Hyuga City Career Education Support Center
2026.10.15

10月6日午後、日向中学校の発表会があるとの連絡を受け参観してきました。「14歳のよのなか挑戦」すなわち職場体験学習の発表会になります。当センターではもう一つ社会体験学習という言い方も使用しています。公的・一般的には、この社会体験学習の方が通りが良いようです。しかし日常、事業所の方々や保護者一般の方々とお話する場合は職場体験学習の方が理解されやすいです。その一方、日向市では当センター発足当時から社会体験学習を推進・支援していく中で中学2年生を対象としてモデル校3校を設定し、キャリア教育の一環として展開していく上で「14歳」が世の中に挑戦していくという意味合いから「14歳のよのなか挑戦」としているところです。高校になると就職をイメージしてインターンシップとして体験学習を実施している所もある関係で、「職業体験学習」と呼んでいる部分もあります。義務教育の中学生では、職業を体験するのではなく、あくまでも働く現場で大人がどう立ち向かっているのかという働く意義や課題の克服方法、さらに職業を通した生き方まで学んで欲しいとの意味合いから職場での体験活動としているところです。そういう意味を包括して社会体験学習と呼んだ方がよさそうです。ですから日向市の独創的な取組としては「14歳のよのなか挑戦」はかなり前進的なネーミングと言えます。

さて前置きが長くなりましたが、先週の日向中学校での発表会は各教室を含めた2階で実施されました。それぞれの体験活動先ごとのグループに分かれ、パソコン、モニターを活用して要領よくまとめたプレゼンテーションを行っていました。生徒は発表者として自分の役割を果たし、また、参加者としてきちんと聞き取り、メモをする姿に学びの可能性を見出しました。また、私は参観者として中学生くらいにありがちな無反応を覚悟もしましたが、質問の時間には的確な疑問を投げかける生徒も見られ、質の高い学習をしようとしている生徒の存在も確認できて良かったです。

今回は時間を多く割いて参観することができずに残念でしたが、生徒たちの成長過程において、この社会体験学習が大きな意味をもつことを実感するのはもっと成長してからでしょうか。大人になって振り返ったときに働くということの意味と生活していくことの大変さを実感するのだろうと思います。この体験学習は事業所の皆様の大きなご厚意とご負担のもとに成立しているので、学校や生徒の側も3年間の中の大きな学習活動の一つと捉えて全校的な取組として位置づけていただきたいと願っています。「全校的」とは、キャリア教育を1年生から3年生までに計画的に位置づけて、どの学年でも「自分軸」の獲得と更新を繰り返しながら「自分自身の社会的役割」すなわち「今の自分は人としてどうあるべきなのか」について深く考えられる学生生活を送って欲しいと願います。「そうは言っても…」と現実的な多くの課題があることも承知していますが、PBL(探究的な課題解決学習)を成立させることは大変重要な現代の課題になります。正解のない社会で自ら課題を設定でき、それを追究していく者こそが現代に生き残れる。簡単に言えば人生を楽しめるのだと考えています。
子どもには幼少期から「それでどうする?」と常にAnd Nextの視点で問いかけ、考えさせる習慣を身に付けさせることが大切です。ですから大人は分かっていても先回りして教えないことが大事です。もっともそのうち、子どもの疑問に答えられなくなりますから、早いうちに「どうだろうね?どうやって調べようか?」の方がよろしいのではないでしょうか。小さいからといって「こうせえ、ああせえ。」と指示をしたり、ゲームばかりに夢中にさせていたりすると考えることをしなくなる子ども(大人)に成長させてしまいます。

「14歳のよのなか挑戦」には多くの意味が込められています。中学2年生の中の1つの行事ではなく、生き方を問う「人間学」というには壮大過ぎかもしれませんが、日向の大人達が広い心で受けて立っているという意味も読者の皆さんが子どもたちに伝えていただきたいと願います。
事業所の皆様のご協力に感謝いたします。ありがとうございました。

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