センターのあゆみへ

日向の子供たちの未来づくりに向けて

日向市キャリア教育支援センター長 水永正憲

 日向を子供たちが喜んで住みつづけたいと思う街にしたい、というのが私の願いです。

そのためには、第一に仕事(雇用)であり、第二にコミュニティ(絆や喜びのある仲間)であり、第三が教育だと思います。

支援センターでは、この中で教育の視点から取り組んでいきたいと思っています。

子供たちを日向に住む大人がみんなで力を合わせて育んでいく「教育」こそが今求められている、とても大事なことだと思うからです。

 この目標に向けて「日向の子供たちの未来づくり」プロジェクトをはじめます。

子供たちの未来は大きな可能性に満ちています。日本にさらには世界に翔けていく人、この地域で新しい価値を創りだしていく人、仲間や家族と力を合わせて世の中の光になる人・・・など多様な生き方があります。この多様性こそいま最も大事にされるべきことですし、多様な生き方を子供たちがめざしていく姿こそ、子供たちの未来だと思います。

子供たちの未来づくりをめざして、日向商工会議所のご理解とご協力を得て、産業界と学校教育界さらには家庭・地域との橋渡しができればと思っています。

日向の将来を担う人財は、日向の人々の力で育てていかねばなりません。日向の町ぐるみで人づくりに取り組んでいく必要があります。

支援センターでは、学校の先生方の力になり、産業界の方々の理解と協力をいただけるよう努力し、家庭・地域との連携を深めていけるよう努めていきたいと思います。

 先ずはじめに、「日向の大人はみな子供たちの先生」運動を起こしていきたいと願っています。日向に住むすべての大人の方々に、子供たちに関わる何らかの役割が設定できたなら、日向は、日本一素晴らしい街になることができると信じます。

2013年8月

人は人によって変わる

日向市教育委員会教育長 今村卓也
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子どもたちはもちろんのこと、大人も含めて「人」は「人」とかかわりながら、また、「人」に指導されながら様々なことを学び、育ち、変容し、成長していきます。指導したりかかわり合ったりする「人」によって、考え方も行動も大きく変わっていきます。子どもたちの成長には、教師はもとより、周りの大人が与える影響は本当に大きいと実感しています。

それだけに、教師も親も、地域の大人たちも、全ての日向市民が、自ら学び、自ら成長しながら、責任ある後ろ姿を子どもたちに示し、関わっていける、そんな日向市であり続けられるたら素晴らしいと感じています。

日向市は、産・官・学、及び地域が連携して子どもたちを育てていこうとする気運が強い街です。日向商工会議所も、キャリア教育支援センターを設置して積極的な取組を推進していただいており、平成29年1月には、これまでの取組が国においても評価され、全国の最優秀賞の栄に輝かれ、文部科学省・経済産業省から表彰を受けられました。

日向商工会議所の壁面には「日向の大人はみな子供たちの先生」という日向市のキャリア教育のスローガンが掲げてあります。子どもたちだけではなく、大人としての目指すべき姿をスローガンとして掲げ、意思表示できている街は、全国でも他にないと誇りに思っています。

この理念を実現するためには、まず教職員は自分の指導力に責任がもてるように自分をブラッシュアップさせ、人間性も磨かなければなりません。保護者や地域の方々も含めた日向の大人たちも、まずは自らしっかりと学び、成長していく機会をたくさん作っていかなければなりません。日向の大人が積極的に学び、成長しながら、一体感をもって子どもの教育に関わっていける、そんな日向市であり続けられるよう、日向市キャリア教育支援センターと連携を図りながら教育行政を進めていきたいと考えています。

016年10月

君たちへの天職を見つける為の

キャリア教育に寄せて

日向商工会議所 会頭 三輪純司
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「ふるさとで職を見つけしラッキーな同級生は津波で死ねり。」これは、あの3月11日の震災のあとで新聞の歌壇に掲載された一般の方の短歌である。人間万事寒翁が馬と、いうことなのか。

私たちは君たちを少し甘やかし過ぎたかも知れない。就職しても3年以内にその職場を去る子供達が半数近くいるらしい。嫌ならやめる。向いていないからやめる、というが、それが判るほど嫌という程、やったのか。

やりたい事が判らないのは、あたり前だと思う。ただ君たちは求めて最前列にすわっているか。真正面から愚直に、素直に生きているか。弱い人間は素直になれない。幸福(しあわせ)になろうとしない人間は幸福になれない。

 キャリア教育とは自分自身を知る為の終りのない堂々めぐりの自分探しの旅だ。自分が何に反応するか大いに迷い惑ってほしい。それは、あの坂にのぼれば届くのではと思う「坂の上の雲」のようなものかも知れない。何度も言うが、やりたい事が判らないのは、あたり前だと思う。

 いい大学に入ることは人生のほんの小さな必要条件になっても、もはや十分な条件ではない。人間は何を注文しても人が注文したものの方が良く見える。それとコンプレックスを自覚してほしい。それを持っていない人間は、いない。ある意味では、それが大きい程、前進するマグマは激しい。それを自覚することは間違いなく君たちを強くする。

「将棋」や「碁」などで何十手先を読む事を「長考」というが、多分君たちが自分の進む道が見えないのは「長考」ではなしに「混乱」だと思う。

 その霧は完全に晴れることは、ないのかも知れない。しかし幾分かの整理はこのキャリア教育でつくと思う。

天職とは英語でコーリング、又はヴォケーションとか言われ、どちらも呼ばれることを意味する。真摯に生きよう。そうすれば、いつか遠くで君たちを呼ぶ声が必ず聞こえてくるはずだ。その時は、それこそ「縁」という名の運命を信じて迷わず勇気を持って踏み出すだけだ。

013年8月

未来を拓くキャリア教育

日向市教育長 北村秀秋

今、キャリア教育が注目されています。キャリアという言葉は専門的職業とか経歴とか国家公務員の上級職とかいろいろな意味で使われていますが、ここでいう「キャリア教育」は「子ども達を自立した社会人、自立した職業人に育てること」を目指している教育のことです。

 日向市では昨年(平成25年)の8月に県教育委員会のキャリア教育推進モデル地区の指定を受け、日向市商工会議所内に県内初のキャリア教育支援センターを設けました。

そして日向市キャリア教育推進懇話会では「日向の大人はみな子供たちの先生」というスローガンを設けました。目指すキャリア教育の方向性を直接的に子どもにせず、大人としたことの意味合いは、子ども達を取り巻く現在の環境を反映したもので、子どもを育てるには大人の在り方が重要であるとの思いがスローガンになったものであります。

大人は子どもの見本であり、子供が目指すべき将来像ともなります。特に親が子ども達にとっては最初の大人であり、その親がやったことを基にその子が親となって次の子を育てていきます。その意味においても親は最も重要な大人であります。

子どもは成長するに従って沢山の大人たちと出合います。隣のおじちゃん・おばちゃん。それから保育園・幼稚園や学校の先生。そして社会人になったときには職場の先輩や上司。こういった大人が「子どもの社会人・職業人としての自立」を皆で支援していこうではないかというのが日向市のキャリア教育なのです。

これまで企業等が学校の子ども達への教育に直接関係することは余りありませんでしたが、これからは企業等も子どもに関わる一人の大人としての役割が求められていることを認識され、その努力を今懸命になさっています。

親として、地域の大人として、学校の大人として、そして職業人として、まさに日向の大人は誰もが子どもたちの先生になろうとしています。

2013年8月
日向市キャリア教育支援センター 宮崎県日向市上町3-15 日向商工会議所2階 TEL.0982-57-3522