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2025.11.12
台風26号はフィリピンに甚大な被害をもたらしています。何ができるか考えたいと思います。
さて、宮崎県の天気は良くないのですが秋は星を見るには絶好の機会なので、壮大な宇宙へ思いを馳せながら夜空を見上げるのはいかがでしょうか。好きな分野ではありますが宇宙に関する知識が深い訳ではありませんので表面的な話になりますが、長いようで短い人生に宇宙が送ってくれる癒しの輝きについて、しばしおつきあいください。

車輪銀河(提供:NASA, ESA, CSA, STScI)AstroArtsより
我々地球人にとって5億光年という天文の単位はまったく想像の彼方の世界でイメージすることすら難しい距離になります。光が一年で進む距離が1光年で約9兆5000億kmであり、月までが約38万kmで、太陽までが約1億5000万kmということです。
夏の星座である大三角をつくる、こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルは小学生で学習するので有名ですが、ベガが織姫でアルタイルが彦星という別名があります。この大三角をつくる3つの星はデネブが天の川の中ほどに見られ、ベガとアルタイルが天の川を挟んで対峙している、つまり地球から見ると、大三角が同じくらいの平面で三角をつくっているように見えますが、実は、デネブは地球から約1400光年離れていて、ベガは約25光年、アルタイルは約17光年離れているので、どれも同じくらいの位置にあるということではありません。あくまで地球から見かけ上の形で、星座は夜空の大きな天球に張り付いたように見えるだけです。地球から割と近い「天狼」と呼ばれるおおいぬ座のシリウスでさえ約8.6光年離れているので、星々は途方もない位置にあることが分かります。

霧島にて
私たちは、直径が約10万光年ある天の川銀河に暮らしています。不思議だと思いませんか?銀河の中にいて、どうして天の川が見えるのか? 私たちが暮らす太陽系は、その天の川銀河の中でも端の方にあり、中心から約2万8000光年の位置にあるので、渦の中心(巨大なブラックホール)方向から伸びている「腕」と呼ばれるほかの「川」を見ていることになります。沢山ある「腕」のうち、我々は「オリオン腕」に暮らしています。この天の川銀河の中だけでも太陽のような恒星が約1000億個以上もあるとされています。そうなると、興味のある人は「なら宇宙人はいるのか」と思いたくなります。世の中には、その地球外生命体(ET)を見積もる計算式を考えた人がいるそうです。その話も長くなるのでまたいつか・・・。
現在の研究では、理論上の宇宙の果てまで約500億光年の位置までは分かっていてその先はまだ分からないそうです。その宇宙全体には、我々の住む天の川銀河のような銀河が約2000億個以上あるとされています。

御池にて
初めに話を戻します。1光年ですらすでに想像が難しくなるのですから、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した「車輪銀河」の約5億光年先の位置を想像することは無理なことですが、そのような遠い宇宙にこのような美しい輝きを見せる銀河があるということを想像することは楽しいことではないでしょうか。その中には太陽系みたいな天体のグループがあり、地球のような星があれば誰かが自分と同じように夜空を見上げているのかななんて想像するのも楽しいです。地球から見て太陽と反対側の150万kmの宇宙を漂いながら今後も撮影可能な距離を延ばすであろうジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の活躍に期待したいと思います。
そうそう、私たちの天の川銀河と220万光年の距離にあるアンドロメダ銀河は今後衝突するということが分かっています。エッ!衝突!大変! しかし、広大な銀河なので太陽のような恒星同士が衝突する可能性はほとんどないと言われています。そもそも衝突は約40億年後だそうです・・・。

クルスの海のモニュメント
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