日向市キャリア教育支援センター ブログ

2026.06.10

金星と木星

 

 木星と言えば何を思い浮かべますか?ジュピターで平原綾香さんですか。では、金星と言えば、ショッキング・ブルーのヴィーナスでしょうか。それとも、相撲好きな方なら平幕力士が横綱に勝つ金星(キンボシ)でしょうか。

  ご存知かもしれませんが、この2つの星が69日(昨日)を中心に大接近します。極端に珍しいことではありませんが、日頃夜空のことなど構っていられない忙しさだからこそ、少しの間時間を取ってみるのもよいのではないかと思います。

 金星は地球に一番近い惑星で太陽と月に次いで明るく見え、明け方に見えるものを「明けの明星」、夕方に見えるものを「宵の明星」と言われています。また、宵の明星のは一番星として「見いつけた~」と歌ってきました。明るさの等級は4.7等級なので物凄く明るい訳です。ただ、私たちが知っている星は途方もない距離にあるため、実際の星の輝きはどれくらいか分かりようもありません。

Wikipedia金星

  金星は実視等級-4.7で、もしすべての星が地球から同じ距離にあったら」の絶対等級」では-4.4になります。はくちょう座のデネブ実視等級1.2で絶対等級は-7.2)までの明るさではありませんが、金星はかなり明るい星であり、我々地球から見ている通り一番星にふさわしい星だということが分かります。 

同縮尺にした場合の金星(左)と地球(右)

  木星と金星が、夕方から宵の西北西の低い空で最接近するのは昨日9日になりますが、中旬くらいまではかなり近い位置で見ることができます。勿論これは見かけ上の接近になります。金星は地球より太陽側を約224かけて太陽を回って(公転)しています。それに対して木星は12で公転しています。ですから、地球より速い回転速度で公転している金星を地球から見たとき、ちょうど木星側にくるという現象がこの6月に起こるということになります。(木星の情報については長くなるので今回は省略します。)

地球から金星までは約4000万kmで、木星までは約7億kmです。公転周期上は地球から真逆の位置関係にあり、こんなに離れた2つの星が見かけ上とはいえ接近しいかにも近くにあるように見えるということにロマンを感じます。 

星図

詳しくは『アストロアーツ』で

  私は土曜日夕方、とお倉ヶ浜へ行きました。低気圧の影響で海は荒れていたので砂浜で砂遊びでした。孫はこの日は何の道具も持ってきていなかったのですが、流木を拾っては遊び、それに飽きたら延々と走り回りました。やはり大自然の中では余計な小道具はいらない。子どもは遊びの天才だと実感しました。孫はを見ると「トントン」と柏手を打ち拝みます。昨年の私の教えを引いているようです。

脳科学者小泉英明氏は、「子どもを育てるために一番良い影響は自然体験芸術鑑賞だ」と言われます。自然の中で生き、自然に教えられる生き方は、人間が本能的に身につけておくべき姿ではないでしょうか。自然から学ぶことで、これからの厳しく、そして災害の多い時代を生き抜けるのではないかと、孫には、先行く者の務めとして伝えていかねばと思いを巡らせます。

今夜は「晴れ」そうです。7時を過ぎて西の空に一番星(金星)を見つけたら、その左隣に輝いているのが木星です。遥か7億km離れた惑星が肉眼で見えるのですから、こういう見方で30分から1時間、夜空を眺めてみると贅沢な時間になりそうです。星座早見があればさらに他の星について知ることができ、名前が分かると楽しくなると思います。金星と木星が夕空で競い合うように輝く光景は、刻一刻と変わる空の色と併せて実に美しいと思われます。平原綾香さんの『ジュピター』、それとも、ホルストの『惑星』を聞きながらなら、なお豊かになれそうです。

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