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2026.04.06
一青窈さんの大ヒット曲で有名になった花木ハナミズキは、桜が散ったあとに寂しくなった街路や山を飾る可愛らしい花です。下の写真は、2年前の6月にボランティアで石川県珠洲市に行った際、能登空港(のと里山空港)で見かけたときの写真になります。震災以降、空港に隣接している日本航空高校石川の校舎も被害を受けていて、校舎は鉄筋コンクリート作りながら学生の使用には十分ではないとの判断から閉鎖されていました。それでその校舎がボランティアの宿泊施設として利用されていたのです。珠洲市での一日のボランティア活動後に送迎バスで高校校舎まで帰り、隣にある閉鎖中の空港敷地をブラブラと散歩していると沢山のピンク色のこの花が目に留まりました。曲『ハナミズキ』の通りの薄紅色をしていて大変可愛らしく癒される色合いをしていました。

のと里山空港にて
♬「薄紅色の可愛い君のね」で、「ね」と対話するような可愛らしい花びらです。この花はこれからの季節に長く花を楽しませてくれます。花期が長いのは総苞片(ソウホウヘン)と呼ばれるものだからだそうです。調べると、タンポポやアザミなどのように、花が咲く前に花びらをしっかりと包む部分で花が散るのを遅らせ長い期間保つ働きがあるということでした。人間にとっては長く愛でることができるのですが、花は長い期間の中で受粉を確実に行うために準備期間を必要とし咲いているのでしょう。
10年ほど前に、私は自宅の庭にハナミズキを植えました。翌年の春先には蕾をつけたので花が咲くのを楽しみにしていました。

昨日のハナミズキ
ところが、咲いた花は白でした。ピンクを楽しみにしていただけに初めは残念でしたが、よく見ると写真のように白と言うより薄い緑がかり、何とも言えない淡い美しさがあります。
写真を見比べてお気付きの方、あるいは、初めから花木に詳しい方なら、これまでのこの話がおかしいことに気付いておられるかもしれません。
実は、2枚の写真の花は違う種類だったのです。色としては、どちらにもピンクと白があるので問題ないのですが、1枚目の能登空港の花はヤマボウシだったのです。そして2枚目の自宅庭の花がハナミズキでした。どちらもヤマボウシ属であるので似ているのは当たり前なのかもしれませんが、私は能登空港の花もハナミズキだと思っていたので違いを知った時は驚きでした。
ヤマボウシとハナミズキの一番の違いは、花の先端にあります。ヤマボウシは尖っていて、ハナミズキはクルッと丸まって(へこんで)います。ハナミズキは和名を「アメリカヤマボウシ」と言うそうで、なるほどよく似ている訳だと納得します。さらに調べると、日本のハナミズキは、明治時代に米国へ寄贈したサクラに対する返礼として大正時代に日本に贈られたものだそうです。
頭の中に『ハナミズキ』のメロディが浮かんでくるくらい綺麗な歌ですが、よく歌詞を聞くとなんとも不思議な解釈の難しい歌であることが分かります。一般的に「夢」というものは、追いかけるような、追い続けるようなイメージがありますが、この曲では違います。「果てない夢が」「ちゃんと終わりますように」なのです。夢は追いかけるだけでは確かに終わりはありません。
一人一人の夢を夢で終わらせず、きちんと捕まえる、達成する。可憐な花が長く咲き続ける覚悟ができるのも、総苞片という下支えがあるからなのだと感じさせられました。
夢は「いつか実を結び」そして「百年続きますように」。
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