日向市キャリア教育支援センター ブログ

2025.12.11

牧水の里から若人の挑戦~東郷学園若竹分校中学部よのなか教室

  昨日11日(水)、東郷学園若竹分校中学部2年生が(株)黒田工業様を訪問し、よのなか教室が実施されました。初めに、研修室にて会社の概要を映像で紹介していだたきました。宮崎県で一日に一人が排出するごみの量は約1kgすなわちパック牛乳一本分なので相当な量になると驚きました。不燃物を破砕し選別する出る再利用できるものは可燃性残さとして固形燃料に作り変え、不燃性残さのみが埋め立てられるようです。作り上げた固形燃料(RPF)はボイラーの燃料として電気を作ったり、温水風呂の施設の燃料にもなるということでした。

続いて、実際の加工作業場へ案内していただき、ここでベッドのマットレスを100%リサイクルする工程の説明を現物で確認しながら教えていただきました。マットレスのスプリングには2種類あり、スプリングが全体の金具と一体型になっているものは取り外しが楽だが、スプリングが一つ一つ独立してカバーに包んであるものが300個から400個並んでマットレスの中に収めてあるものは大変手間がかかるということが説明でよく分かりました。カバーを剥がしカッターやはさみで切り取る人、見えてきた1個のスプリングを中から取り出す人。この連動した作業の繰り返しで一つのマットレスを分解していくそうです。カバーは可燃性残さとして固形燃料になり、スプリングは再加工してとして生まれ変わるのだそうです。この工程では埋め立てに回るゴミは何一つなくすべて再利用されるというところが、この会社の大きな社会的意義につながるのだと感じました。

 見学後の質疑応答のコーナーでは、中学生の「この仕事をなぜ選びましたか。」の問いに担当者の方は「リサイクルに興味がありました。」と答えられ、「仕事で気を付けていることは。」には「日向市民の施設だから市外からのお客さんに断るのに気を付けている。」さらに、「やり甲斐は?」に対しては「こういう見学で興味をもってもらうのが嬉しい」 と、よのなか教室のねらいに迫る学習を生徒が行ってくれていることが嬉しかったです。今回のこの見学は、生徒たちのキャリア発達に必ず蓄積されるだろうと確信しました。黒田工業様、本当ありがとうございました。

東郷学園若竹分校中学部3年生は、自衛隊宮崎地方協力日向地域事務所様を訪問しました。服装を着用させてもらったり、自衛隊の職務の概要説明、基本的な動作、救急法やロープワークなどを丁寧に説明していただいたようです。

生徒からは、「仕事のやりがいは何ですか」と質問され、「海外での任務の時に、治安や豊かさについて改めて日本の良さを感じたことや災害派遣で被災者から感謝の言葉を頂いたことです。」と答えてくださいました。また、「楽しかったことは何ですか。」の問いには、「同僚との交流(休暇や食事会)や自身の子供のスポーツの応援です。」と。さらに、「人気の食事は何ですか。」には、「カレー。」と即答され、その理由として「自衛隊では訓練や任務で日常生活から離れることが多く曜日の感覚が分からなくなるので、毎週金曜日にはカレーが支給されます。各部隊、艦船ごとに味が違う(沖縄の舞台では黒糖がはいっているなど)ので楽しみです。」と私たちの知らない味の情報までいただきました。最後に講師の先生から「感謝することの大切さ」について中学生に分かりやすく説いてくださいました。「この仕事に就くためには、元気・やる気・我慢・感謝(学校での学びや給食はあたりまえではない)が必要ですと締めくくっていただきました。自衛隊宮崎地方協力日向地域事務所様、本当にありがとうございました。

東郷学園若竹分校中学部1年生は、小春日和の穏やかな日差しの中、東郷まちづくり協議会会長鈴野淺夫様さつま芋畑を訪ねました。鈴野さんの「今年のさつま芋は気候のせいか実入りが良くないとよね。」という心配をよそに、生徒たちは土をかき分けかき分け、沢山のさつま芋を掘り上げて畑に並べていきます。掘ったさつま芋は畑の土がついているので冷たい水で土を洗い流します。細長い芋、曲がった芋、これぞさつま芋!という芋。1つとて同じ形のものはありません。

  その後、鈴野さんご夫婦と一緒にドラム缶を利用した手作りの焼き芋焼き機()にさつま芋を並べていきます。焼き芋が焼きあがるまでの時間を利用して、ご近所の伊藤さんの牛舎まで散策しました。牛舎ではおよそ100頭の牛を飼育されているとのことでした。人懐っこい牛を見学させていただいた後は、畑に戻っていよいよ焼き芋の大試食会の始まりです。自らの手で頑張って掘った芋が美味しくないはずがありません。アッツアツの焼き芋をフーフーしながら、東郷町で栽培されたカモミールで作ったお茶と一緒に美味しくいただきました。 

 質問の時間には、「どんな野菜を作っていますか」「野菜作りで大変なことは何ですか」「この機械はいくらぐらいしますか」と次々に生徒が問い、それに対して一つ一つ丁寧に答えていただいた鈴野さん、奥様、お世話になりました。

 若竹分校中学部の生徒が同時に3か所でよのなか教室に参加できるという貴重な機会を得ることができたのも、各事業所の皆様のご理解とご協力あってのことです。御三方にはご協力いただきまして本当にありがとうございました。

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