日向市キャリア教育支援センター ブログ

2026.01.08

ことば

 言葉は流行です。

音位転換」というものを昔習った記録があります。「新しい」は「 アラタシ」から「アタラシイ」になり、「山茶花」は「サンザカ」から「サザンカ」、「舌鼓」は「シタツヅミ」から「シタヅツミ」、「秋葉原」は「アキバハラ」から「アキハバラ」へと、実に多くの言葉が転換されそのまま定着していったようです。そう言われればそうだなあ、なるほどと頷けます。これは英語にも見られるようです。「three thirty」では「ri ir」の変化があり、「tax task」では「ks sk」が変化しています。

また、古文における「音便」も変化の一つでしょう。イ音便では、「書きて」が「書いて」に変化し、促音便では、「思ひて」が「思って」に変わってきます。

言葉そのものの変遷としては、「及第点(きゅうだいてん)」= 合格点は、ほとんど遣われなくなってきました。同様に、「細君(さいくん)」= 妻も聞きませんし、「奴(やっこ)さん」= あいつなんて江戸下町育ちでもない限り遣わないのではないでしょうか。

 

教育界では次期学習指導要領についての議論が盛んになってきました。文科省も情報を次々に公開しています。昨年暮れに行われた教育課程部会・総合的な学習・探究の時間ワーキンググループでは「総合的な学習・探究の時間に関する目標・内容の構造化等について」の資料の中に、「探究学習」や「自己調整」、「国際バカロレア」、「タキソノミー」など新旧交えて鍵となるような言葉が続々と出てきます。こう羅列されるともうお手上げです。我々は、目新しい言葉に振り回されず、かといって毛嫌いをすることなく粛々と受け止めていかなければならないでしょう。

これまでも取り上げている探究学習は、世界各国で(英語表記として)「inquiry-based-learning」と呼ばれ、それぞれの国の課題に応じて重点化されていますが、「論点を理解する」という点に力を入れる意味では各国共通の課題なのかなと感じました。難しいことはさておき、新語ではない「探究学習」については何度も申し上げているように、これから益々重要になってきます。それでも、今一つ掴み切れない分野ではないかと思われるのですが、毎日身の回りに起きている事象について疑問をもつことは探究のスタートであることに間違いないので、そういう子どもの好奇心は育んでいきたいものです。

便所をトイレ、台所をキッチン、居間・茶の間をリビング、えもん掛けをハンガー、さじをスプーン、百貨店をデパート、メリケン粉を小麦粉などは、外来語を交えて呼ぶように置き換わっている現代の言葉になります。一方で、最近の若い人がよく遣う「めっちゃ」などは既に全国制覇している感があります。私は言葉を注視してきましたので、間違っているかもしれませんが、平成6年頃に流行った「同情するなら金をくれ」で有名な「家なき子」で話されるフレーズが大流行し、当時の小学生たちが盛んに「東京語」を話していた記憶があります。以後、一気に若者間で遣われるようになった「めっちゃ」ではないかと思っています。それもまた一つの若者文化なので良しとして、オジサンとしては「てげ」(佐賀人は「ガバイ」)で済ませようと思いながら、流行に振り回されることなく伝え残していける言葉は遣いたいものだと思うこの頃です。(*流行語と方言は混在しながら進化していくものかもしれません。)

壁画も流行があったのか?<ウルル>

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