ児童生徒の皆さんですから、これからふるさと日向、美々津、寺迫をどのようにして支えていってくれるのか楽しみにしたいと思います。

2026.06.24

14歳のよのなか挑戦事前学習~日向中学校~

 昨日、日向中学校2年生のよのなか挑戦の事前学習へ行きました。

 

 4校時から昼食を挟み、5、6校時まで3学級への授業という形を取りました。日向中学校2年生は、9月から市内各事業所にて社会体験学習(職場体験学習)へ出向きます。そこまでまだ期間があるのですが、今回は心構えとしての事前学習になります。

 社会活動の目的から始め、これまでの客側(消費者)の視点ではなく事業所側の視点すなわち「生産者の目」を身に付けるという観点が必要になります。その一つの例として「800円のうどんセット」について経費と利益(儲け)を考えてみる活動を設定しました。

 生徒からは「人件費」「材料費」「光熱費」「税金」などが出され、生活力の高い知識レベルを垣間見た感じがしました。それぞれ個人で考えたりグループで考えたりしながら最終的に儲けを計算し160円と出した生徒もいました。私が設定したのは80円で、それを伝えると、生徒は利益の低さに驚いた様子でした。

 続いて、社会の一員として生きる意味について考え、マナーについて学んでもらいました。その一つである挨拶のトレーニングを実際にやりました。授業半ばでの気分転換も含めて「語先後礼」の練習をペアでしました。当日までには仕上がってくれることを願います。

 

 次は、課題対応型の社会体験学習つまりミッションをもって参加するという視点についての話です。すでに世の中は、「問い」をもってそれを自ら解決していこうとする人材をもとめる社会に変わりつつあります。というのも、単なる課題解決であれば、それはAIが解決してくれる時代に突入しています。ですから、会社の人間関係を円滑に進める課題解決であったり、モチベーションを高くして皆が働きやすくできる人材であったりすること、すなわちグローバルな言語をも含めてコミュニケーション力の高さが求められる社会になっています。そこまで中学生に要求するのは無理がありますが、この時期だからこそ現実社会に目を向けさせる機会も必要になると思います。そのためにも、いつもの「4つの力」で課題対応力や人間関係形成力などを提示しました。生徒は熱心にメモを走らせていました。この部分を理解しやすくするために、「山本由伸選手のファンへのボールに対する神対応青年」の動画を視聴してもらいました。日本にはこのような優れた人格を持つ青年がいるのですね。

 私がこのような事前学習でキーワードとしているのは「試してみることには失敗はない」ということです。「君子危うきに近寄らず」よりも「虎穴に入らずんば虎子を得ず」や「ケセラセラ」「Dont worry.」の方を選択していく若者であって欲しいと願います。

これは財光寺中学生のよのなか挑戦(図書館6月)

2026.06.23

よのなか教室~平岩小中学校9年生~

 先週、平岩小中学校9年生のよのなか教室へ向かいました。先週の事前学習からつながる本番のよのなか先生によるよのなか教室になります。といっても、5校時は「エピソードシート」を活用し、私が授業を行いました。エピソードシートは日向で働く人の生き様を約1枚のプリントに収めた学習資料になります。過去に日向で働く様々な人々のエピソードシートが当センターで確保されており、学校はセンターに連絡しさえすれば自由にダウンロードすることができます。ですから、どの学校でもこのシートを活用した担任による事前学習事後学習を実施することができます。キャリア教育の一連の流れが市内各校に普及し理解された暁には、当センターの出番は終了となります。そこを目指しての活動を頑張り続けます。平岩小中学校の9年生では、漁業の髙田一人さんのエピソードから働く上での大切な力を読み取ることができました。

 

 さて続く6校時になりました。この時間は、日向市都市政策課大保(だいぼ)剛に講話をしていただきました。市街地整備課で区画整理を担当されているとのことで、その分野のお話になります。個人的には財光寺に住むものとしてとても興味があるお話になりそうです。

 

 大保さんは、小さいころからサッカーをされていて、将来は本気でプロを目指していたほどの腕前だったようです。県選抜にも選ばれるくらいですから相当な実力をお持ちだったことが分かります。それでも高校卒業時には実力の壁にぶつかり、プロサッカーの道を断念されました。

 

 その後、土地などを活用する関係の仕事をしていて気付くと、逆に土地を提供・整備する側の仕事に就いてみようと行政を選択されたそうです。特に、財光寺地区区画整理事業の中では、「換地設計」「移転補償」「工事」のこの3点をセットして地権者と交渉していく過程が大事な仕事になるとのことでした。一番目の「換地設計」は土地をやりくりして価値の高い土地として作り直すことで、初めは地権者から嫌がれられる区画整理事業ですが、終わってみて利用しやすい形に作り変えたときに地権者から「ありがとう」と言われた時にはやりがいを感じるとのことでした。

 

 ここまでの学習を参観していて気付いたことがあります。ファシリテーター役の学級担任の先生が、ご自分で生徒の聞きたそうな質問をしたりして授業の方向性がブレないようにコントロールされている態勢が見事だと感じました。

 その中での質問は後半に繋がるものがあり、「市役所で働く上で大切な力は何ですか?」との問いに大保さんは「コミュニケーション能力です。」と答えられました。地権者や地元の理解を求めなければ進まない事業なので大切にしているとのことです。また、「一番のは?」に対しては「あまりないです。たくさんのお叱りを受けるのですが、深刻には考えていません。受け入れて前に進むようにしています。」と度量の深さを感じました。さらに、「初めの人生グラフで福島県に行った、とありましたが、市役所の取組ですか?」の質問には、「これは災害復興のの取組で行きました。」ということでした。ファシリテーターからは「日向市の土地に関する何か特徴はありますか?」では「日向市は比較的コンパクトシティでまとまっていてやりやすい。」ということでした。

 核心の4つの力に入ります。まず、「人間関係・社会関係形成能力」については、「コミュニケーション力が大事だと思います。誰とでも話すことを心がけています。特に、地元の方と話す場合はかしこまらずに、方言で気安く話すことで打ち解けていくことを感じているので、そのようにしています。」とのことでした。「自己管理能力」については「自分をコントロールできるようにしています。背伸びしすぎると反動が大きいのでコンパクトに事を進めるようにしています。」ということです。「課題対応力」については「客観的に状況を把握できるようにしています。」と、現状分析の重要性を話されました。最後の「働く意義」については「将来の目標を持つこと。好きなことを続けていくこと。」を強調されました。

 そして「今から頑張ってほしいこと」として、「たくさん今の時期を楽しむ意味で遊んでください。そして日常的に『ありがとう』『ごめんなさい』という言葉を素直に言えるようにして欲しい。」ということでした。日向に対しては「日向は豊かな海があり落ち着きます。さらに自然が豊かで食べ物がおいしい。」と、海と自然というキーワードでお話をしていただきました。

 最後に中学生へのメッセージとして「将来中学生活を振り返った時に、あの頃が一番楽しかったと思えるように残りの9か月を楽しんでほしい。」と熱いエールを送られました。

 サッカー少年が今は行政の道を突き進んでおられ、私たちの暮らす町を住む人の立場で再構成するというお仕事に価値を抱きながら仕事をされていることに生徒は、納得ゆく人生の在り方というものを感じ取ったのではないでしょうか。私は「大地に絵を描く」と言った岩切正太郎氏の言葉を思い出しました。

 

 日々のお忙しいお仕事の中で、平岩小中学校9年生のために授業にお越しいただき本当にありがとうございました。

2026.06.18

よのなか先生~日向市消防本部 都甲さん

 大王谷学園8年生へのよのなか教室を実施していただいた「よのなか先生」のラスト3人目を紹介します。日向市消防本部都甲花音様です。

 

 都甲さんは中学生の時に社会体験学習で消防署を訪問し、さらにその後、市の夢サポート事業で神奈川県の消防署を訪問、体験されたとのことでした。まっしぐらで自己実現というのはなかなか難しいものです。

 

 

 そんな都甲さんですが、当然消防学校時代は大変な訓練を経験されたことと思います。過去の映像もありましたので掲載させていただきます。

以前紹介された番組より

 

ご本人から提供いただいた写真を見ると、小さい頃から消防への縁が深かったことが伺えます。

さて、都甲さんから中学生への「4つの力」としていただいた言葉は次のようになります。

1つ目「相手を尊重し、社会を理解する力」では、「他者の考え方・感じ方を理解しようとする力」「他者の考え方が自分と違うときに(一旦でも)受け入れる力:否定から入らない」そして「挨拶は笑顔で行う」 この3点を強調されました。

2つ目「自分を正しく知り、コントロールしていく力」として、「1 自分自分コントロールする。」「2 自分自分コントロールする。」ことだと言われます。具体的には、「自分を客観視し、改善できる力」であり、「嫌い苦手を区別する力」さらに時には「ずる賢さ」も必要であるとのことでした。

3つ目「課題を見極め、解決の工夫をするために必要な力」では、「情報を整理する力」「知識を身につける努力」「探究心」この3つが大切であるとのことです。

4つ目「働く意義を知り、将来を切り拓く力」としては、「想定力」「対応力」「自分の意思を持つ」と言われます。生徒は必死にメモをとっていました。

 

最後に都甲さんは「今日から大切にして欲しいこと」として、「自分がどうしたいかを基に行動してほしい。行動する上で何かしらの障害となるものが現れることがあるが、それは仕方のないこと。しかし、障害となることをする人が現れる時は、何でしているのか、相手は何をしたいのかと、相手の意図を考えられるようになると、より成長できると思います、とコミュニケーションの核心になる示唆を与えてくださいました。

 

 都甲さんにおかれましては日々の訓練や業務で大変お忙しい中、そして夜勤明けと伺い、大変な状況で大王谷学園の生徒のために時間と体力を割いて駆けつけてくだいました。人命救助という過酷な現場に女性が立ち向かっている姿に生徒たちは大きな希望を抱いたのではないかと思います。本当にありがとうございました。

2026.06.17

よのなか先生~八興運輸(株)橋口さん

 本日は昨日同様、大王谷学園8年生へのよのなか教室実施にあたり「よのなか先生」になっていただいた2人目を紹介します。八興運輸(株)橋口大介様です。

  宮崎市で生まれた橋口さんは、青春時代を部活(バドミントン)に捧げる生活を送ってこられ、高校総体では団体優勝を勝ち取るという絶頂期にあったそうです。

 

就職したあとは会社一筋に努力し、学生時代の部活動での経験が粘り強く仕事をする上で役に立っているという実感があるとのことでした。

 

 そんな橋口さんは、中学生への「4つの力」について以下のように話されました。

 

1つ目「相手を尊重し、社会を理解する力」として大事なことは「共感性」をもつことです。大切なことは、相手の話をしっかりと聞く否定しない事とおもっています。

 

タイトル: ◤ WORK at HYUGA #10 八興運輸◢ 運輸業

 

 2つ目に「自分を正しく知り、コントロールしていく力」としては、「自己統制力」が必要だと思っています。周りの環境にあった自分を形成していく。自分の意見を変えないという事も大切ですが、ときには相手に合わせたり、それにあった態度で物事を進めて行く事が必要だとおもいます。

 

 3つ目に「課題を見極め、解決の工夫をするために必要な力」として「環境づくり」が必要になります。つまり、解決する為の環境が何よりも大切となる。相談できる体制や、意見を行える場所、その問題や課題に対して一人ではなく皆の意見を取り入れれる体制づくりが必要だと考えます。

 

 最後の4つ目に「働く意義を知り、将来を切り拓くにはどんな力」として、「自己成長と行動力」が大切だと思います。働く意義を見つける為には自分の成長と行動力が必要。自分にはできない…。やりたいけど向いていない…。こういうことではなく、まずは自分が何をやりたいのか、とりあえずやろうという行動力が大切になると思っています。 

 

 最後に橋口さんから中学生に「大切にして欲しいこと」として伝えたいメッセージは、「相手の目を見て挨拶をする」ことを大切にして欲しいと訴えられました。これまでの話で出てきた通り、成長していく上で何をするにも自分一人では限界がある。学校や周りとの関係が築けている事が自分の成長していく上で大切。関係を築く第一歩が目を見て挨拶をする事に繋がるので、ぜひ大切にして欲しいとのことでした。

 

 橋口さんにおかれましては日々の大変お忙しい中でしたが、校区内にある事業所として大王谷学園の生徒のためにと、時間を割いて駆けつけてくだいました。生徒たちは、自分たちの校区には世界に開かれた窓があることを誇りに感じたのではないかと思われます。本当にありがとうございました。

2026.06.16

よのなか先生~(有)丸満産業 石田さん

 大王谷学園8年生へのよのなか教室を実施していただいた「よのなか先生」について詳細を紹介します。

本日は、(有)丸満産業の石田匡明様になります。

 

 石田さんは、大王谷中学校が母校ということで、そのことだけで生徒も親しみを持ったのではないでしょうか。自己紹介のプレゼンテーションでは人生グラフを提示し、特に忘れられないエピソードを紹介していただきました。

17歳の時には事故で大怪我をし長い入院生活の間に考えることがその後に転換を迎えるきかっけにもなったようです。今の仕事に就かれたのは22歳の時になります。一度県外の木材関係の仕事に就いて、家業を継ぐために帰ってこられたそうです。

 

 先進国首脳会議のサミットや中学校の卒業式などで利用される木製のコサージュは石田さんが手掛けらえれたものになります。

 仕事に就いてからは一生懸命に働きながらも、地域貢献活動への積極的に関わりながら日向を盛り上げていこうと考えられました。

 

 石田さんから中学生の皆さんに伝えたい「4つの力」は以下のようになります。

1つ目の「相手を尊重し社会を理解する力」としては、「先ずは相手のことを受け入れる」…人の話を聞く(ABC)A.当たり前のことを B.馬鹿にせず C.ちゃんとやる・ちゃんと聞く

 

2つ目の「自分を正しく知りコントロールする力」としては、「原点回帰する!迷ったとき、壁にぶつかった時はまず原点に立ち返り初心へ戻る。自分に言い聞かせてください、『私はできる』と。出来ないことや乗り越えられない壁はできる人にしかやってこない。先ずは逃げない。できない理由を言わない。そしてやり続ける。」

 

3つ目の「課題を見きわめ解決の工夫をする力」としては、「出来ない理由を口にしない。やれる方法を考える。そして思ったらまずやってみる。失敗した時こそがスタートです。成功するために失敗の仕方を勉強してると思う。」

 

4つ目の「働く意義を知り将来を切り拓く力」としては、「働くことに入り口は皆違ってよいと思う。私はお金を稼ぎたかった。自由に楽しみたかった。そして気づきがある。この仕事をする為に、この仕事を理解する為に、学べる時に学んでおくべきだったことに、そして今からどうなりたいか、どんな自分になりたいかビジョンを作って細分化する。」

 

熱く「4つの力」についてお話を聞かせてくださった石田さんが、まとめとして生徒に伝えたい「今から頑張って欲しいこと」は以下になります。「当たり前のことを当たり前にする。思ったことはすぐにやる。そしてやってやってやり続ける。あきらめなければ必ず成功する」

 

 昨日も少し書きましたが、石田さんは「一生懸命にやれば信用されるようになる。しかし、仕事を100%任されるようになるには信頼されなければならない。」と生徒に語りかけられました。この言葉は生徒の心に深く根付いたのではないかと思った次第です。

 

 大変お忙しい中、石田さんには準備から当日の授業まで時間を割いていただき、よのなか先生として講話をしていただきました。本当にありがとうございました。

2026.06.15

よのなか教室~平岩小中学校9年生・大王谷学園8年生

 先週12日のH3ロケット発射はご覧になりましたか?成功で何よりです。詳細はまたの機会にします。

 

 さて、その12日(金)の午後、私は平岩小中学校9年生の「よのなか教室事前学習」へ向かいました。今月18日と716日に9年生がよのなか教室を実施する前のトレーニング学習になります。

 私自身の自分史及び教職に就いてからの苦労話や課題克服の話を、時折対話を交えながらの学習となりました。平岩小中の9年生は落ち着いた学習態度で、しかも話合いに積極的に参加する姿勢でした。実際のよのなか教室が楽しみになります。

 

 実はこの日は、同じ時間帯に大王谷学園8年生のよのなか教室を実施していました。日程の都合上、重なってしまい私は平岩小中学校の学習が終わってから大王谷学園へ向かうと、少ない時間でしたが授業を参観することができました。

 大王谷学園では、日向市消防本部都甲花音様と(有)丸満産業石田匡明様、八興運輸(株)橋口大介様がよのなか先生として授業を実施してくださいました。

都甲様の内容は逞しくも、優しく語りかける話しぶりは生徒に染み入るように伝わったようですし、石田様は「信用と信頼」の違いを明確にぐいぐいと生徒に伝えられました。さらに、石田様は、事業所の仕事の社会的な役割や会社内の人間関係の良さについて丁寧にお話をしていただきました。

 2時間の中で3クラスが2人しか聞くことができず1人分は勿体ないことでしたが、お二人のお話を聞けた8年生は良い機会になったと思います。

 大王谷学園8年生は、前回の私の事前学習に続く本番のよのなか教室になったのですが、同じようなワークシートだったので生徒もメモしやすかったと感じました。そのメモの内容からは話を聞き逃すまいとする意欲を感じ取ることができました。

この後も、1学期中はほかの中学校にて各種講話が実施されます。中学生が高い吸収力を発揮し、よのなか先生の生き様と「4つの力」を掴み取って欲しいと思います。

 

さあ、「一にガクポ、二にガクポ、三にガクポ!」(これがお分かりの方は早起きして見られましたね?)突然の話題転換ですが、遂に来ましたサッカー・ワールドカップ!予選ラウンドからすればオリンピックより参加国が多い、まさに「ワールド」の名にふさわしいスポーツのお祭りが始まりました。今朝の日本対オランダ戦で日本は引き分けましたが、オランダ相手ですから、これでヨシとしましょう。寝不足が続きそうです。

同点ヘディング!小川航基選手

2026.06.11

LIFT OFF

 昨日夕方は金星と木星をご覧になれたでしょうか。孫とバタバタしながらも見て撮影することができました。ちょうど知人から連絡が入ったので知らせると、「見てみます。…あれが金星と木星だったとは知りませんでした。中学生の頃、吹奏楽をやっていたので、『木星』を口ずさみながら見ることができました。ありがとうございました。」と連絡をいただき、こちらまで嬉しくなりました。2枚目の画像を拡大し確認すると、左下の木星の周辺に4つの衛星(イオ、ガニメデ、カリスト、エウロパ)を見つけ興奮しました。

 

 さて、宇宙関連のお話の続きで興味のない方には申し訳ございません。

 10日から延期になりましたH3の6号機・30(サンゼロ)形態が、明日12日(金)種子島宇宙センターから打ち上げられます。9時53分59秒という極めて細かな時刻です。天気はよさそうです。この細かな発射時刻について調べてみたのですが、細かすぎて紙面が足りないので、安定軌道の「成功確率の窓」があるらしいということに留めます。

H3ロケット6号機 JAXA

 

さて、打ち上げの方向ですが、日向の(株)矢野産業日向支店はお分かりでしょうか?日向ICの南西側の上空を向いてください。過去の例では、ちょうどその採掘場の稜線から白い煙がシュルシュルと上り、時間と共に煙が強く蛇行した曲線として上空へ伸びていくのが分かります。

 

2023年9月7日のH2Aロケット847

 

 H3ロケットは地球低軌道、静止トランスファー軌道など、さまざまな軌道に向け、多種多様な大きさ、重さの衛星を打ち上げるために、複数の機体形態を用意しています。30(サンゼロ)形態というのは、3の液体エンジンのみで固体ロケットブースターがなのでそう呼びます。あのスペースXと同じような形態になります。

 

H3の6号機30形態の何が凄いかといいますと、柔軟性(利用用途にあった価格・能力のロケットを提供)、高信頼性H2から継承した高い打ち上げ成功率)、低価格(自動車など国内の他産業の優れた民生品を活用するようにライン生産に近づけ、ロケットブースタを装着しない軽量形態)で開発を加速、スムーズにできるのが大きな特長です。

 我々庶民は、「安いといったっていくらなんだろう?」とそっちが気がかりです。約50億円と聞くと、ひぇーっと目が飛び出ますが、アメリカのスペースXが約100億円ということに比べると半額にはなる訳です。(ただし、スペースXは再利用できる)

左端が30形態

 

 そういう意味ではスペースXと同じような形態ともいえます。6号機は、実験ロケットですから実衛星は搭載せず、代わりに「性能確認用ペイロード(観測機器)」を搭載して飛行実証します。

 

20231213日ふたご座流星 北方町にて

(拡大するとよく分かりますが…厳しい)

 

アメリカ主導のアルテミス計画では、本年9月に有人月面着陸が予定されています。宇宙開発では遅れをとっている日本は昨年JAXAが、2040年代に月面で40人が滞在する本格的な基地構想というのを発表しました。ほんまかいなー(いや、まこっちゃろかい。)

私は科学好きですが、一方で伝説の「しか住まない」地球唯一の衛星に人が住んでいいものか、と離れてみるからこその美しさという風情にも一票投じたい気分もあります。

久しぶりの晴れ間で湿度の低い週末になりそうです。色々な人の働きがあって、そういう意味でたくさんの人のを乗せて宇宙へ出発するH3ロケットのLIFT OFF(発射)。

明日12日(金)午前95359秒、南の空を見届けたいと思います。

2026.06.10

金星と木星

 

 木星と言えば何を思い浮かべますか?ジュピターで平原綾香さんですか。では、金星と言えば、ショッキング・ブルーのヴィーナスでしょうか。それとも、相撲好きな方なら平幕力士が横綱に勝つ金星(キンボシ)でしょうか。

  ご存知かもしれませんが、この2つの星が69日(昨日)を中心に大接近します。極端に珍しいことではありませんが、日頃夜空のことなど構っていられない忙しさだからこそ、少しの間時間を取ってみるのもよいのではないかと思います。

 金星は地球に一番近い惑星で太陽と月に次いで明るく見え、明け方に見えるものを「明けの明星」、夕方に見えるものを「宵の明星」と言われています。また、宵の明星のは一番星として「見いつけた~」と歌ってきました。明るさの等級は4.7等級なので物凄く明るい訳です。ただ、私たちが知っている星は途方もない距離にあるため、実際の星の輝きはどれくらいか分かりようもありません。

Wikipedia金星

  金星は実視等級-4.7で、もしすべての星が地球から同じ距離にあったら」の絶対等級」では-4.4になります。はくちょう座のデネブ実視等級1.2で絶対等級は-7.2)までの明るさではありませんが、金星はかなり明るい星であり、我々地球から見ている通り一番星にふさわしい星だということが分かります。 

同縮尺にした場合の金星(左)と地球(右)

  木星と金星が、夕方から宵の西北西の低い空で最接近するのは昨日9日になりますが、中旬くらいまではかなり近い位置で見ることができます。勿論これは見かけ上の接近になります。金星は地球より太陽側を約224かけて太陽を回って(公転)しています。それに対して木星は12で公転しています。ですから、地球より速い回転速度で公転している金星を地球から見たとき、ちょうど木星側にくるという現象がこの6月に起こるということになります。(木星の情報については長くなるので今回は省略します。)

地球から金星までは約4000万kmで、木星までは約7億kmです。公転周期上は地球から真逆の位置関係にあり、こんなに離れた2つの星が見かけ上とはいえ接近しいかにも近くにあるように見えるということにロマンを感じます。 

星図

詳しくは『アストロアーツ』で

  私は土曜日夕方、とお倉ヶ浜へ行きました。低気圧の影響で海は荒れていたので砂浜で砂遊びでした。孫はこの日は何の道具も持ってきていなかったのですが、流木を拾っては遊び、それに飽きたら延々と走り回りました。やはり大自然の中では余計な小道具はいらない。子どもは遊びの天才だと実感しました。孫はを見ると「トントン」と柏手を打ち拝みます。昨年の私の教えを引いているようです。

脳科学者小泉英明氏は、「子どもを育てるために一番良い影響は自然体験芸術鑑賞だ」と言われます。自然の中で生き、自然に教えられる生き方は、人間が本能的に身につけておくべき姿ではないでしょうか。自然から学ぶことで、これからの厳しく、そして災害の多い時代を生き抜けるのではないかと、孫には、先行く者の務めとして伝えていかねばと思いを巡らせます。

今夜は「晴れ」そうです。7時を過ぎて西の空に一番星(金星)を見つけたら、その左隣に輝いているのが木星です。遥か7億km離れた惑星が肉眼で見えるのですから、こういう見方で30分から1時間、夜空を眺めてみると贅沢な時間になりそうです。星座早見があればさらに他の星について知ることができ、名前が分かると楽しくなると思います。金星と木星が夕空で競い合うように輝く光景は、刻一刻と変わる空の色と併せて実に美しいと思われます。平原綾香さんの『ジュピター』、それとも、ホルストの『惑星』を聞きながらなら、なお豊かになれそうです。

2026.06.09

社会体験学習を支える大人の研修会

 

 先週、市内の中学校と事業所の担当者が一堂に会して商工会議所で研修会を実施しました。「14歳のよのなか挑戦」(社会体験学習=職場体験学習)に関する共通理解のための研修会になります。

 

 初めに「14歳のよのなか挑戦協力事業所の会」の会長である(株)マルイチの高木亮輔会長から、「子どもたちがキャリア教育に熱心に取り組んでいく姿は日向市の喜びとなっていきます。」とご挨拶をいただきました。続いて、三樹教育長から「今の子どもたちには学びの渇きが必要だ」と激励の言葉がありました。

 

 

 さて研修会の中身に入ります。

 教育委員会の久松先生から「14歳のよのなか挑戦」に関するプレゼンがあり、「生徒に社会への参画意識を高めさせ、自己のキャリア形成につながるような体験活動にすることが大切だ」と分かり易い話をいただき参加者が熱心にメモを取られていました。

次は私のプレゼンになります。中学生に対して、人間関係形成能力や自己管理能力、課題対応能力、キャリアプランニング能力の4つの力を獲得できるような社会体験学習(職場体験学習)を構成することで充実した3日間を送れるようになること。課題解決型の社会体験学習にするためには事前の「お膳立て」が必要であり、オリエンテーションで事業所と生徒が対面し事業所からミッションを提示していただくこと。それに対して体験活動までに生徒なりに解決を試みて調査活動をしておくこと。体験終了後の発表会ではミッションに対する生徒からの提案を行うことなど、新しい視点でのお話をさせていただきました。

 

 講話後の協議の時間には、各中学校の管理職、担当の先生方が別々に事業所とのグループに分かれ、自己紹介の中でそれぞれが抱えている課題について話題提供を図り、それについての協議をしていただきました。協議中や最後の報告では次のような意見が出されました。

「事業所としては、スタッフ不足社会情勢の影響から年々受け入れが厳しい状況になっている。」、「取組は理解しているものの生徒の対応がなかなか難しく手間をかなりとられることを憂慮している」、「校区周辺で賄えるように調整中だがなかなか難しい場合もある」、「事業所にとっても学びの機会となっている」、「保育施設になると小さな子どもに対する接し方に個人差が大きいので関心の高さは必要だ」、「考えることを嫌う生徒が増えていると感じる」など本音で語り合える貴重な機会となったという肯定的な意見が多く出されました。

失敗や挫折は挑戦したからこそ味わえる」とアインシュタインが言っているように、ホンモノの現場でこそ中学生に大いに失敗や挫折を経験してもらい、「自分は何者なのか」「社会の中の自分の価値はこれくらいなのか」と自分が近い将来、消費者ではなく生産者として社会を構成する一員になることを自覚する絶好の機会になりますので、事業所の大きな懐をお借りしたいと思います。

 ご参加いただいた協力事業所の皆様、学校関係者の方々、本日の研修会が生徒の皆さんのキャリア形成に繋がるように我々も支援して参りますので、有意義な取組として構成していただきますようお願いいたします。短い時間の中でしたが充実した研修会になりました。ありがとうございました。

 

明日6月10日(水)H3の6号機、30形態の打ち上げは天候不順のため延期されました。週末を期待したいと思います。

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