Hyuga City Career Education Support Center
2026.08.26
先週末土曜日午前、富島高校にて日向市近郊の県立高校生が集まってGWグループワークが実施されました。細かく言えば、高校3年生を対象に就職を志望する生徒に対して、グループワーク(共同作業)採用面接を受ける前のトレーニング学習会とでも言いましょうか、そういう活動が実施されたことの報告になります。
日程の調整が難しかったのか、日向工業高校生と富島高校生の2校になりましたが、内容としては、ここまでやってもらえるのなら参加しない方がもったいないと思えるものでした。

初めに、元旭化成延岡支社長で当キャリア教育支援センターの初代センター長である水永正憲さんが講話されました。
面接時に生徒は「失敗しないように質問に答えたい」と思うだろうが、企業側は「何が出来る人かを見極めたい」と思っているので、例えば「高校時代に、いちばん打ち込んだことは何でしたか」という質問をよくしていたと言われます。ここでハタッと止まってしまってはいけません。上手に答えるより、自分が打ち込んできた事実を丁寧に話せばよいのです。ということは、高校時代に真剣に打ち込んだものがなければ話せないということになります。さらに遡って、中学時代はどうでしょう。小学時代は・・・。先日の藤江さんのブログでも書きましたが、「今できることを無我夢中でやる!」ことが「打ち込んだこと」になります。そういう、その時その時の必死な闘いを自分に刻むことが大切になります。
続けて水永さんは「その打ち込んだことに対して、なぜ?どうして?」それに打ち込んだのかの理由を考えてみるとの良いとのことでした。その際、「自分にとって幸せとは何だろう?」と問い直してみることが大切だと言われます。そして「自分にとっていちばん大切にしたいことは何だろう?」とも。この「幸せ」と「大切にしたいこと」は、水永さんの講話全体を通してキーワードとなる生徒一人一人への「問い」にもなりました。

映画『母と暮らせば』の紹介もありました。皆さんはご覧になりましたか?私は観ておりません。吉永小百合さん主演の映画で「幸せ感」を考えるものになるのだそうです。このように「自分にとっての幸福」について考えることが困難を乗り越える力になり、きっとその求めているものが「自分にとっていちばん大切なこと」になるという講話でした。
初めに戻って、面接にあたっては「自分のストーリーをつくる」ことで自分が一番大切にしたいことと、そのために打ち込んできたことを繋げることができる。それから社会に出てやりたいことを物語にして自分に刻むことが必要だと説明されました。
また、最近の就職面接で採用されている「グループワーク」や「グループディスカッション」では、「自分で体験したことを話すこと」や「相手を否定しないこと」、「必ず自分の考えていることを言う」ことを忘れないようにして欲しいとエールを送られました。
水永さんの講話の次は、実際にグループワークの演習に入りました。高校生が3人ずつのグループを作り、各テーブルで「ストロータワーの作成」というミッションに臨みます。ルールの説明を聞いた後、自己紹介を経て、作戦会議、試作品の作成、改善会議、タワー作成、審査という手順になります。勿論、タワーをより高く完成させることが一番の目的ではなく、製作過程においてどのような言葉ややりとり、協調性などを色々な角度から審査員が見ることになります。そのようにして、採用面施が実施される場合に備えて演習を行いました。

グループワークの中では生徒から「そうやね。」「確かにね。」「いいねえ。」という傾聴する言葉が出ていましたし、「四角にするってどんなこと?」と分からないことを問い返すことができている生徒もいました。また、時間を気にしてチラッと時計を見る生徒もいました。このように、タイムキープすることや役割分担をすることは初めにルールとしてグループで決めることも大切だと感じましたのでは、私は最後にアドバイスとしてお話しました。
協調力、主体性、傾聴力というこの3つは共同作業をする際には必要なスキルであり、それは試験の時だけ発揮できるものではありません。先ほどの生徒のように普段の会話の際に「いいねえ。じゃあが、じゃあが。」と受け入れ、自分の意見を言う場合でも「それでよね。・・・。」と「Yes,and…」の態度を癖つけるようにすると良いと思います。いつも「うん。でもよね…」の「Yes,but…」の口癖だと、試験の際にもグループワークで出てしまうので、ぜひ普段の友達との会話から、傾聴力と協調力を磨いて欲しいと思います。
初めにも書きましたが、就職を希望する高校生にはとても良い学習会ですので、次回はもっと多くの生徒が参加できると良いと感じました。私が現役教員時代に、常々子どもたちや保護者に「人格の完成は高校までですよ。」とよく話していました。人として大切なものは色々ありますが、上記3つのスキルの中で言えば「傾聴力」は大事だと思います。日常的に「Yes,and」ができている子どもは問題ないでしょうが、常に「but」で話している人は苦労すると思われます。小中学校で学んだキャリア発達がこのように、人格完成時期にある高校生で表面化するので、小学生の頃から人としての生き方を方向づける内省化の学習であるキャリア教育で力をつけていくことは大事なのだと改めて考えた次第です。私自身にとっては「既に遅い」のかもしれませんが、見直すことは続けていきたいと思います。
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