Hyuga City Career Education Support Center
2026.02.27
昨日午後、高鍋町立高鍋西小学校での「ひなた場」を参観してきました。今回は、高鍋高校と高鍋農業高校の生徒48名が講師となり小学生の話に耳を傾けるという珍しい取組なので楽しみに出かけました。

事前打合せを終えた高校生は講堂(体育館)に移動し、小学生を迎えました。小学生3クラスがそれぞれの班に着いたところで自己紹介が始まり、その後、1回目の対話がスタートしました。この時、班の2名の小学生は人生紙芝居の所定の位置に移動して、そこにいる高校生の人生紙芝居を聞くことになります。小学生は、当日必要なファイルがすべて個人のタブレットに予め表示されていて、ICTが進んでいることを感じました。また、高校生の人生紙芝居も多くはタブレットでしたが、2割ほどの生徒はスケッチブックで面白く、小学生が飛びつき易いように描いていました。
*ICT(Information and Communication Technology)とは「情報通信技術」の略で、情報の伝達を重視しています。一方、IT(Information Technology)は「情報技術」の略で、「情報技術そのもの」を指している。

このようにして、「ひなた場」が始まるのです。人生紙芝居(一人の高校生が自分のこれまでの経験で転機になった部分を紙芝居にして複数の小学生に語る)の場所と人生グラフ(一人の小学生が事前に作成した自分の人生グラフ:浮き沈みの部分、を詳しく目の前の一人の高校生に語る)に分かれ、これが3ラウンド繰り返されます。3回分をまとめて以下に一部ですがお知らせします。
人生紙芝居
・高校男子:小4までゲームばかりしていたんだよ。野球を始めて人前に出られるようになってね。6年の時は運動会で団長に立候補してなれたとよ。でも問題が沢山あって団長になってからも沢山悩んだ。それでも団長になってからクラスメートから沢山のいい言葉をもらったことが自分としては成長に大きく影響したと思っているとよ。やっぱね、人から言われても、自分がやらないと力にならんから、自分のやるべきことを初めに考えていくといいよ。運動会は6年間の中で一番楽しい運動会になったよ。だから皆には、諦めないで欲しいってことを言いたい。

・高校男子:ぼくは身長は小学校卒業した頃は身長が130cmくらいしかなく、体重も軽かったです。ラグビーがしたくて西中のラグビー部に入り、ご飯をたくさん食べ、部活のあとも自主練習をしました。するとパスが上達し、身長は10cm以上、体重もかなり増えました。中3の時、県大会で優勝しました。その時、努力は必ず報われる、と感じました。中学校に入る前は「先生は厳しいだろうか」「勉強はついていけるだろうか」と心配していましたが、入ってみると10倍楽しい中学生活でした。残りの小学生活を楽しんでください。

・高校男子:(スケッチブックに自ら描いた絵や言葉を指し示しながら)お前らは唯一無二だ。わかるか?おおっ、そうかわかるか。お前レベル高いねえ。オレは小学生の頃、いろいろあって不登校になった。あるとき、出会ったものがある。なんだと思う? それは…筋トレだあ!!
→小6:目がキラキラ。体を乗り出して聞き入る。圧倒され頷くこと多し。
人生グラフ
・小6女子:わたしは、体調が悪いときがありました。
→高校男子:うんうん、不調になる時はあるからねえ。
*人生グラフ(高校生と小学生が1対1で場を作り、小学生が自分のこれまでの人生を振り返りなが ら聞き役の高校生に語る) この人生グラフの部分は、あまり記録がありません。というのも、2人のすぐ隣に大人が耳をそばだてるのは良くないと思ったからです。小学生が初めて会う高校生に、自分の思いを話すのですから、第三者が介入するような雰囲気を作ってはいけないと判断しました。
途中休憩の時、高鍋東小学校時に唯一学級担任をした時の子の妹を見つけました。「姉は県外で管理栄養士になって」いるそうです。「昨日鍵を紛失したということで慌てていました」と、相変わらずやってるなと微笑ましい時間となりました。
15時を過ぎ、振り返りの時間となります。学習にはよくこういう「振り返り」という時間を入れています。この時間の活動を振り返って、自分自身にとってどの部分が有益だったのかを「記憶が熱いうちに」確認し内省化をするのです。そうしないと、忘却とともに活動がほぼ無益に近い状態になってしまうので、「反省会」と言ってしまえば味気なくマイナス気配がありますが、その時間内に見直すことは大変有効です。

「どんな大人になりたいかキーワード」のプリントを参考にして高校生も小学生もワークシートに書き込み、班内で一人ずつ発表します。Qどんな大人になりたいか。Qどうしてそう思ったか、について書きます。
・小6女子:まわりに感謝する大人になりたいです。それは、今まで支えてくれた人への感謝をしたいからです。
・小6男子:自分でも生きていける大人になりたい。高校生の話を聞いて。
・高校女子:自分がすると決めたことをするようにしたい。それは、最近、今やっていることに意味があるか考えた時に、どうしたらよいかを考えて、時間を無駄にしてはいけないと思い、決めたことはやっていこうと思いました。
15時半が迫り、全体の終了となり全体で記念撮影をして、高校生が小学生を拍手で送り出しました。春雨で少し肌寒くなった講堂に、温かい空間ができあがっていることを感じ取ることができました。

この後、講師となった高校生だけの振り返りの時間が持たれ、講堂の中央に輪になって座り、感想を
発表してもらいました。
・高校女子:小学生と仲良くなれたのでよかったです。
・高校男子:自分の話を真面目に聞いてくれて、小学生が、青春が一番大事と言ってくれて凄いと思い
ました。
・高校男子:小学生の目が輝いていました。未来の希望をもっていると感じて、こちらも話してよかっ
たです。

実は当日こんなこともありました。以前私が高鍋東小で担任をしていた時、隣のクラスにいた児童が高鍋農業高校の先生となって今回引率をしていたのです。懐かしい話や現在の彼の立ち位置など短時間でしたが話すことができ嬉しさが倍増しました。
「文教の町高鍋」というのは他市町村にも聞こえています。私も実際に勤務していたことがあるのでが、確かにそれは感じました。物事に関する意識と言うか、「志」の高さのような雰囲気を感じていました。それは、小さな「コンパクトシティ」には珍しく、武士の時代に特有の名字が多く残されていて歴史を感じたことにもよるのかもしれません。それでも時代と共に、歴史の面影が薄くなっているという話も聞きますので、高鍋藩の立役者秋月種茂公の弟上杉鷹山が山形米沢藩を再興したように、町全体が歴史的意味の深さを活用した文武両道の精神を大いに発展できるように願っています。
わが、日向市も負けてはいられません。戦略的に重要拠点になった日向三城の一つ塩見城や、幕府直轄の天領としての位置づけ。さらに遡れば、源平の合戦から追いかけた椎葉への道、もっと遡って、神武天皇お船出の地美々津など、歴史的価値は十分にあります。ふるさと日向は世界にも自慢できる風光明媚な土地であり、歴史的価値も多く存在するので、ここをしっかりと学習、記憶、誇りにできるように位置づけられればと願います。他地域の「ひなた場」を参観するとその土地の良さと同時に、日向のよさを再認識することが多くなります。
高鍋西小学校の校長先生を初め、6年の先生方、そして、企画・準備に奔走し、当日の運営をしていただきました県キャリア教育コーディネーターの皆様、高鍋町キャリア教育コーディネーター森様、高鍋高校の先生方生徒の皆さん、高鍋農業高校の先生方生徒の皆さん、本当にありがとうございました。
2026.02.25

まず、自己紹介では、14歳からヒッチハイクをしていたということ。30歳からの世界旅ではロシアから入り、初日に路上演奏で800円稼げたということなど聞くことすべて子どもたちには衝撃的な話でした。金丸さんはそれ以降、ブログが話題になり4万人がフォローし有名になっていったようです。帰国してからは地元美々津で何か始めようと考え、古民家を改修し今の仕事をされているということでした。
キャリア教育の4つの力に関するご自身の考えが、さすがに世界旅の方だけあると思いました。1つめの「人と世の中にかかわる力」として、「相手のバックボーンを理解する努力をする」ということです。カナダからアメリカに入国する際に審査が厳しく、最後には「音楽を知りたいならそこで歌え。」と言われ、「この審査官は30歳くらいだからジョンデンバーがいいのではないか」と考え歌うとすんなりと入国許可されたそうです。相手をよく見ることが大事だと子どもたちも感じたようです。2つ目の「自分を見つめる力」では、「自分が輝く場所を探す」と言われます。路上演奏をしていても、どの場所なら人が沢山集まって稼ぐことができるかを判断するようになったとのことでした。3つ目の「課題を知り、やりぬく力」では、「相手は何を望んでいるか読む」、4つ目の「働く希望を見通す力」では、「自分のやりたいことをやる」ということでした。中途半端ではなく、本当にやりたいことをやり抜いていると、非難的だった人たちも振り向くようになるというご自身の経験から、役に立たないように見えることでも全力でやり、極めると人に尊敬されるようになると丁寧に語って頂きました。

最後に日向の魅力として金丸さんが挙げられたのは、世界を色々見てきたけど、こんなにリゾート感あふれる素敵な場所はないと断言されていました。日向でできることはまだまだ未知数でこれからが楽しみだということでした。
そして最後に子どもたちへのメッセージは、「素早い行動は完璧に勝る」とマーク・ザッカーバーグ氏の言葉を示され、思ったらすぐに行動する、これはとても大切なことだと強調されて1時間の学習が終了しました。
金丸さん、この美々津小5・6年生のために貴重な世界旅の写真まで用意していただき、そのお話は子どもたちの心に染み入ったことでしょう。本当にありがとうございました。
昨日はこの後、寺迫小学校へ向かいました。私が6年生へのよのなか教室事前学習を行うためです。
内容はこれまでの通り、私の就職までの経緯と仕事観、次にエピソードシートを活用した機械製造業の方の仕事観を学習しました。私が教師として大切にしてきた「向上心」について、どの子どもたちもしっかり捉えてくれていたのは嬉しかったです。

寺迫小の6年生は8名ですが、明るくよく挙手し発言をしてくれます。指名しても躊躇することなく立ち上がって自分の意見を発表してくれるので、学習がとても進め易かったです。日頃の担任の先生のご指導の賜物だと思われます。

この学習でもっとも大事な「自分の生き方」については、「途中であきらめずに最後まできちんとする」や「コミュニケーション力を高めて専門的に学ぶ」、「困っている人がいたら助ける」、「礼儀よくする」など、全員が自分の態度(生き方)について書き表すことができました。次回のよのなか先生からの学びで、今日書いた「自分の生き方」を改めて問い直し、修正しながら高めていってくれたら嬉しいです。
この「一粒で三度おいしいよのなか教室」(三段階のよのなか教室)が今後も市内に浸透していき、キャリア教育の狙いを明確にした学習展開ができるように支援していきたいと思います。
2026.02.24
「大丈夫、まじめはかっこいいから!」
この叫びで締めくくった中学生のメッセージは、もっと広がってほしい主張です。

先日、小中学生の意見発表会があり、13名が登壇しました。小学生の部の最優秀に輝いた作品では、ピアノに向かう姿勢を日常の練習やスランプになる心情葛藤、そしてそれを乗り越える自分について細かく分析しながら丁寧に表現していました。
冒頭で紹介した中学生の最優秀作品は、「真面目」と言われることへの抵抗感から、なぜ真面目はいけないのかとの疑問が問いになり、学校内での各種行事の中で取り組む姿勢から到達する境地をまとめていました。
政治的な意味ではなく、本当のリベラルというのは、お互いの尊重でしょう。とかく現代は上ろうとする人がいれば足を引っ張る人が出てきます。頑張ろうとすれば、その頑張りを非難する人がいます。一昨日まで行われていたオリンピックだってそうです。メダルを取れなければ批判する。だからなのか選手の中には「すみませんでした。」の謝罪をする人がいます。一体誰に対して謝っているのでしょうか。応援してくれた人に対して申し訳ないという気持ちなのでしょうが、私には、何かしら、この批判的な現代の社会に対して、もっと言えば、「表現の自由」を傘に批判を平気で書き連ねる人たちに対して、予め謝っているようにも聞こえて寂しい感じも受けてしまいます。前回オリンピックに出場していた選手だったとしても4年間また最大の努力をしてきたことは明らかです。その尋常ではない肉体の削り方、甘い物や好物を禁じ、生活のすべてを鍛錬に捧げる4年もの月日がどれほど過酷なのか、想像を絶しても想像しなければならないと思います。その上で出た結果にはリスペクトこそすれ、批判などできるものではないと思っています。
真面目に取り組まなければ代表選手にだってなれるはずがありませんし、真面目にやってもなれない人もいるのが現実です。金メダルを取った人だけが賞賛され、その他の人は何かしらの批判を浴びなければならないのでしょうか。
真面目に取り組むことの価値について、発表会で中学生が述べたように、「真面目はダサくない」し「ガリ勉だっていい」という人それぞれの進み方を尊重できるのが真のリベラルだと思います。ですから、「今オレはギターに夢中で頑張りたい」という子がいれば「頑張って。」とエールを送れる。「体育しか興味ねえんだよ。」と言えば、「じゃあ、ほかの科目で邪魔するのはやめて、体育は頑張って。」と意見は言いながらもその子の方向性を尊重できる。そういう姿勢が個人の人格の尊重ではないかと思います。真面目をからかい否定する風潮が作り上がった集団からは、いじめが無くなることはないでしょう。そしてからかっている側もいつかその反動を受けることになります。そういう社会にしか生きられないので、疑心暗鬼をまとう生活がはびこります。
ここ数年、スノーボードや夏季オリンピックのスケートボードなどで、競技が終わった選手たちが国を問わずたたえ合う様子が映像に映し出され称賛されています。競技の結果に関係なく、果敢に大技に挑んだ選手をリスペクトする文化がスケーボーやスノーボードにあると聞きました。
相手がしたことが社会的に許されないことならともかく、頑張っていることは尊重し、応援できる。そんな学校、社会であれば皆が暮らしやすいのではないかと思います。
意見発表会の「真面目」は、今の日本では「拡散」してほしい一つの生き方に思えるのは「年寄り」だからなのでしょうか。こういう私自身もブログを通して発信しているので、言葉には責任を持たなければならないと姿勢を正す思いです。
2026.02.20
「子どもには自分らしく生きて欲しい」それはすべての親が我が子へ望むものではいかと思います。
初めに代表発表がありました。日向市(私)と小林市、川南町の発表になります。私は、現在日向市で力を入れている「よのなか教室」の事前学習について主に報告しました。このブログを通して保護者の皆さんにも一定数は浸透しているのではないかと期待をしているのですが、学校に招待する「よのなか先生」の単発学習だけでは、児童生徒への学習の焦点化が不十分との認識から、より強化した「よのなか先生」前の学習としています。話に登場する大切なキーワードの聞き取り方、読み取り方を学び、本番当日に日向市の仕事人である「よのなか先生」の話から、今後の自分の成長に確たる方向性を見出すために実施しております。事前学習では、私の教職への道、その中での試行錯誤も紹介します。後半では、日向で働く方のエピソードを活用してプリントから同じように仕事上の苦労ややりがい、仕事の社会的役割などを読み取る学習も行います。そして次回本番の「よのなか先生」を迎える訳ですから、子どもたちは3回仕事人の生き方を学ぶことにもなるので、「一粒で三度おいしい」学習が充実できるのではないかと自負しています。事前学習を行うことで、本番の講師の方も、児童生徒が話を焦点化して捉えてくれる効果を感じていただけるのではないかと思います。
さて発表に戻ります。2番手小林市の発表です。ここは大変先進的な取組をしていて講演会の企画や中1での職業調査、中2の職場体験学習が充実しているようです。各校で実施する講演会の講師が層々たる面々で、なぜそのような講師を呼べるのか質問があり、答えは、市内事業所による協賛金でした。日向市でもこうした取組ができれば予算確保が重要になると思いました。
また、キャリア教育の日という設定も面白いと思います。一日をキャリア教育の日と設定し、多くの講師により講話を授業化します。それで先生たちの授業負担を減らすというねらいも裏側には含まれていました。難しい面もありますが、市民と学校の理解、協力は不可欠だと感じました。
最後に川南町の発表です。キャリア教育の現状としては、座学やフィールドワークを行い、地域住民への情報発信を熱心に行っているとのことでした。後の分科会でも出されたのですが、学校というところは敷居が高く、一般の人はなかなか入ることを躊躇するようです。そこで、推進員の中の元教員が入ることで、学校からの要望が聞き出し易くなるという実態も報告されました。
後半の分科会では、その他の地区の取組が報告され、特に印象に残ったのが、高鍋町や延岡市で実施されている「ひなた場」です。「語り場」という、中高生たちがそれぞれ一人の講師に自分のそれまでの人生を1対1で語る、その宮崎版が「ひなた場」です。この実施には、学校とキャリア教育支援センターと市内事業所の理解と協力無しには実施することができません。先月末、延岡市旭中の「ひなた場」を参観しましたが、ブログに報告した通り、中学生が初めて出会う大人に自分のこれまでの生き方を語り、そこには深い対話が生まれ、生徒の自信や安心につながっていると感じました。今後地域が拡大していきそうで、日向市も将来取り組みたいと考えたところです。
日向市のどの学校も様々な形で「子どもたちが自分らしく生きるためのキャリア教育」に取り組んでいます。今後は「三段階のよのなか教室」を一層推進するために、当センターからのアプローチは大切になると思っています。これを読んでくださっている市民の皆さんや学校関係者の方々が、事前学習から入る「『一粒で三度おいしいよのなか教室』はなかなかいいみたいよ。」と各地域、各校で話題を広めていっていただけると幸いです。その上で「日向の大人はみな子供たちの先生」がただのキャッチフレーズに終わらないためにも、市のすべての大人の皆さんが子どもたちの将来を支え続けていただきたいです。各学校の取組がさらに一歩高みへ向かうような方策をいろいろと工夫、改善しながら提供していきますので、市民の皆様の「キャリア教育って大事だよね」という声を広げてくださるようお願いいたします。それは延いては、将来の職業選択やセカンドキャリアを考える際に、日向で働くことを志向する可能性にも影響すると思っています。
今回の出張で、他市町村の取組にはそれぞれ特徴があり、そのどれも児童生徒の未来を強く、そして意義あるものとして捉え、周りの大人が必死になって育てようと力をいれていることが伝わってきました。日向市でも一層、「自分らしい生き方の実現」を育むキャリア教育に力を入れたいと気持ち新たに帰ってきました。今後も、「キャリア教育は大事だ」との声を広げていただき、ご協力をお願いしたいと思います。啓発のお願いばかりでなく、当センターからも事業所研修や学校での家庭教育学級での研修など、ご要望があれば出向きますので、ご活用ください。
2026.02.18
「相手のために自分の結果を残す」「悔いのないようにすごす」「親に恩返ししたい」
これらの言葉は6年生の発表会で出されたものです。昨日、富高小学校の6年生による総合的な学習の時間の発表会に参観させていだたきました。参観日である各学級の会場では「夢をかなえる自分計画発表」と題して、これまでたくさんの「よのなか先生」を招いて学んだことをもとにして、自分の将来の計画を具体化する発表会でした。

【写真と発表者は一致しません】
「調理師になりたいです。だから、中学校では、食材のことを学ぼうと思います。高校は延岡学園高校に進学し調理科に入ります。将来は色々な人に私の料理を食べてもらいたいです。」

「ぼくはプロのバレエダンサーになりたいです。そのために、宮崎まで電車で練習に通い続けていき、大学まで進学して、知識や技術を身に付けたいです。また、指導者としての資格も取りたいと思います。それで今からコミュニケーション力をつけ、部活では体力を中心にがんばり、その後、表現力や音楽も学んでいきたいです。つま先や手の指先まできれいに見せられる使い方も学びたいです。」

「私の夢は歯科衛生士になることです。歯の病気や掃除をしてきれいにすることは好きです。だから歯科衛生士を目指す専門学校に行って国家試験を受けたり、短大や大学への進学も考えています。歯科衛生士は体力も必要なので、中学から部活を頑張ったり、挨拶や礼儀も正しくしようと思います。勉強だけでなく、チームワークや集中力を大切にしようと思いました。」

「ぼくは将来プロ野球選手になりたいです。野球を通してみんなを笑顔にしたいと思います。だから小学生ではやるべきことをしっかりし、中学校では文武両道で進み、素振りも欠かさずやりたいです。高校では部活で野球部を引っ張り、チームを優勝に導きたいです。大学では基礎練習はもちろんですが、人とコミュニケーションをしっかりととれるようにしたいです。そして、英検や漢検もがんばり、プロへ向けて努力することが必要だと思います。」
「私は保育園の先生と学校の先生を目指します。今やっているピアノやダンスが役に立つと思ったから頑張っています。高校では、国内や海外を旅行したりして友達をたくさん作りたいです。大学は宮崎県から出て一人生活をしながら、二つの資格を取るようにしたいです。キャリア教育の時間にたくさんの先生方から学んだ、『努力すること』『失敗を恐れないこと』を覚えておき、これからに生かしたいと思います。」
3クラスを回りながら発表を聞いていましたので、全員の発表を聞くことはできなかったのですが、6年生の全体で言えることは、「将来の目標を明確にしていること」「そのために現状に立ち返って、今まさに卒業しようとするこの時期から身に付けたいこと、さらに中学、高校、その先まで見据えていること」「それらの目標はどの道を歩めばよいかを詳しく調べていること」「これまでのキャリア教育の『よのなか先生』から学んだ『コミュニケーション力』『協力すること』『チームワーク』『努力すること』などをしっかりと捉えていること」など、自分のキャリアを積み重ねていく上で大切な能力や態度を現時点でしっかりと学んでいると感じました。
夢はその時々の状況で変更する場合もありますが、この子たちは、展望から現状を立ち返り、どこを向けば良いのかを学び取ったのではないかと思います。その力は、今後挫折を味わった際にも有効で、「では自分はどこを向けばよいか、そこへ行くには今何をすればよいか」といった課題対応能力やキャリアプランニング力が自分を救うことになると思います。6年生の先生方の綿密な指導計画のもとに、キャリア教育が組み込まれたおかげで、子どもたちの学びが深まっていると嬉しい思いをしました。
帰り際に参観に来ていた保護者から声を掛けられました。40年前の私の教え子でした。子どもさんが6年生にいるとのことでしたが、懐かしさと同時に年月の経つ早さを感じながら楽しい会話ができました。話しながら、私は目線が違っている(同じ高さである)ことも感じました。つまりあの頃、「この子」たちは、私の遥か「下方」から首を90度に曲げ上を向いて私と話すことがありました。私が腰を下ろして話さないと目線が合わないのです。「あれから40年♪(キミマロ風【笑】)」早いものです。同じ校舎でまた出会う、こんな機会がやって来るとは思いませんでした。
『シャボン玉』の作詞者野口雨情が作詞した富高小学校校歌には「艱難汝玉成(かんなんなれをたまにす)」とあります。40年の年月は人を心身ともに大きく成長させるには十分な時間なのでしょう。6年生の見事な発表を聞くとともに、歴史の重みも感じる早春の午後となりました。
2026.02.17
昨日午前、美々津小学校へよのなか教室の事前学習に行ってまいりました。来週、「よのなか先生」に登場していただく前の学習になります。
まず私のプロフィールを基礎学習として設定したものを前半の学習に位置付けました。幼い頃から父の転勤のために九州内を転々と転校、転園した話から始まります。高校時に大学進学を目指し、勉強に励んだことと大学在学時に教職に目覚めたこと、そして、教師になってから努力したことなどをワークシートに沿って聞き取る基礎練習を行いました。

「苦労」や「努力」、「やりがい」、「役割」などの言葉をキーワードにしてワークシートにメモをしていきます。話を聞くことに集中しているとメモをすることを忘れたりする児童もいましたので、基礎練習として「今。それをメモするといいよ。」とアドバイスをすると、「あっそうか」と鉛筆を走らせる素直な学習態度の5・6年生でした。

次に、「練習問題」として、いつものエピソードシートを活用します。MFE HIMUKA の黒木猛さんのエピソードを自分たちで読み取っていきます。ここでもまた、「苦労」や「やりがい」、「役割」といったキーワードが出てくるので、第一段階の基礎学習がベースになり、読み取りは上達していると感じました。

各自が読み取った「働くために必要な力」をグループで話し合い、友達はどのように受け取ったのか、ほかの人の考えを吸収する対話的な学びになります。盛り上がっているグループでは盛んに意見交換が行われていました。代表児童は「チームワーク」や「コミュニケーション力」を発表してくれました。

この事前学習を経て、子どもたちは来週「よのなか先生」を迎えます。すでに、地元出身でグローバルな活躍をされてきた方を講師に頼んでいますので、きっと一気に子どもたちの世界が広がるのではないかと思います。
単発のよのなか先生の話より、事前にこういう聞き取り、読み取りの学習を訓練することで話の聞き取り方を学べますし、私の教師としての職業観やエピソードシートに登場する機械製造の方の職業観などを、子どもたちは「一粒で三度おいしい」キャリア教育学習を受けることになります。そこから中学校、高校とさらに自分のキャリアの積み重ねを行ってくれるものと期待したいです。
美々津小の5・6年生の皆さん、来週を楽しみにしておいてください。私も楽しみにして学校へ伺います。
2026.02.16
年末からランニングで使用している腕時計が見当たらなくなりました。年を跨いで、紛失する物が増えてきて困る思いを度々しております。いわゆる「度忘れ」で済めば良いのでしょうが、年齢的に「認知症予備軍」だと思わざるを得ません。いや、認知症開始なのかもしれません。
ランニングウォッチは、年末のアオタイと日向市駅伝では使用し、その後もランニングの際に着けていたのですが、それから分からなくなりました。また、もう一つのお気に入りの腕時計も分からなくなっていました。後者は、量販店で驚くほどの低価格で手に入る極シンプルな腕時計です。一部のマニアックな山屋の間では「名機」とも言われているようです。腕に吸い付くようで、付けていることを忘れるくらい(あっ、これがいけないのですね)の薄さで、時刻しか表示せず、JAPANムーブメントの高耐久なのです。私の言う「高耐久」は、山しかも冬山で使えるということです。アウターの防寒着にインナー手袋とアウター手袋を着けた下の手首に着ける時計となると分厚いものでは非常に邪魔になります。昔は、いわゆるアウトドアウォッチなるものも着けていたことがありますし、様々な表示機能の中に高度も表示するので登山時には重宝しました。しかし、猛吹雪の中でアウタージャケットと手袋をめくって時刻を確認する作業は、なかなか面倒で骨の折れる作業になります。時計が分厚いと、高所の薄い空気の中ではジャケットの袖と手袋をめくるのすら大変な行為になります。その上、ゴーグルに雪が付着したり曇っていたりすれば、それを除去してからの時計の確認なので、一層面倒になってきます。そういう状況では、簡単に袖と手袋がめくれるような薄い時計の方が有難いのです。
文明の発達により、その他の高度を含む位置情報を含めた機能は、現在ではポケットに入れたGPS機器で確認した方が簡単、正確に把握できるようになりました。さらに、時計を腕に着ける事さえ面倒になり、ザックの肩ベルトに取り付けるようにして工夫をするようにもなりました。冬山で腕に着けなくなると、その他の季節でも腕に着ける習慣が減り、日常生活で、腕に着ける場面と着けない場面、そのほか、別の場所に着ける場面などと変化することで、紛失の度合いが増したのではないかと、冷静に分析しながら認知症開始を否定しているのかもしれません。
それにしても、そんなお気に入りの時計をどこにやったのか、ありとあらゆる場所を探しましたが見つかりませんでした。やはり、先日の雪山の帰りに車の中外を片付けた際にどこかに落としてしまったのかと諦めかけようとし、ついこの間、車の中のポケットの部分の隙間にひっそりと佇んでいる黒のお気に入り時計を見つけました。その薄さゆえに、ポケットの隙間に縦に収まっていたようです。久しぶりに手にした時計には後光が射しているように見え、「よくぞそこに居た、薄いがゆえにそこに収まっていたんだな」と褒めたたえました。この時計は、現在の物価上昇に伴い価格は以前の1.5倍になっていますが、時計としては驚くほどの低価格で、また買えば済むことなのかもしれませんが、一緒にあの山、この山を共にした相棒ともなると探せればそれに越したことはないと思っていました。チープではありますが、ローマ法王も身に付けていたモデルとして、ひっそりと手になじむJAPAN madeの逸品だと思っています。
結果として、紛失の話の二番目のこの時計は出てきてよかったのですが、最初のランニングウォッチはまだ出てきていません。こちらの方は紛失期間が2カ月を超えたのでかなりの「重症」です。タイムを計るだけだし、私のランニングなど、1分間でも違えば別ですが、30秒ほどタイムが伸びてもさほど影響はないので、レースでもない限り無くても構わないと諦めかけています。しかし、また年末のアオタイが迫ると、インターバルのスプリットタイムが出なければ、私伴走者としては選手の視覚障害のあるランナーに情報伝達ができないので、そこまでには見つけようと粘らないといけないでしょう。本日午前、美々津小学校5・6年生で私が、よのなか教室の事前学習を行った際に、私の話から読み取った児童の反応に「あきらめない心が大事だ」とありましたので、有言実行しなければ美々津小の子どもたちに申し訳ないと思い至りました。
様々な情報番組で紹介される認知症予防運動や誤嚥防止体操など、やることが増えすぎる現実に向き合いながら、取り組み始めたことを忘れては元も子もないので、やることを整理して視覚化するようにしておけば良いのでしょう。
今度は、貼ったことを忘れるのが心配になります・・・。
2026.02.12
テストの成績の上げ方。それは、テストの傾向と対策をすればよい訳です。
東洋経済ニュースに「授業は活発でもテストの成績が上がらない」という記事があり、ふと、学び、学校、子ども、青春、人生…など様々なワードが浮かびました。
かなり以前から、学校現場では「個に応じた指導」が叫ばれてきました。「一人一人の学びに寄り添う」という理想的な教育の姿のようにとらえられます。私もそれをどうやって体現化するのか格闘の日々を送ってきました。時には40人、またある時には15名ほどの児童生徒を相手に、「一人一人…」とワードが頭の中を駆け巡るうちに一時間に授業は終了します。よく分かって先をゆく者もいれば、取り残されてしまう子も出てくるのです。その後者の子どもに対して何らかの手立てを打たなければなりません。休み時間に再度教えるということも一手ですし、放課後という手段もあります。しかし、当の子どもは嫌がります。休み時間だからです。他の子と同じように遊びたいのです。
究極的には授業中(45分or50分)の中で、全ての子が理解できることが望ましいことは分かっていても現実にはそうはならないのです。仕方なく、課題(宿題)を出してみて翌日に理解度を確認する、という方法もありました。しかし、当日に理解不十分なのですから、宿題でできているはずがありません。そうやって、積み残しが増えていく訳です。
そこへ登場したのが、「少人数学習」です。一つの教科を同一の時間に複数(2人)の教師で受け持つのです。人数比は、習熟度別に編成し、理解の遅れている子を少ない人数で持つようにもするのですが、そういった分け方に違和感をもつ声があると、無作為に半々に分けるグルーピングが行われ、結果として、またその少人数でも同じく学力差が顕著になり、理解の遅れる児童生徒を救えない状況も生まれてきます。何のために少人数グループにするのか分からない状況が生まれます。そこには日本独特の「できないことは恥ずかしい」心理状態が作用するのでしょうか。「できないまま進級するほうが罪作り」ではないかと思うのですが、これは全国民の思考が転換されない限り、改善しないものかもしれません。
「学び方を学ぶ」と言われますが、それは新しいことではありません。私も「これを解いていく方法はどうする?」と問い、「私はこうします。ぼくはこうします。」と「戦略」を立てます。そして、その方法ができそうかわずかな時間ですが議論します。「できるかもしれない」と子どもが判断すればGOです。解決方法の見当がつかない子は、出された方法を真似すればよいのです。それで全員がアプローチして、それぞれの解決方法でどう解決していったかを協議するのです。もちろん、その方法では「できなかった」という子も出てきます。だからこそ、「なぜできなかったのか」を検証する場が必要になり、そこから「学び方を学ぶ」ことができるのです。
今、これを書きながら、35年前に細島小でやっていた算数科の問題解決学習を思い出しています。進む道筋を仮説検証していく過程を楽しみ、解決できたとき、或いは、学び方を知った時、それは喜びになるのだと思います。
以前受けたことのあるTOEICでは、知り合いの知り合いに、800点オーバーという人がいました。しかし、その方は「英語は話せない」のだそうです。確かに、TOEICでは傾向と対策を徹底的に練習すれば、問題文を余り読まず、()の前後の単語・熟語だけで判断できるものも多くありますから、「点の取り方を学ぶ」ことで一定の高得点は取れるようです。(勿論、高得点になるとそう簡単にはいきませんが)。「学ぶ」という観点からはかけ離れた学習でクリアしていく人もいるようです。それはそれで理解して突き進むのも一つの考え方なのでしょう。それより、今、小中学校で学ぶ子どもたちが、学びの中で埋もれてしまわないように、自分の人生の進むべき道との関係も見いだしながら、充実した生活を「自分の学び」で送って欲しいと願います。
2026.02.10
成功者の波乱に満ちた過去。テレビプロジェクトXしかり、ビジネス本登場者しかり。若い頃に大きな苦難、振れ幅の大きな行動を経て現在がある。よのなか先生にはそういう方が多いと、この日も実感しました。
2月6日午前、富高小学校6年生を対象に、よのなか教室が開催されました。今回6年生は前回のSEIKADO緒方様に続いて2回目になり、(株)内山建設の内山雅仁様に講師としておいでいただきました。

自己紹介では、内山さんの年齢について子どもたちはかなり若い印象をもっていたことが分かり、見学していた私たちの方が児童の反応を興味深く感じました。内山さんは、受験での失敗や海外留学、旅行など数々の人生経験をされて現在に至ったことを児童に分かり易く伝えていただきました。
社名の通り建設業を中心としながらも、そのほかに土壌やヘベス生産にかかわる会社も経営されていて、それを端的に紹介する動画も見せていただいたので、児童は食いつくように見入っていました。

後半の4つの力では、特に「やりぬく力」について強調され、「小さいことをおろそかにせず、継続すること」の大切さを丁寧に説明されました。元サッカー日本代表監督の岡田武史氏も同様のことを言っていたと言われながら、「今日から大切にして欲しいこと」として再度「小さいことを大切にする」ことを熱く語っていただきました。確かにおっしゃる通りです。細かいことの積み重ね、これに限りますね。

質疑応答のコーナーでは、一番苦労したことについて、「社員を亡くしてしまったこと。だから安全には人一倍気を付けるようにしている。」と苦しかった体験談を子どもたちへのメッセージとして語ってくださいました。また、3社経営の社長業に興味がある児童なのか「ヘベスについてはいつ勉強しましたか?」と質問をする子がいました。これに対しては「会社を作る前から勉強していました。専門書を読んだり、先輩農業者の所を訪問したりしました。」と答えられ、子どもたちの勉強する意味につながる解答だったと思います。さらに、「なぜ30年も続けられたのですか?」と核心に迫る質問もあり、「この仕事が生きがいになっている。この仕事から逃げないようにしている。逃げない大人はカッコイイと思う。」と、生き方の道標ともなる解答には盛んに鉛筆を走らせる子どもたちでした。
リンゴ箱の机から始まった学習塾「昴」の会長西村道子さんの困難を極める経営にも、逃げずに目の前の課題を克服することだけを考えるようにしていることが、私が読んだ雑誌から伺えました。それと同じ「今の仕事から逃げない」という内山さんの信念は児童に共感させる十分なインパクトがあったようです。内山さんの熱い話と児童の真剣な学びで、あっという間に時間が経ち、充実した学習ができました。内山さん、大変お忙しい中、子どもたちのために準備と講話を本当にありがとうございました。
富高小学校の校長先生を初め、6年の先生方が積極的にキャリア教育を推進していこうとする気持ちが伝わる3学期のキャリア教育学習でした。6年生はその成果を今月の参観日に発表する予定だそうです。
2026.02.06
昨日5日午後、大王谷学園において職場体験学習の発表会が行われました。中学生におけるキャリア教育の実践的な学習として全国で実施されている体験学習の発表ということになります。以前は全国的に、事業所で何か働くことを体験すればいいのだろうと誤解もあったようですが、現在では「基礎的・汎用的能力」を目標とすること自体は「よのなか教室」と同じキャリア教育の達成目標を獲得できるようにどの学校も活動を構成しています。職業を体験するいわゆるインターンシップは高校生レベルの学習になるので、中学生では事業所ではどのような能力や態度を必要とされているのか、働く意義は何かといったことなどを学ばせていただくので「職場」での「体験活動」ということになります。そういう意味では社会体験学習ということにもなるかと思います。
さて、発表会に話を戻しましょう。
まず初めに、全体でステージのスクリーンに映像が映し出されました。中等部7年生が、よのなか挑戦に向かう前の意識や目標、ミッションなどを前キャリア教育支援センター長から学ぶ事前学習の模様や、実際によのなか挑戦での職場体験学習の様子などが映し出され、各映像のポイントが文字で説明が表示されるので、生徒たちは振り返りながら全体で学ぶ時間になったのではないかと思います。
これが終了すると、5つのブースに分かれてグループで各班(各事業所ごと)の発表になります。
私はすぐ目の前のDグループの発表を初めに見学しました。(株)内山建設様で体験学習を行った生徒の発表でした。体験で大変だったことの一つに、コンクリートの凹凸削りをあげていました。体験したことのない貴重な経験だったようです。また、大王谷学園では生徒は予めミッションを抱えて体験学習に参加していたので、生徒は課題に沿って観察、調査する必要もあったようです。会社内で社員の方のコミュニケーションはとれているかについての報告もあり、「よくとれていた」と観察報告をしていました。仕事上、注意することとしては、続けていく力や協力する力など学びは多かったようです。

一方、聞く側の生徒たちは、「学びの発表会メンターカード」というA6サイズほどの用紙に、「良かったこと」や「もっと知りたいこと」を書いて指定の場所に投函するようになっていました。それをもとに、発表後、質疑応答が行われ、「コンクリートのもとは何?」や「地域の人のためにできることは他にどんなことがあるか?」などと意見交換が行われていました。さらに、この会場には初等部5年生も参加していて、7年生の発表に対して同じ用紙に熱心に書き込んでいる姿が印象的でした。こうやって隣接敷地で一貫教育が行われていると、交流体験が簡単にできるという良さがあると感じました。
各ブースでのグループ発表は、会場全体のアナウンスで進行、コントロールされていたのでスムーズに進んでいきました。
次にEグループの発表を見学しました。(株)日向衛生公社様で体験学習をしたグループの発表でした。ここでの発表では、「周りに人から信頼されて頼られる大人になりたいので、体験で学んだコミュニケーション能力や周りを見て行動することを大事にしていきたいです。」と報告していたので、この生徒たちは、自分の中に学びを生かせるような言葉でまとめることができていると感じました。
その次に、Aグループの発表を聞きに移動しました。(株)マルイチ様で体験学習をした生徒の発表でした。相方が欠席なのか1人でしたが、はっきりとした声で発表ができていました。「ホウレンソウのおひたしを作り、それを試食として提供した時に売り切れてほっとした。」と、これまで購入する側でしかない体験が真逆になった訳で、貴重な体験だったことが伺えます。ここでも「問いの解決」が提示され、「教えてもらったことがうまくいかなくてもそれを生かしていくようにしたい。大人になって、大変な仕事にも一生懸命に取り組みたいです。」と自分が予め設定したミッションを解決していたことが伝わりました。

Bグループでの発表は、コープみやざき様で体験した発表を行っていました。ここでは3人が交代で発表をしていましたが、3人とも声が大きくはっきりと伝えるようにしていました。畜産部、水産部、フロア、レジと、様々な部門で体験活動をさせていただいたようです。特にお客さん相手の仕事ではコミュニケーションが最も重要視されることを学んだようで、「先取りあいさつ」ということを強調していました。

また、すくすくひなた保育園様で体験したグループは、3日間の中で、「正しい判断力」や「子どもたちに間違ったことは教えないようにする」という保育ならではの学びがあったようです。また、今やるべきこととして、「周りを見て行動する」、「相手を意識する」など、すぐに自分の行動に結びつける大切さをあげていました。また、体験中に失敗したことについてもきちんとまとめることができていたので、これからの成長が楽しみです。
最後に私はCグループを見学しました。ここでは、日向市消防本部様で体験学習を行った発表がなされていました。「時間を守ることの大切さ」や「臨機応変に対応すること」について報告していました。また、消防署ならではの体験として、体験学習中にも出動要請があり、そういう時に指示されたことをできるようにしておくことが大事だと貴重な経験をしたようです。一人勝手をしないことや身だしなみを整えることも学んだと言うだけあって、3人の服装はボタンやシャツ、セーターの身だしなみきちんと整えてあり成果が出ているようでした。

Cグループの最後のグループは、上町保育所様で体験した生徒たちでした。体験して学んだことでは、「一つ一つの行動に責任をもつこと」が大切であり、整理整頓はそのまま社会性につながるということも学べたようです。質疑応答では、「仕事が一番難しいと思ったことは?」との問いに「一人一人が違うのでそれに対応すること」と答え、また、「心に残ったことは?」という質問に、「子どもたちから描いた絵をプレゼントしてもらったこと」と、保育体験での喜びを語ってくれました。
中等部7年(中学1年)生という学年での職場体験学習は、生徒たちにとって大変貴重な学習になったことがそれぞれのグループでの発表に表れていました。ここでまとめた「問いの解答」はそのまま、今後の一人一人の生徒の「生き方宣言」の根幹になるものです。今後8年(中2年)、9年(中3年)にどう繋げ、どんな姿に成長してくれるのかを楽しみにしたいと思います。
本日はご協力をいただきました事業所の方も見学されていました。その方々も含めまして37の事業所皆様、日向の子どもたちのためにご理解とご協力をいただきまして本当にありがとうございました。今後も、よのなか挑戦及びよのなか教室を通して子どもたちが自分らしい生き方を実現していけるようにお力をお貸しください。よろしくお願いいたします。
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