日向市キャリア教育支援センター ブログ

2026.02.27

高鍋西小学校ひなた場~講師は高校生

  昨日午後、高鍋町立高鍋西小学校での「ひなた場」を参観してきました。今回は、高鍋高校高鍋農業高校の生徒48名が講師となり小学生の話に耳を傾けるという珍しい取組なので楽しみに出かけました。

 事前打合せを終えた高校生は講堂(体育館)に移動し、小学生を迎えました。小学生3クラスがそれぞれの班に着いたところで自己紹介が始まり、その後、1回目の対話がスタートしました。この時、班の2名の小学生は人生紙芝居の所定の位置に移動して、そこにいる高校生の人生紙芝居を聞くことになります。小学生は、当日必要なファイルがすべて個人のタブレットに予め表示されていて、ICTが進んでいることを感じました。また、高校生の人生紙芝居も多くはタブレットでしたが、2割ほどの生徒はスケッチブックで面白く、小学生が飛びつき易いように描いていました。

 *ICTInformation and Communication Technology)とは「情報通信技術」の略で、情報の伝達を重視しています。一方、ITInformation Technology)は「情報技術」の略で、「情報技術そのもの」を指している。

 このようにして、「ひなた場」が始まるのです。人生紙芝居(一人の高校生が自分のこれまでの経験で転機になった部分を紙芝居にして複数の小学生に語る)の場所と人生グラフ(一人の小学生が事前に作成した自分の人生グラフ:浮き沈みの部分、を詳しく目の前の一人の高校生に語る)に分かれ、これが3ラウンド繰り返されます。3回分をまとめて以下に一部ですがお知らせします。

人生紙芝居

・高校男子:小4までゲームばかりしていたんだよ。野球を始めて人前に出られるようになってね。6年の時は運動会で団長に立候補してなれたとよ。でも問題が沢山あって団長になってからも沢山悩んだ。それでも団長になってからクラスメートから沢山のいい言葉をもらったことが自分としては成長に大きく影響したと思っているとよ。やっぱね、人から言われても、自分がやらないと力にならんから、自分のやるべきことを初めに考えていくといいよ。運動会は6年間の中で一番楽しい運動会になったよ。だから皆には、諦めないで欲しいってことを言いたい。

・高校男子:ぼくは身長は小学校卒業した頃は身長が130cmくらいしかなく、体重も軽かったです。ラグビーがしたくて西中のラグビー部に入り、ご飯をたくさん食べ、部活のあとも自主練習をしました。するとパスが上達し、身長は10cm以上、体重もかなり増えました。中3の時、県大会で優勝しました。その時、努力は必ず報われる、と感じました。中学校に入る前は「先生は厳しいだろうか」「勉強はついていけるだろうか」と心配していましたが、入ってみると10倍楽しい中学生活でした。残りの小学生活を楽しんでください。

・高校男子:(スケッチブックに自ら描いた絵や言葉を指し示しながら)お前らは唯一無二だ。わかるか?おおっ、そうかわかるか。お前レベル高いねえ。オレは小学生の頃、いろいろあって不登校になった。あるとき、出会ったものがある。なんだと思う? それは…筋トレだあ!!

  →小6:目がキラキラ。体を乗り出して聞き入る。圧倒され頷くこと多し。

 

人生グラフ

・小6女子:わたしは、体調が悪いときがありました。

 →高校男子:うんうん、不調になる時はあるからねえ


 

 
 

*人生グラフ(高校生と小学生が1対1で場を作り、小学生が自分のこれまでの人生を振り返りなが ら聞き役の高校生に語る) この人生グラフの部分は、あまり記録がありません。というのも、2人のすぐ隣に大人が耳をそばだてるのは良くないと思ったからです。小学生が初めて会う高校生に、自分の思いを話すのですから、第三者が介入するような雰囲気を作ってはいけないと判断しました。

 

途中休憩の時、高鍋東小学校時に唯一学級担任をした時の子のを見つけました。「姉は県外で管理栄養士になって」いるそうです。「昨日鍵を紛失したということで慌てていました」と、相変わらずやってるなと微笑ましい時間となりました。

 

15時を過ぎ、振り返りの時間となります。学習にはよくこういう「振り返り」という時間を入れています。この時間の活動を振り返って、自分自身にとってどの部分が有益だったのかを「記憶が熱いうちに」確認し内省化をするのです。そうしないと、忘却とともに活動がほぼ無益に近い状態になってしまうので、「反省会」と言ってしまえば味気なくマイナス気配がありますが、その時間内に見直すことは大変有効です。

 「どんな大人になりたいかキーワード」のプリントを参考にして高校生も小学生もワークシートに書き込み、班内で一人ずつ発表します。Qどんな大人になりたいか。Qどうしてそう思ったか、について書きます。

・小6女子:まわりに感謝する大人になりたいです。それは、今まで支えてくれた人への感謝をしたいからです。

・小6男子:自分でも生きていける大人になりたい。高校生の話を聞いて。

・高校女子:自分がすると決めたことをするようにしたい。それは、最近、今やっていることに意味があるか考えた時に、どうしたらよいかを考えて、時間を無駄にしてはいけないと思い、決めたことはやっていこうと思いました。 

15時半が迫り、全体の終了となり全体で記念撮影をして、高校生が小学生を拍手で送り出しました。春雨で少し肌寒くなった講堂に、温かい空間ができあがっていることを感じ取ることができました。

  

 この後、講師となった高校生だけの振り返りの時間が持たれ、講堂の中央に輪になって座り、感想を

発表してもらいました。

・高校女子:小学生と仲良くなれたのでよかったです。

・高校男子:自分の話を真面目に聞いてくれて、小学生が、青春が一番大事と言ってくれて凄いと思い

ました。

・高校男子:小学生の目が輝いていました。未来の希望をもっていると感じて、こちらも話してよかっ

たです。

実は当日こんなこともありました。以前私が高鍋東小で担任をしていた時、隣のクラスにいた児童が高鍋農業高校の先生となって今回引率をしていたのです。懐かしい話や現在の彼の立ち位置など短時間でしたが話すことができ嬉しさが倍増しました。

 

 「文教の町高鍋」というのは他市町村にも聞こえています。私も実際に勤務していたことがあるのでが、確かにそれは感じました。物事に関する意識と言うか、「志」の高さのような雰囲気を感じていました。それは、小さな「コンパクトシティ」には珍しく、武士の時代に特有の名字が多く残されていて歴史を感じたことにもよるのかもしれません。それでも時代と共に、歴史の面影が薄くなっているという話も聞きますので、高鍋藩の立役者秋月種茂公の弟上杉鷹山が山形米沢藩を再興したように、町全体が歴史的意味の深さを活用した文武両道の精神を大いに発展できるように願っています。

わが、日向市も負けてはいられません。戦略的に重要拠点になった日向三城の一つ塩見城や、幕府直轄の天領としての位置づけ。さらに遡れば、源平の合戦から追いかけた椎葉への道、もっと遡って、神武天皇お船出の地美々津など、歴史的価値は十分にあります。ふるさと日向は世界にも自慢できる風光明媚な土地であり、歴史的価値も多く存在するので、ここをしっかりと学習、記憶、誇りにできるように位置づけられればと願います。他地域の「ひなた場」を参観するとその土地の良さと同時に、日向のよさを再認識することが多くなります。

高鍋西小学校の校長先生を初め、6年の先生方、そして、企画・準備に奔走し、当日の運営をしていただきました県キャリア教育コーディネーターの皆様、高鍋町キャリア教育コーディネーター森様、高鍋高校の先生方生徒の皆さん、高鍋農業高校の先生方生徒の皆さん、本当にありがとうございました。

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