日向市キャリア教育支援センター ブログ

2026.09.14

よのなか教室~大王谷学園7年生その3

 9月3日の大王谷学園7年生でのよのなか先生ラストバッターは日向市役所の葉上耕大朗様です。ご紹介します。

 

葉上さんは現在、日向市役所の都市政策課で地域公共交通を担当されています。「ぷらっとバス」や「のるーと」と言えば分かり易いと思います。私も過去そして現在もお世話になっている公共交通機関です。

葉上さんの経歴は、出身が宮崎県外で九州や関西で過ごされた後に、日向に来られたそうです。また、学生時代は探検部で各地の探検をされていてなかなかの冒険家だったことが伺えます。その一方で趣味はピアノだと言われますから、多彩ぶりが伺えます。

 

市役所と言えば担当部署は変化していきます。以前葉上さんは「サーフタウン日向」の広報でも活躍されたそうです。私たちがそういうキャッチフレーズを口にするのも、この方の仕掛けだったということが分かりました。

 

 

 葉上さんの言われる「4つの力」は以下のようになります。

 一つ目の「相手を尊重し、社会を理解する力」では、「(相手は)自分たちのメンバーであり、相手方のことを自分なり理解することが大切」だときっぱりと仰いました。「例えば、サッカーや将棋でも、その特性に応じていろいろな役割があるので、それぞれの適正にあった立場、役割で仕事を進めていくことが大切。」だということです。また、「一人では解決できないことが多いので、周りの力を借りることが必要」と。その例として、「2017年に日向お倉ケ浜で行われた世界ジュニアサーフィン選手権では、市役所職員だけでなく、商工会議所、観光協会、民間ボランティアの皆さんの協力で大会運営を乗り切った」ことを挙げられました。今でも思い出します。5名による国別対抗「AlohaCup」リレーのアンカー安室丈選手がサーフィン後波打ち際から激走して残り時間0秒でゴールし、波乗りジャパンが見事に逆転優勝しました。そうだったのか、あの大会を葉上さんが担当されたのか…と、「4つの力」の別のところに関心をもってしまいました。(失礼)

 二つ目の「自分を正しく知り、コントロールする力」では、「自分で考えてみて、難しいことだと思ったとしても、人に相談したり、助けてもらうこと。だいたいの場合、やってみると解決する。」さらに「あとは、時が解決することもある。」と、ご自分の経験を踏まえてのお話でした。また、「何事も経験、若い時にいろいろなことに挑戦してみることが必要。それで耐性ができる。」「知らないことは不安だが経験したり、知っている人と一緒に取り組むことが大切」だと、今の生徒にも分かり易く伝えられました。

 このことに関する事例として、「大学の時、探検部では120mくらいの深い竪穴の洞窟に入ったり、一人で1ヶ月くらい海外をフラフラしたこともあるが、大抵の場合、なんとかなった。」「仕事においても、ヒュー!日向の最初の時は、『なんだこれ?』と言われたことも多かったが、進めてみるとかなり評判が良かった。」と、結果オーライも頭の片隅に入れておくと良いという安心感を与えられました。

 

 三つ目の「課題を見極め、解決の工夫をする力」では、「課題解決のヒントは世界世間にある。日向市や近いところだけを見ていてはだめ。今の常識が『ところ』変わると意外と違う。」と、特に行政の立場において様々な関係機関とのすり合わせでは、立場の違いで意見も変わり、地域によっても考え方が違うので広く構えておくことに重要性を伝えられたのだと理解しました。

 事例として葉上さんは、「定時定路線のバスから切り替えた『のるーと日向』も福岡の地方や他地域の事例を参考にした。」「また、段取りも大切。準備が9割以上。期限を決めて仕事をすることも大切。人間はだらだらが好きなので、期限がないといつまでもだらだらとしてしまう。」と自己への戒めかつ周囲への提言でもあり、私自身も肝に銘じたいと思います。

 

 四つ目の「働く意義を知り、将来を切り拓く力」では、「中学生ぐらいの年齢で、将来の仕事や自分が働きたい意義が分かることは無理だと思う。」として自分の経験を話され、「自分の時もそうで、毎日、友達と遊んで、パソコンでゲームもたっぷりしていた。その合間に勉強をしていた。」さらに、「ドラクエや他のロールプレイングゲームにはまっていて、勉強もゲームのようにやっていたらそれなりにできた。」と言われ、かなりゲーム通だということが分かりました。現在のスマホゲームについても「課金」のことや中毒性についても言及され、最終的には「ものづくりが好きな人は、何か作ってみる」などのように、自分の道を自分で探していくことの意義を訴えられました。そして「試しにやってみること」で将来へ繋がるかもしれないとまとめられました。 

 

「社会に出ると正解がないことが多いので、自らのめり込んで耐性をつけ、大人になってからなんとかなるような目に見えない精神力を付けていくことが重要だ」と力説されました。

 

 最後に、「今日から大切にして欲しいこと」として、自調自考」と、「自らの手で調べ、自らの頭で考える」ことを提示されました。すなわち、「自身の考えで行動すること」、「自分らしさ」や「自分の適性」などについて考える。そういう自ら課題を克服していく力をつける必要性についてアドバイスをされました。

 

 テキスト ボックス: テキスト ボックス: テキスト ボックス: 自分自身の心でしっかりと考えながら、ワクワクすることに沢山チャレンジしてください。」まさに葉上さんが体験してこられた生き方そのものがこの言葉に凝縮されていると感じました。我々市民が直接受け取っている市民生活が市の事業によって形づくられ、そして身近なところで私たちに浸透していることの裏側のお話を聴かせていただきました。そういう行政の方々のご苦労も「自考」しながら生活したいとお話を聞いて感じたところです。

葉上さん、本当にありがとうございました。

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