Hyuga City Career Education Support Center
2025.11.17

今朝5時半には西の空頭上に冬の大六角形であるシリウス、リゲル、アルデバラン、カペラ、ポルックス、プロキオンがくっきりと輝いていました。すると間もなく東の空が朝焼けを初め、まだ空高くペーパームーンの三日月が地球照によって影の部分をうっすらと照らしていました。それらの光景はとても美しく、早起きで三文の徳を得た気分でした。
昨日午前中、日知屋東小学校にてオープンスクールが行われました。市内のよのなか先生が講話をしていただくということで参加しました。
まず6年2組でサンシャインアカデミーの藤江顕様からJICAで働いた経験を通して働く意義や将来への目標をもつことについてお話をいただきたました。
中学受験で失敗したことやJICAに入り色々な国を訪問する中で体調を崩したことなどを児童によく伝わるように話していただきました。

アフリカというと広大なサバンナと野生動物という風景を想像しがちですが、ケニアの首都ナイロビは人口が400万人以上いて、人口としては三分の一の福岡市くらいの都会的な雰囲気をもっている高層ビル群のある街に驚きました。さらに、原野の写真には、乾燥地帯と野生動物が写っているものもありましたが、バオバブの木の周辺に、なんと青々とした稲の平原が広がっている写真があったのです。日本の技術協力のもとに稲作が広がった風景は私には大きな驚きでした。「自分以外の人生も考えてみることで豊かな人生になると思うよ」とご自身の経験から子どもたちに語りかけておられたのが印象的でした。

ワークライフバランスはとても大切でメリハリをつけて働くことが必要になると強調され、職員には休みをとってコンサートへいってらっしゃいなど、働き甲斐についての必要性を説明されました。また、「食べ物が体の栄養になるように、人から感謝されることは心の栄養になるので、心と体の健康を保つためには人の為に何かをしていくことが大事だ」と諭されました。さらに、「皆さんにはチャンスがたくさんあるので、いろんなことにチャレンジしてほしい」と今から頑張ってもらいたい方向性を示されました。
続いて、4年生は体育館で合同のよのなか教室を行っていました。
クリーン日向の鈴木睦代様が廃油でキャンドルを作る活動を進行してくださいました。各家庭から持ち寄った廃油を集め、4年生の先生方も総出で凝固剤を混ぜ各グループに小分けしてアルミカップに流し込みました。ただ流し込むだけではなく、段階を追って一段目が固まるのを見届けてからキャンドルの芯を立て、その後、2段目の廃油を流し入れるという手順が必要なことを子どもたちは学び取りました。

私が体育館に到着した時にはすでに活動が始まっていて、前半の学習内容については、子どもたちがメモしているワークシートから読み取ることができました。クリーン日向では20年ほど前からペットボトルのキャップを集めていて、貧しい国の子どもたちのワクチン接種のための資金づくりに取り組み、これまで8万人から9万人の子どもたちに提供することができたそうです。まさに「捨てればゴミ、分ければ資源」なのだと体感的に子どもたちも学んだことと思います。
昨日の日知屋東小学校でのよのなか教室は、オープンスクールという機会を捉えての活動となりましたので、たくさん来られていた保護者の皆さんへ学習を提供する場としてもとてもよかったと思います。日向市内には直接海外へ出向いて貢献する方やそういう人材を小さい頃から育成する仕事の方、廃棄物を有効活用して世界に支援をしている方など実に幅広い分野で活躍されている方々がおられ、それを身近に学習する良い機会となりました。昨日はほかの学年でも事業所の方をお呼びし学習をしている学年があったと聞いています。ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
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