Hyuga City Career Education Support Center
2025.12.15
昨日は前夜からの雨が止み、からりと晴れ渡った心地よい空気の中で青島太平洋マラソンが開催されました。ランナーの皆さんお疲れさまでした。また、サッカーではテゲバジャーロ宮崎がアウェイで完勝し見事にJ2昇格を決めました。こちらも大変おめでたいことで、昨日はスポーツに湧いた宮崎となりました。
さて、先週金曜日に日向市の各地域で尽力されている地域コーディネーターの皆さんが一堂に会して本年の取組について協議する会が実施されました。日向市には中学校区を一つの単位として各地区に地域コーディネーターの方々が、それぞれの校区の学校からの要請に応じて人材や事業所を見つけ調整する役を担っておられます。うちのスタッフの一人もコーディネーターを兼務しております。今回は私も地域で子どもを育てる意味合いから参加させていただきました。初めての方もおられましたが、こうやって対面でお話するのはとても良い機会になりました。
初めに、三樹教育長からは「学校だけで子どもを育てる時代は終わっています。地域一丸となって子どもを育て、また学校も柔軟な教育課程を編成して地域の人材をフルに活用できるようにしていくことが大切です。」とご挨拶をいただきました。
次に、意見交換の場では各地区から様々な活動が報告されました。「参観の日の懇談時に低学年生の見守りを行っている」「授業補助の必要性から機転を利かして地域との調整をしている」「小中学校のクラスで読み聞かせをしている」「祭りの舞を長年指導している」「ミシン補助をしている」「学有林の活用を掘り起こしからしている」「面接指導に協力している」「よのなか挑戦ではコロナ禍で途絶えていた事業所が喜んで迎えてもらった」など、調整に奔走しておられる様子が見えてきました。
また、課題として、「中学校区が一つのまとまりであっても小学校区ごとに特色があり、すべて一つにまとまるということの難しさもあるが、何とか皆で地域の子どもたちを育てる意識にもっていきたい」「地域の行事が減少し子どもたちが地域で育つ機会に乏しくなっている」「奉仕作業は学校をきれいにするというより皆で集まって話をし、顔を知るという機会として実施できればよい」「育成会やPTAに不参加の家庭が増えていることが子どもたちへ影響しているのではないかと思われる場面に遭遇することがある」などの切実な状況をお話しいただきました。
学校も行政も保護者も地域も、すべて目指すところは同じで、「子どもの健やかな成長」これ以外の何物でもないはずです。成長に伴い、学力、体力、人間力などが付加されていき、最終的には「人格の完成」を目指すのが教育の役割になります。この場合の教育は、学校だけで行うのではなく、家庭、地域すべてが関わりあって育てていかなければなりません。地域コーディネーターの皆さんは直接学校に寄り添って支援をしていただき、キャリア教育支援センターは地域でカバーできない市内全域での学習活動の支援・サポートを行います。学校はどちらに相談して良いか判断に迷うときは、どちらでも構いません。まずは地域の人材を活用しようと積極的に行動を起こし連絡をいただきたいと思います。地域コーディネーター、キャリア教育支援センター双方で連絡しあい、どちらが関わるのがより適切かを判断して返事をすることができますのでお気軽にご相談ください。地域コーディネーターとキャリア教育支援センター、そして教育委員会は連携しながら子どもたちの健やかな成長を願って歩んで参りたいと思います。地域の皆様、保護者の皆様、事業所の皆様、どうぞご理解とご協力をお願いしたいと思います。

冒頭で紹介しました青島太平洋マラソンは、視覚障害者マラソン大会が同時開催されています。私も以前は「アオタイ」のランナーとして参加しておりましたが、現在は伴走者として参加しています。今年は10kmの部で東京からの若い選手と共に無事ゴールしましたが、そのすぐ後には一般フルマラソンの選手がもう帰ってきました。1位は2時間20分です。何という超人的な速さです。その後惜しくも2位だったのが門川出身で東京都在住の男性です。以前はこの大会で優勝もしていて、学生時代は箱根駅伝にも出場した努力の人です。数十年ぶりに会い話をしました。彼に写真を送ると、早速自身のFacebookで「地方大会の良さ」を語ってくれていました。人と人がFTF(face to face)で話をすることで温かな空気感に変わることはよくあることです。昨日も彼の「時の移ろいを感じますね」という言葉からは、時間の経つ早さと思い出の甦りを懐かしく感じましたが、数々の試練を乗り越えてきた彼の人生を思い浮かべてもいました。人が暮らすその場、その地域でFTFと顔を付き合わせて暮らしていけるのは、どんなAIにも負けない人間ならではの価値ではないかと思います。先週の研修協議会そしてマラソン大会と、濃い週末でしたが、それぞれの人がそれぞれの地域で生きていくことの大切さを改めて感じました。長い旅の途上である子どもたちを今いる地域で育てるのは先生である大人の役割だと身を引き締めた週明けの朝でした。

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