Hyuga City Career Education Support Center
2026.10.23

一昨日、富島高校の文化祭『輝柏祭』が行われましたので、午後に参観してきました。学校運営協議会として協力している関係で、できるだけ学校の様子は見ておきたいと思っています。

午後は3年生によるクラスごとの演劇でした。体育館ステージで華麗に衣装をまとった3年生は正に青春そのものです。体育館の音響設備があまりにも良くて効果音の方がセリフより大きくなる場面もありましたが、笑いあり真面目なセリフもあって、出演者そのものが楽しんでいる雰囲気が伝わりました。会場の生徒や保護者も演目中は静かに見守り同調し、15分間の演劇を温かく鑑賞しているようでした。

女子生徒が多いクラスの発表で、王子様が自分の妃を探す旅に出る物語があり、6人の妃候補の最後に登場した姫が、「私は、自分の人生は自分で決めます。だから、貴方の思い通りの生き方はできません。」と王子様に主張すると王子は「まさに貴方のように、お互いを信じ合い共に歩んでゆく人を探していた。」と感嘆の声で結ばれるという結末でした。この2人のセリフは、なかなか深みのある言葉です。相手に依存しない、かといって、突き放すのではなく寄り添って理解しあいながら前に進んでいく。そういう生き方こそ、これからの時代にも相応しい生き方になると、演劇セリフに盛り込める視点に感心しました。
一日明けて昨日は富島高校の体育大会でした。台風30号の影響で前倒しとなり本日となりました。秋晴れ快晴ですが、日陰のテント内は強い風ために相当寒かったです。長袖を持参すべきでした。
開会式の10分以上前から生徒はグラウンドに整列着座し集合していました。乱れることなく整然と開式を待つ姿から、学校が落ち着いていることが伝わりました。
そのような良い校風ですから開会式も安心して見ていることができました。校長先生の「個性の伸長と皆さんの団結力を発揮するように。」との挨拶に続いて、来賓の話と競技場の注意までスムーズに進みました。生徒会長は「楽しく、全力で。」と、体育館に掲げられていた生徒スローガンを訴えました。その後の選手宣誓は各団代表が指揮台に集まり「キビキビとした態度」を宣誓しました。ちなみに団編成は、白団、緑団、黄団、赤団、青団の5団編成です。
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準備運動が終わるとプログラムが始まりました。まずはエール交換です。中学校までのイメージとは違い、内容は応援団に任せられているようです。1番バッターの白団は何をするのかと思いきや、「妖怪ダンス」でした。可愛く、孫に見せたかったです。その後の緑団から青団までは女子生徒も学ランを着て、正統派に可愛らしさをプラスした味のある応援を工夫していました。中には上半身裸で筋肉ムキムキの生徒もいて、彼らのパフォーマンスは多くの保護者の目も引き付けていました。


競技の1番目は、多人数で息の合ったチームワークが問われるHR(ホームルーム)対抗の「10人11脚」です。1年生の部から3年生の部まで3試合が行われます。事前に打合せや練習を行っていたとは思われますが、それでも足並みがそろわず、一度崩れた体勢をもとに戻すのはなかなか難しかったようです。両足が一度に左右の仲間から引っ張られ、開脚状態で哀れに前面に転倒する姿は、申し訳ないですが笑いを誘っていました。


次は、HR対抗学年別リレーです。高校生になると専門的に陸上競技を行っている生徒も在校しているので、全ての生徒を同一条件で競技させるのは差が開きすぎるため、富島高校では工夫がなされていました。予め計測したタイムによりハンディを設定しているそうです。トラックのコース内にワープラインを引き、条件に合致するチームはその内側のラインを走って良いことになっていました。校長先生いわく「予行練習での真剣な競技」があったので、本番の本日も生徒たちは不満はまったく見せずに競技に臨んでいました。


時々ありがちな観客へのアピールをするような茶目っ気も見せず、どの生徒もチームの仲間から受け取ったバトンを握りしめ、全力で走る姿に私は感動を覚えました。次回の学校運営協議会で富島高校ではどのような生徒が育つのか、育てようとしているのか(いわゆる生徒像とそこへ向けた取組)を質問しようかと思っていましたが、本日解答を見ることができました。やはり富島高校は「全力」です。見ていてとても気持ちの良い生徒たちの全力で取組む姿勢が伝わってきました。校風は生徒と先生、そして保護者が一団結して作り上げるものです。伝統はどう引き継がれているのか見てみたいと思い開会式から参加して良かったです。残念ながらリレーまでしか見ることはできませんでしたが、時間が許せば午後まですべて見たいと思える体育大会でした。
別視点で目に留まったことがありました。グラウンドに引かれているライン石灰です。ワープのラインがピンク色で、テイクオーバーゾーンのラインが青色でした。つまりカラー石灰なのです。ここ10年ほどでしょうか、登場してきていることは聞いていましたが、実際に使用しているものを見るのは初めてでした。その昔私は、交差点の複雑な区分はカラーのラインにすれば良いのにとか、学校グラウンドの石灰もカラーにして色分けをすれば良いのになどと思っていましたが、それが現実になってきました。時代は確実に変化しています。

それでも、若人の熱気は今も昔も変わらないようです。すでに私の「あの頃」は50年、半世紀も昔のことになってしまいました。今も、当時の文化祭や体育大会のことはありありと覚えています。はて、思い出を振り返り平穏を維持しながらも尚も生を求めていくのが五木寛之「下山の思想」だったかと、著書がふとよぎったところでした。それはともかく、若者はこれからの時代を力強く、前を向いて、意味ある人生を進んで欲しいと願いながら、紺碧の秋空と秋風に送られ、清々しく富島高校の門を出ました。
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